room49_20151129
ご案内:「怪仏庵」に卍さんが現れました。 (11/29-19:44:45)
卍 > ―こうして片付けてみると…(荷物の少ない事少ない事。住居を移すに当たって持ち運ぶ必要のある物を荷車に詰むと、頑張れば背負えるんじゃないかって程度に収まった。縁側で荷車を前に腕組みし、複雑な表情をする男。) (11/29-19:47:03)
卍 > (外に植えた向日葵、万年床と化した布団。残った荷物と言えばせいぜいそんなトコロだ。荷車は明日にはまぁ、然るべき所へ保管してくれる者を手懐けてある。)・・・・・・。(丁度一人だ。静かに数m建屋から離れ、建物全部が視界に収まる位置で振り返る。) (11/29-19:50:42)
卍 > ―(振り返る。百鬼の墓標はもう無い。正面へ視線を戻す。)―思えば遠くへ来たモンだ。…ってか。(こんなに穏やかな気分で過去を振り返る日が来るとは。黒ずんだ血の紅色と、あとはモノトーン。そんな色でしか再生出来ないこれまでの道のりが、何故だか妙に懐かしく思える。) (11/29-19:56:08)
卍 > (やがて男は縁側へ戻り、静かに酒を呑み始める。たった一人、水を打った様に静かな場所で何を思うのか、気の済むまで酒を呑み、そして眠った。) (11/29-20:19:18)
ご案内:「怪仏庵」から卍さんが去りました。 (11/29-20:19:23)
ご案内:「怪仏庵」に娯暮雨さんが現れました。 (11/30-02:23:39)
娯暮雨 > (土、水、木、風。全ての香りがこの地へ足を踏み入れた途端にガラリと変わる。湿気を帯びた、山奥の静けさに満ちた空気。)…?(ぽつりと佇む庵の方から、ふと感じた気配に狐耳をパタタと揺らせばそろりそろり、縁側の方へと足を進めて中を覗き込んで見る。) (11/30-02:28:00)
娯暮雨 > (膨らんだ布団の下から微かに寝息が聞こえてきて、頬を緩めた。ふわゆらり、背後で二本の尻尾が揺れる。視線を滑らせると、空になった酒瓶と、すっかり片付いた居間の壁が見えた。人形師のロネから貰った人形は、移住の話を聞いた後に既に持ち帰っていたけれど。あとは眠っている相手が一人で片付けたのだろう。ここまで綺麗さっぱりがらんどうになってしまうと、いよいよ現実味を帯びて来る。) (11/30-02:36:23)
娯暮雨 > ((起しちゃいませんように…っ。))(聞こえてくる寝息は規則的で、きっと深い眠りについている筈。そおっと縁側から上がろうかとも思ったけれど、ちらり玄関の方を見やってから表へ向かった。軒先には、夏祭りの際に貰った小さな二体の人形が寄り添う様にぶら下がっている。自分と相手とを模った表札代わりのその人形は、雨風に晒されて、少し土色に染まっている)…ん しょっと…。(背伸びをして、手を伸ばす。2体の人形を手の中に収めては、懐かしむ様に目を細めて頭を撫でた。染みついた色は、しっかりと石鹸を使って洗わなければ落ちなさそうでござる。ハンカチに包んで、大切そうに懐へと仕舞った。) (11/30-02:45:18)
娯暮雨 > (抜き足差し足忍び足は手慣れ…足慣れ?たものである。そろりそろりと上がり込んでは、眠っている相手を覗き込む様に、隣に座って。)((卍さん。))(なんて、心の中で呼んでみただけ。起こすつもりなど毛頭ござらぬ。起きている時はいつだってかっこいいけれど、こうやって健やかに眠りこけている様は年相応の幼さがあって可愛いなぁ。なんて考えながら、暫しその寝顔を眺めていた。) (11/30-02:52:56)
娯暮雨 > (そより、少し冷たい風が吹いて。ふと、縁側から見える景色へと視線をやった。見上げる程に大きかった「東国一等百鬼団」の文字が刻まれた墓石は、もう随分前から其処には無い。)((そういえば…―))(出会ってまだ間もない頃、あの墓石の前で、今みたいに…―今より、ずっと子供の様な顔をして眠る相手と会った。迂闊に近付いて、尖った爪を喉元に突き付けられたっけ。そんな事を思い返しては、ふわりと尻尾が揺れた。その時、互いに自己紹介をしたんだった。「卍」には「幸せ」って意味もあるみたい。って話したら、嘘だろって顔されて。) (11/30-03:03:08)
娯暮雨 > (六朗さんから水晶を渡されて、死んだ筈の相手とさよならしたのも、あの墓石の前だった。この縁側で、「俺と共に生きるか」と問われ、頷き、皆に結婚式を挙げて貰ったのも、あの墓石の前だった。)((懐かしい……))(もう遠い昔の事の様にも思えるし、手を伸ばせば触れられそうな程に近しい出来事の様にも思える。気付けば膝を抱える様な体育座り。まだ向日葵の植えられて居ない頃、あの辺りで猫店主さんが屋台を開いてくれた事もあった。)((楽しかったなぁ…))(もう、この土地であの日と同じ時は二度と過ごせぬのだろうなと思う。) (11/30-03:15:07)
娯暮雨 > (あの炊事場で料理を作る事も、もうあと数回あるかないかで。毎年年末に行っていた庵の大掃除も今年が最後か、それすら出来ないかもしれない。それらはやはりどこか寂しくはあるものの、これからまた新たな時を刻むのだと思えば、楽しみでもある。けれど、古くから同じ地に土着して生きて来た鬼である自分にとっては、ぽっかりと胸に穴の空いた様な心地を感じずにはいられないのもまた事実。不安がちっとも無いと言えば、嘘になる。)((大丈夫…))(いつだったか。奇妙な煙を吸いこみ、小さくなって路頭に迷っていた時。夫が此処へ連れ帰ってお風呂に入れてくれて、眠りに着くまで「大丈夫だ」と言い聞かせてくれた事もあった。その場、その時の自分へ向けられた言葉なのに、今でも胸に残っていて、どんな時も支えられている心地になる。) (11/30-03:27:46)
娯暮雨 > ((…拙者は、幸せでござるね。))(どれだけ過ぎた時を思い返しても、涙はもう出てこない。しみじみとした愛おしさだけがただただ胸に込み上げて来るだけで。きっとただ「時が過ぎた」だけでは、そうは思えなかった。私達はその「時を過ごした」と思えるからこそ、幸せだと感じられるのだろう。ほら、やっぱり「卍」は「幸せ」って意味もあったでござろう?なんて、眠る夫へ向けてひっそりと胸をはったりして。へにゃりと微笑む。) (11/30-03:40:51)
娯暮雨 > (ミストさんとの戦いの後、何日も眠り続けた相手。目が覚めても隣に居ろと告げて眠った相手。泥酔してぐでんぐでんになりながら眠った相手。同じ布団で眠る夫に、色んな日の夫が重なって。そういえば、変装した「詩句さん」に此処で驚かされた事もあったかと思い出せば、可笑しそうに小さく笑って静かに身を屈め、起さぬようにとそっと額に口付けを) (11/30-03:52:48)
娯暮雨 > (唇を離す。夫がすっかり深い眠りについている様子にホッと安堵の笑みを浮かべて尻尾をゆらり。堂の方へと目をやれば、数多の木彫りの像が見える。それらはどれも、中身のない躯の様にも見えるし、眠る夫を見守っている風にも思える不思議な感じ。体ごと、立ち並ぶ像の方へと向けてきちんと座り直せば、床に手を付き頭を下げた)((―…お世話に、なりました。))(心の中で、そう感謝を告げて。晴れ晴れとした顔を上げては笑みを深めた。) (11/30-04:04:48)
娯暮雨 > (それから、眠る夫へ向けても頭を下げる。)((東国一等…の次は、天下一等百鬼団!でござろうか…?))(ね…?と問う様に小首を傾げ、聞こえぬ答えに耳を澄ます様に狐耳がぱたたと揺れた。夜が更けるにつれ、うんと冷たくなってきた風を遮るように雨戸を閉めれば、夫の眠る布団へとそーっとそおっと身を滑り込ませて。起こさぬようにと控えめに身を寄せながら、眠りについた。) (11/30-04:10:53)
ご案内:「怪仏庵」から娯暮雨さんが去りました。 (11/30-04:10:57)
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