room49_20180403
ご案内:「とある日の鬼ヶ岳」に娯暮雨さんが現れました。 (04/03-20:47:50)
娯暮雨 > (刻はお昼を過ぎた頃。雪は止んでいるものの、集落から外れた山の奥は、それこそ一面の雪景色。けれどとある一角のみ、積もった雪が溶けている箇所がある。)…ん。この位の広さがあれば大丈夫そうでござるね。ありがとう、日和坊。(露わになった土地を眺めては、腰に手を添え、綿毛の様に辺りをふよふよと漂うまるく小さな陽光に声を掛けた。)さて、じゃあ次は…っと… (04/03-20:56:20)
娯暮雨 > 影女さん。準備は良いでござるかーっ?(白い息と共に、雪解けの地の中央に向かって伸びやかに声を掛ける。―…と、地面に丸い穴にも見える影が現れ、そこからにょきりと髪の長い女が目より上のみ顔を出し、頷くような仕草をひとつ。それを確認すれば、微笑みながらこちらも小さく頷いて)では、参るでござるよ…っ。(片膝をつくと同時に、白い札を地面に貼り付ける。そして両手で印を組んだなら、すぅっと息を吸い込んで )…『影女』!(術を唱えた。) (04/03-21:05:02)
娯暮雨 > (唱えるや否や、黒い影は忽ちぐわんと大きく広がった。とぷんと影に沈んだ影女の代わりにゆっくりとせり上がってくるのは、藁葺の入母屋造りの民家でござる。決して新しいものではなく、その昔誰かが住んでいたであろうと思われる空き家の様子。) (04/03-21:12:31)
娯暮雨 > (途中、民家に枝がぶつかりそうな木があれば、短い手足の生えた白い茸に簡素な目が描かれただけの様に見える妖怪―…木霊の群れがせっせと木の向きを変えたり移動させたりした。そうして民家がすっかり移設されたのを確認し、組んでいた印を解く。)…ふぅ。(影女の力を借り、白札の補助を足したとて、民家の移設はそこそこ妖力が消費される。立ち上がりながら、額に滲んだ汗を拭って。ゆらんゆらんと尻尾を揺らす。) (04/03-21:22:39)
娯暮雨 > (「…つぎ おでたちの、  出番…」と、背後から発せられる間延びした低ーい声は、コテを手にした妖怪―…塗り壁のもの。その声を皮切りに、背後の森で出番を待っていた数多の妖怪達が古びた民家へ雪崩れ込む――) よーし…(拙者も!っとポッケから出した手ぬぐいを姉さん被り。木に立てかけていた箒を手に取れば、皆に続いて民家の中へと) (04/03-21:35:00)
娯暮雨 > (全ての戸口や窓を開けて風を通す。浮いた漆喰を剥がして塗り壁が壁を塗り直し、軋む柱の修繕を家鳴り達が行う。紙舞が家じゅうを舞いながら破れた障子や襖を張り替える。毛むくじゃらの毛羽毛現が身を捩りながらはたきやモップの役目を果たす。垢嘗めが水場や風呂場を掃除する傍らで、いそがしと呼ばれる蝙蝠姿の妖怪が、ただただ「ああ忙しい忙しい…」と忙しなく連呼しながら飛び回った。) (04/03-21:47:24)
娯暮雨 > (そんな風にして、どたばたとあちこちで一斉に行われた修繕+大掃除はあっという間に片付いた。人が住める状態にまで綺麗になった民家の居間や縁側に妖怪達が各々寝っ転がったり座り込んだりして一息ついている中、一人そろりと玄関先へ移動して…) (04/03-22:01:59)
娯暮雨 > …ん、しょ、っと。(背伸びをすれば、ポッケから取り出した2つのストラップを軒先の内側に結わえ付けた。それは、いつかのお祭りでストラップ掬いの屋台に出ていた自分と夫にそっくりな人形のストラップ。ちょんと指先でつついた2体が寄り添うように揺れるのを眺めては、口元がニヤけてしまいつつも尻尾をふわゆらりと揺らして。踵を地に着け、手をひっこめた。) (04/03-22:03:13)
娯暮雨 > (頭に被っていた手ぬぐいをするりと解くと、玄関に一礼を)…これから、よろしくお願いします。(長い間、時が止まっていたであろう民家にご挨拶。…を終えた所で足元のすぐ隣に、穴の様な黒い影が現れて、影女がにゅっと姿を現した。自分より背の高い影女が差し出したのは、預けておいた3段重ねの重箱でござる。中身は牡丹餅。)…あっ、ありがとう…!(あわわ、と受け取って)影女さんも、あっちで休もっか。(へら、と笑えば縁側の方を指さして、皆の元へ。) (04/03-22:12:51)
娯暮雨 > (縁側に戻ると、丁度やって来たおかっぱ頭のちびっこ妖怪―…かぶきり小僧が、友人の狸三郎と連れ立って皆にお茶を配っている所だった。自身も続いて牡丹餅を配って行く。刻は丁度お八つ時。ちらちらと再び舞い始めた雪の纏う冷気が、一仕事終えて火照った体に心地良い。この日ばかりは、いつもは静かな森の奥も賑やかで。どこからともなく、風鈴の微かな音色がリンと届いた。) (04/03-22:23:11)
ご案内:「とある日の鬼ヶ岳」から娯暮雨さんが去りました。 (04/03-22:23:30)
::::  PbsChat v2.5.1改変版  ::::