room03_20170516
ご案内:「少し開けている森の中」にケンジさんが現れました。 (05/16-22:25:18)
ケンジ > (かつて、その森は斬り裂かれた。) (05/16-22:29:14)
ケンジ > (木々はなぎ倒され、草は焦げ落ち、大地が乱暴に抉られた。) (05/16-22:30:44)
ケンジ > (いくつかの季節が森を訪れては去り、斬り裂かれた森も徐々に傷が癒えていった。) (05/16-22:32:22)
ケンジ > (茶色の地面が見えていた場所も、すっかり緑に覆われて、木々が倒れた分日光に照らされて、今は草花が生い茂る場所となっている。) (05/16-22:36:22)
ケンジ > (そんな直線の終わるあたり… 緑色の小山が一つ。) (05/16-22:39:52)
ケンジ > (妙な形の岩か、それともただの土山か… 蔦がからまり、落ち葉に埋もれ、昼間なら小鳥が羽を休め、小動物が日向ぼっこをしているような…不思議な場所がある。) (05/16-22:42:03)
ケンジ > (今は…このあたりの獣はみな寝静まり、爽やかな夜風が草を撫でる音だけだ。) (05/16-22:47:00)
ケンジ >                                 ≪      ちき   ちちちち ≫ (05/16-22:48:40)
ケンジ > (草が揺れる音に別の音が混ざる) (05/16-22:51:17)
ケンジ > (妙な形の小山に絡まる蔦の奥、小さい光が流れ星のように流れて消える) (05/16-22:52:58)
ケンジ > (落ち葉の隙間で、光の粒が1つ、ゆっくりと明滅する。) (05/16-22:56:03)
ケンジ >        ≪  ちっ   ちき  ちちちちちちち    ぴっ ≫ (05/16-22:57:09)
ケンジ > (光が消え、別のところに移る。光の点は線になり、強く、弱く、まるで脈打つかのように小山全体を巡る。) (05/16-22:59:22)
ケンジ > ≪ぴぴ    ヴゥン ≫ (05/16-23:03:14)
ケンジ > (小山が震えた。 小枝や土砂がばらばらばらと滑り落ちていく) (05/16-23:03:59)
ケンジ > ≪ぶしゅーーーーーっ≫ (突然小山が吠えた) (05/16-23:07:41)
ケンジ > (ごごご… 小山が動き出す。ちかちかと光が瞬き、ぎしぎしと金属的な音を響かせて… ) (05/16-23:10:26)
ケンジ > ≪ ぱしゅーっ ≫ (砂や土がふるい落とされて、小山の中身が少しずつ露になる。深い紺色の金属の塊。その中間部分が動き、箱のふたのように開き始める) (05/16-23:13:00)
ケンジ > (大きな魔物の咢のごとく、金属の塊の口が開かれて――) (05/16-23:20:04)
ケンジ >     ≪  ぎ し っ  ≫      (05/16-23:22:27)
ケンジ >    (05/16-23:22:31)
ケンジ > えっ ちょ  ええ (05/16-23:22:43)
ケンジ > (金属の塊の中からなんとも間の抜けた男の声が響く) (05/16-23:23:09)
ケンジ > 開かな… えっ なんで (開口部から人間の片手がにゅっと伸びる。ばさばさとかき分けるそれは…蔦だ。 蔦がにょきにょき這いまくって、紺色の金属の塊… …中の男からすれば「宇宙船」のハッチが開かなくなってしまっていた) (05/16-23:28:20)
ケンジ > す、すごい草が… (手が引っ込む。しばらくして) ≪ぎっ  ぎぎぎ≫ (無理やりに開こうとしているようで、細い蔦がぶちぶち千切れたり、宇宙船がやな音立てたりしている) (05/16-23:31:46)
ケンジ > …だめかぁ… (再びにょきっと腕が出てきて、あと手にはナイフ。ざくざくぎこぎこ、地道に人力で蔦の除去を始めた。) (05/16-23:38:58)
ケンジ > …。 (横に30㎝ほど切ったところで腕がだらーんと垂れる。) この体勢…腕が… (隙間から腕だけ伸ばしている状態。なかなかに大変で…少し切っては休み、少し切っては休みを繰り返している) (05/16-23:42:40)
ケンジ > (作業中に、外の空気が船内に流れ込んでくる。) …  ふふ (嬉しそうに笑う。) …よし (作業再開。あと、もう少しでそれなりに動けると予測する量は除去できそうだ) (05/16-23:48:33)
ケンジ > う、腕が… (しばらくして、腕が引っ込んだ。腕のだるさに唸っている。) (05/16-23:55:17)
ケンジ > ≪ ヴゥン ≫ (再び宇宙船が震えた。残っていた土や枯れ葉、苦労して切った蔦や、切り残しの蔦がばさばさぶちぶちと落ちて…) ≪しゅーーーっ≫  (今度こそ完璧にハッチが開いた) (05/16-23:57:06)
ケンジ > (中から出てきたのは、ひょろりと無駄に背の高い男。ぼっっっさぼさの前髪をかきわけて夜空を見上げる) … 夜か… (とほほ、と肩を落とし) (05/17-00:06:43)
ケンジ > …それにしても… 誰かのいたずらか…? (宇宙船にこんなにょきにょき草まいて…みたいな。のそのそ船内にもどり、ハッチを閉める。 もう少し眠れば、きっと朝になるだろう。)  (05/17-00:12:59)
ケンジ > (再び森の中は静かになった) (05/17-00:13:56)
ご案内:「少し開けている森の中」からケンジさんが去りました。 (05/17-00:13:58)
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