room01_20161231
ご案内:「森の中の開けた場所」にアステル☆さんが現れました。 (12/31-21:27:32)
アステル☆ > (密度の濃い木立ちの中に、鬱蒼と茂る草もなく踏み固められた土と切り株だけの開けた場所がぽつんと広がる。) (12/31-21:29:54)
アステル☆ > (その広場の大きさに合わせたように陽光のスポットライトが射し、唐突に臼が現れた。) (12/31-21:31:27)
アステル☆ > (地響きを鳴らして落ちる臼は凹みを空に向けてしっかり静止し、その縁に妖精が降りる。) (12/31-21:33:16)
アステル☆ > 臼良し。杵良し。餅米良し。水……は、どこのを使おうか。 (12/31-21:34:45)
アステル☆ > ふむ……ここの空の水なら十分か。 (12/31-21:36:42)
アステル☆ > (妖精の目の先にある空(高度40万m)に精米前の米が浮かぶ。) (12/31-21:40:48)
アステル☆ > (瞬きの道に保護されたもち米に妖精は手を伸ばし、引き寄せた。) (12/31-21:41:21)
アステル☆ > (大気圏に突入するもち米は空気に踊って互いにぶつかりあい、ゆっくりと精米されていく。) (12/31-21:43:12)
アステル☆ > (そこに水を集めて米を洗い、米を洗いながらじっくり焚いて、待つこと数十分。空から落ちてきた炊き上がったばかりのもち米が、妖精の足元の臼の中にジャストミートした。) (12/31-21:50:42)
アステル☆ > (飛び散らんと跳ねるもち米を追撃の槌が蓋をする。) (12/31-21:51:41)
アステル☆ > <<カコーンッ!>> (12/31-21:52:08)
アステル☆ > (森の中に木を打つ良い音が響いた。) (12/31-21:52:36)
アステル☆ > 後は、確か蒸らしが必要だった筈だ。 何分待てば良いんだ? (12/31-21:55:15)
アステル☆ > (目と鼻の先にある木槌の表面に手を触れて、首を傾げる。) (12/31-21:57:18)
アステル☆ > (星光の妖精の特性上、木製の槌を透かし見て中の状態を探ることはできない。) (12/31-21:59:21)
アステル☆ > (が、そこは培った家事技術的な勘で補完すれば良いと頷いた。良く調理本に書いてある、『強火』とか、『適量』とか、あの手のあいまいさ具合の世界だ。) (12/31-22:02:28)
アステル☆ > (槌の上に飛び乗った妖精は、蒸している間、暇つぶしの踊りを踊る。) (12/31-22:08:30)
アステル☆ > (観衆は、夜の森にあって目立ちすぎる程に目立つ『昼の広場』に引き寄せられた虫たちだけだ。) (12/31-22:10:58)
アステル☆ > (最初は一匹一匹、瞬きの道で捕まえて余所へ逃がしていたが、途中から面倒臭くなった妖精は広場を照らす光の散乱を抑える。) (12/31-22:16:08)
アステル☆ > (これで広場の外から広場を見れば、取り立てて変哲のない普通の森の広場に見える事だろう。妖精が臼と槌の上で踊る以外。) (12/31-22:17:45)
アステル☆ > さて。そろそろ良いだろう。 (12/31-22:33:39)
アステル☆ > (一しきり踊って満足した妖精は槌をどかして、もち米を覗き込む。) (12/31-22:34:12)
アステル☆ > ふーむ……。 (12/31-22:34:41)
アステル☆ > ……ちょっと蒸らし過ぎたか? (12/31-22:34:46)
アステル☆ > まぁ良いか。つけば同じだ。(槌の代わりに呼び寄せた杵を手に、ふんす。と腕まくりをする。) (12/31-22:36:40)
アステル☆ > (人の1/10サイズの妖精に対して、杵の大きさは人サイズだ。その杵を瞬きの道で補助しながら、振り上げて振り下ろす。) (12/31-22:37:40)
アステル☆ > (ぺったん! ぺったん! とシュールな音が夜の森に木霊する。) (12/31-22:38:28)
アステル☆ > (どれだけついていただろうか? 時間相応の量をついた妖精は、搗き終えた餅を皿に載せ、アルフィルドまで瞬きの道を開く。) (12/31-23:46:37)
アステル☆ > (一緒に臼も杵も転送され、後には静寂を取り戻した森の広場が残るらしい。) (12/31-23:47:32)
ご案内:「森の中の開けた場所」からアステル☆さんが去りました。 (12/31-23:47:35)
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