room01_20150831
ご案内:「森の奥の泉のほとり」にアステル☆さんが現れました。 (08/31-21:59:33)
アステル☆ > (今日は珍しく一人で散歩に出てきた妖精は、森の奥に見つけた泉の上に佇んでいた。) (08/31-22:00:05)
アステル☆ > (こんこんと地下から湧き出す泉の水量は多いらしく、ところどころ水面を僅かに押し上げている。) (08/31-22:01:27)
アステル☆ > (その上に妖精は立っていた。ただ立ってるだけ。それが面白い。) (08/31-22:02:34)
アステル☆ > (見下ろせば清冽に澄んだ泉は水底まで見通せて、時折黒い小さな魚影が過ぎっていく。) (08/31-22:03:39)
アステル☆ > (沸き立つ様な足元にユラユラと揺られながら、星光を固めてできた身体は水面に幾重にも反射して散乱して、妖精の幻影が水面に立ち上がっては沈んで踊る。) (08/31-22:07:00)
アステル☆ > おっとっ♪ (08/31-22:07:46)
アステル☆ > (妖精が水面を蹴って跳ねると同時に、銀色の魚影が水面を破って跳ねあがった。) (08/31-22:08:27)
アステル☆ > (ビチビチビチビチ! と尾を振りながらパクつかせる口の上でバランスを取り直して、魚が水に落ちるのと一緒に妖精も水面に降りる。) (08/31-22:09:52)
アステル☆ > (どうやら餌と勘違いされたらしい。) (08/31-22:10:54)
アステル☆ > (勿論妖精はイカ釣り漁船などではないし、蛍などでは到底ない。 せめて餌と見間違うなら石灰光(limelight)の妖精にしてほしい物だ。) (08/31-22:13:29)
アステル☆ > (二対の翼を広げてバランスを取りながら、両腕を組んでむふーっと鼻を鳴らす。) (08/31-22:15:33)
アステル☆ > (まるで甘いと言わんばかりだ。) (08/31-22:15:56)
アステル☆ > 甘い甘い。(水面を見下ろしながら、ちっちっちっと人差し指を振る。)そんなのでは喰われてやれないな。 (08/31-22:16:45)
アステル☆ > よっと! (08/31-22:17:45)
アステル☆ > (再び跳ね上がった魚の口の上に乗り、宙に打ち上がって、再び水面に戻る。) (08/31-22:18:31)
アステル☆ > (この妖精、遊んでいる。) (08/31-22:18:56)
アステル☆ > (魚から見れば、妖精の姿は水面にキラキラ反射して、まるで泉に落ちた虫(餌)が水面でもがいている様に見えるのだろう。) (08/31-22:24:31)
アステル☆ > (湧水が良い具合に水面の光を散らしている。) (08/31-22:25:04)
アステル☆ > (一匹に釣られて他の魚が寄ってきた。) (08/31-22:28:54)
アステル☆ > (数が増えるに連れて、ちょっとステップが忙しくなってくる。) (08/31-22:29:48)
アステル☆ > ……。ん? (最初は楽しく撥ねる魚の口の上で踊っていた妖精だが、ふと、増えた魚を見下ろして首を傾げた。) (08/31-22:30:47)
アステル☆ > (そろそろ自分が『餌』じゃないことに気づいても良さそうだ。――が、何故この魚達は自分を食もうと寄ってくるのか。) (08/31-22:32:12)
アステル☆ > (内心首を捻りながら、ステップを踏みつつ、よーぅく魚の様子を観察する。) (08/31-22:33:23)
アステル☆ > (1:気付く。2:気付かない。) [2面1個 1=1] (08/31-22:34:15)
アステル☆ > (妖精は気づいた。 この川魚、食んでいるのは自分じゃなくて自分の影(水面に散乱した光)だった!) (08/31-22:36:31)
アステル☆ > (食めば食むほど錦が増えて、煌びやかな色合いの鱗になっていく!) (08/31-22:38:20)
アステル☆ > (何という滝代わり! 昇龍門とするには、少しばかり易しすぎないだろうか?) (08/31-22:40:25)
アステル☆ > これも遊び賃か。 (08/31-22:42:08)
アステル☆ > (微妙に人間社会に毒された妖精は苦笑と一緒に肩を竦めて、休憩しようとほとりに上がる。) (08/31-22:44:08)
アステル☆ > (適当な大きさの小石に腰かけて、静かに泉を眺める。) (08/31-22:45:41)
アステル☆ > (水面に寄っていた川魚は次第に数を減らして、再び小川へ戻っていった。) (08/31-22:47:25)
アステル☆ > (こんこんと湧き出る泉をじっと見つめる。) (08/31-22:53:03)
アステル☆ > (夜が深まった今、山の中の風は動かない。) (08/31-22:54:00)
アステル☆ > (涼やかな風が吹き出すのは朝が来る少し前か、夕暮れ時か。 どちらにしろ今しばらくは、この泉は静寂に包まれているだろう。) (08/31-22:55:43)
アステル☆ > (けれどそれは山が完全に静まり返ったという訳ではない。) (08/31-22:56:52)
アステル☆ > (静かな営みが山の中から聞こえてくる。) (08/31-22:57:26)
アステル☆ > (妖精の目には、夜だからこそ活発に動き出した夜行性の動物や有象無象の姿が映っていた。) (08/31-22:58:23)
アステル☆ > (存外騒がしい。 静かなのは表面ばかりだ。) (08/31-22:58:53)
アステル☆ > (暫く水面を眺めつづけて、満足した妖精はぱっと立ち上がった。) (08/31-23:02:46)
アステル☆ > (瞬きの道を繋いで星海の底をたゆたう。 次は湖だ。) (08/31-23:04:08)
ご案内:「森の奥の泉のほとり」からアステル☆さんが去りました。 (08/31-23:04:13)
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