room03_20160306
ご案内:「太陽の神殿」にアステル☆さんが現れました。 (03/06-14:30:07)
アステル☆ > (妖精は大草原の中央に居た。その大草原は地平線まで見える程に広大で、瑞々しくも青々と茂る草から真っ白な大理石の石柱が空を支える様に乱立していた。乱立する石柱の群れの中、石柱が無くぽっかり空いた空間の中央には、人の背の丈の5倍は越える大きな岩が安置され、妖精はその岩の上に置いた小石の上に座っていた。) (03/06-14:38:36)
アステル☆ > (この石柱の群れと大岩はどこからか転がってきたものではなく、意図して配置された物だと知れるが、大草原の近辺に山は無い。丘も無い。地下より掘り出した様な穴も無い。ついでに人里も見当たらなければ、河さえ無いとなれば、ここを訪れた者は皆疑問に駆られることだろう。) (03/06-14:45:50)
アステル☆ > (誰が、何故、いつ、何の目的で、この石柱の群れを中央の大岩を取り囲む配置で建てたのかを。) (03/06-14:47:15)
アステル☆ > (それこそが目的である妖精は、星海の底から俯瞰する目を媒介して自分とその周りの石柱群を観察し、)……うむ。(満足そうに頷いた。) (03/06-14:50:13)
アステル☆ > (妖精の目に大理石の白点は碧のキャンバスに真っ白に浮かぶ。凛と渡る風が石柱の間を吹き抜ければ、草が揺れてまるで海を渡る波の様だ。) (03/06-15:12:10)
アステル☆ > (この作品はこれで完成である。これが完成である。) (03/06-15:17:12)
アステル☆ > (その全貌を鑑賞するためには星海の底から見下ろす視点を持たねばならないが、その意味を知るためには地上から星海を見上げる視点も持たねばならない。) (03/06-15:18:07)
アステル☆ > (だが妖精にとっては、もっと現実的な己の欲求から作った物だった。) (03/06-15:24:09)
アステル☆ > (星海の浪間に浮かんでいたい。地面の上でごろごろしたい。二者択一のその問題を、模擬といえど一挙に解決するのがコレである。) (03/06-15:26:34)
アステル☆ > (人の道具に例えるならば、とても贅沢な造りのロッキングチェアだ。) (03/06-15:30:56)
アステル☆ > (さて。ここに人目は無い。ならば思う存分、自分の作品を愉しんで良いだろう。) (03/06-15:36:48)
アステル☆ > (妖精は座っていた小石を蹴り飛ばして大岩の上にスペースを作ると、おもむろに寝転がった。) (03/06-15:37:49)
アステル☆ > (ごろごろと転がって、俯せになって大岩に頬ずりする。) (03/06-15:38:24)
アステル☆ > (この快楽はジオのニギコロとはまた別の甲乙つけがたい味わいがある。) (03/06-15:40:28)
アステル☆ > (やがて妖精は横になったまま、静かに寝入っていくらしい。) (03/06-15:54:17)
ご案内:「太陽の神殿」からアステル☆さんが去りました。 (03/06-15:54:22)
ご案内:「太陽の神殿」にアステル☆さんが現れました。 (03/06-23:17:34)
アステル☆ > (碧い緑の海の様な大草原に大理石の巨柱が乱立する場所で、すやすやすよすよと心地よく眠っていた妖精はようやく目を覚まして身を起こした。) (03/06-23:18:03)
アステル☆ > ん……。 (03/06-23:18:15)
アステル☆ > うー……。 (ぐぐっと伸びをして、ほけっと周囲を見渡す。) (03/06-23:18:40)
アステル☆ > (何の変化もなし。) ……動物の気配もなし。と。 (03/06-23:19:16)
アステル☆ > ……ふぁ……。 (03/06-23:22:09)
アステル☆ > (小さく欠伸をして、妖精が巨柱を再び見る。) 何か寝心地が悪いと思ったら、やはり『ズレ』か。 (03/06-23:24:33)
アステル☆ > (ふと、手直ししてしまおうかとも考えるが、小さく首を振って苦笑する。) こればっかりは仕方ないか。 (03/06-23:25:26)
アステル☆ > (大理石の巨柱の上を飛び石を飛ぶ様に滑空と跳躍で渡ってひとしきり遊んで、妖精は天から降り落ちた光の柱の中に消えた。) (03/07-00:00:02)
ご案内:「太陽の神殿」からアステル☆さんが去りました。 (03/07-00:00:05)
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