room01_20180417
ご案内:「時狭間の丘」にタキヤシャヒメさんが現れました。 (04/17-20:37:27)
タキヤシャヒメ > ……ヒマだわ(いきなりボヤく声が響く。そこはいつでも穏やかな風が来訪者を歓迎してくれる、時狭間のある丘。周囲の森はいつものように葉々を揺らし、雲間から顔を覗かせる月の光が大地を照らし、それは心地よく闇を照らし出す。だがボヤく声に続いてため息が飛び出した。 ゴザを敷いた上に座布団を敷いて多くの藁人形に囲まれたタキヤシャヒメが客を実にヒマそうに待っていた。黄金色のアゲハチョウが描かれた漆黒の被衣を被り、傍らの漆器の中から時折こんぺいとうを取り出しカリ、と音を立てて食していた。 その姿はただの小娘ではある。しかし、彼女の傍らには『あなたの願いを叶えます 総合まじない屋サツキの風』と書かれたプレートを看板代わりに置いてあるのがなんとも異彩を放つ。) (04/17-20:52:19)
タキヤシャヒメ > 誰か来ないかしらねー、さすがにスズメばっかりじゃ退屈だわ(人の目が来ないことをいいことに、姿勢を崩して藁人形のひとつを手にとってそれをもて遊び始めた。『銀貨5枚』と値段をつけた売り物なのだが、なんというかヒマそうにイジくる姿はただのワラ仕掛けのようである。) (04/17-20:55:17)
ご案内:「時狭間の丘」にアステル☆さんが現れました。 (04/17-21:37:14)
アステル☆ > (いつからそこに。と問われれば、相手の意識が脇へ逸れたその瞬間に滑り込んだと返るだろうか? 妖精が看板の前に腕組みして佇んでいた。なんとも興味を引かれたように、まじまじ眺めている。) (04/17-21:38:23)
タキヤシャヒメ > (大あくびをした次の瞬間、すぐ横に現れたその女性にタキヤシャヒメは目を瞬かせた。ひとつめに思うこと、それは彼女が以前会った妖精と同じ存在であろうこと。ふたつめに思うこと、それはこの妖精が纏う属性が自身にはさほど合わぬものであろうこと。だが、客は客。儀式用のコメを食べに来たスズメではない。というわけで、ゆっくりと姿勢を正すと何処か艶やかな笑みを浮かべた。)……ふふ、小さな淑女さんね。ようこそ、まじない屋『サツキの風』へ(なんて、口元に妖しい笑みを浮かべてそう囁くように言葉を紡ぐ。何者かは知らないが、客は客。とりあえず興味津々な様子の彼女にいつも通りに接客だ。) (04/17-21:46:32)
アステル☆ > まじない屋か。(声をかけられてようやく妖精が相手と視線を合わせる。一つ頷いて腕組みを解いて) 願いの売り物に、藁人形の関連性が今一つ分からないが、何かあるのか? (04/17-21:49:59)
タキヤシャヒメ > 藁人形は呪いを込め成就させる為に使うモノだけれど、逆に願いを込め成就させる為に使うこともできるのよ。呪うことは願うこと、願うことは呪うこと。アタシの藁人形は出来がいいからどちらにも対応できるってわけ(もちろん、どちらにしても代償はいただくけどね?と口元を袖で隠してカラコロと笑って説明した。)……ま、主な業務は占いごとやら厄落としってトコ。銀貨5枚の藁人形はただ持ってるだけでも強力な身代わり人形になって、悪い運命をその身で代わりに受けてくれるわ。旅人や貴族にいいかもね(なんて、商品について軽く説明を。月と混沌の力が溢れんばかりに込められたソレは実際にそれだけの効果があるようだ。) (04/17-22:00:00)
アステル☆ > 面白いな。……ふーむ? (妖精は興味を引かれた様に藁人形をまじまじと見つめる。軽く藁人形の世界線を辿って解析なんてしてみたり。) (04/17-22:06:12)
タキヤシャヒメ > (解析し、見えたのは花々が溢れる雅なる和の世界。星々は神の支配下にあり、その世の理は『秩序』も『混沌』も全て二柱の神が管理し、第三者が『調整』することで均衡を保っていた。自然そのものが神々であり、神々が自然を生み出す立場にあり、あらゆるモノが神として人格を持ち、各々好き勝手に人間や妖怪と楽しくやっていた。そんな世界の一角……鬼、人、神……多くの者達が何処か大きな神社の境内で、酒盛りをして楽しんでいた光景が見えるだろう。そして、そのさなか……狐の耳と尻尾を持つ、着物を纏った少女が虚空をふいと見上げた。「おや、誰かコチラを覗いているようでありんすな」大地と海の全てを支配し、時間を可遡のモノとして因果律を歪めることさえ息をするようにできる、とある強大な神様がアステルの行動に気づいて言葉を返す。誰の目にも止まらぬまま、手を振ってニコニコしてもいた。 ……解析作業なんてやっているとは気づかぬおタキは、アステルの姿をジッと見つめていた。)どう?なかなかいい藁人形でしょ♪ちょうど知り合いの神様に藁をもらって作った逸品よ(自慢げに語るタキヤシャヒメは、アステルが藁人形そのものに価値を見出しているのだとばかり思っているがゆえに得意顔であった。いわゆるドヤ顔。) (04/17-22:17:56)
タキヤシャヒメ > (解析し、見えたのは花々が溢れる雅なる和の世界。星々は神の支配下にあり、その世の理は『秩序』も『混沌』も全て二柱の神が管理し、第三者が『調整』することで均衡を保っていた。自然そのものが神々であり、神々が自然を生み出す立場にあり、あらゆるモノが神として人格を持ち、各々好き勝手に人間や妖怪と楽しくやっていた。そんな世界の一角……鬼、人、神……多くの者達が何処か大きな神社の境内で、酒盛りをして楽しんでいた光景が見えるだろう。そして、そのさなか……狐の耳と尻尾を持つ、着物を纏った少女が虚空をふいと見上げた。「おや、誰かコチラを覗いているようでありんすな」大地と海の全てを支配し、冥神の如く生命を司り、時間を可遡のモノとし因果律を歪めることさえ息をするようにできる、とある強大な神様がアステルの行動に気づいて言葉を返す。誰の目にも止まらぬまま、手を振ってニコニコしてもいた。 ……解析作業なんてやっているとは気づかぬおタキは、アステルの姿をジッと見つめていた。)どう?なかなかいい藁人形でしょ♪ちょうど知り合いの神様に藁をもらって作った逸品よ(自慢げに語るタキヤシャヒメは、アステルが藁人形そのものに価値を見出しているのだとばかり思っているがゆえに得意顔であった。いわゆるドヤ顔。) (04/17-22:19:42)
アステル☆ > (妖精の過去視は星の瞬きを観る様に過去の輝きを視るもの。それはかつてこの藁が過ごした風景であって、今ここで何らかのリアクションを返しても相手に届く道理はない。トリエイジスの中ならば。だけど時狭間は道理が違う。場合によっては遥か未来を見通すこともあるだろう。妖精はにっこりと笑みを『返す』。) そうだな。面白い。……物は相談だが、憑代を作ることはできるか? この藁人形でなくても良い。 (04/17-22:27:34)
タキヤシャヒメ > (フソウの神にとって、時の流れは可逆。過去を見通したときにその過去の神が新しく反応することはできるのだ。だからこそ、ここで反応を返したとしても『辻褄が合わせられる』ので届くのだ。と、いうのはさておき、依代のことについて問われればふむ、と息を吐く。)……それこそコレを使えばいいんじゃないかしら?コレはキセン神社の神が取り憑くことにもよく使ってるくらいだし、ヨリシロとしての性能も高いわよ?(だが、もしかしたら銀貨5枚を払うのが嫌なのかもしれない。そう、思い至ったタキヤシャヒメは奥の小包から数枚の和紙を取り出した。どうやらそれは、形代のようだ。)もっと安いのが欲しいなら、この形代でどうかしら?コレも厄を擦り付けて落とすほか、陰陽師の式神の基礎のモノよ。取り憑くつもりならコレでもイケるわよ?(値段は5枚入りで銅貨2枚。クソ安。) (04/17-22:39:00)
アステル☆ > あー……。今のは表現が悪かった。用途はジオラマの中で遊ぶための憑代で、大きさは高さ2cmサイズ。ある程度憑代に憑いたものの姿かたちを自動で模してくれると有難いが、真に迫らなくて良い。むしろ偽物だと一発で分かる程度に雑な方が良い。それで、憑代の数は多いと尚良い。どうだ? (04/17-22:46:03)
タキヤシャヒメ > そういうことなら。じゃ、やりやすくするように髪の毛の一本でももらえるかしら。アナタという定義の基礎を刻み込んで、アレコレと使いやすい専用の人形作るから(そして、タキヤシャヒメは勝ち気そうにニヤリと笑ってアステルを軽く見下ろした。)ニセモノだとわかるようにすればいいって言っても雑な仕事はする気はないわ。要は化身した時に絶妙にズレるようにすればいいんでしょ?それならすぐに作れるから明日また時狭間に来るといいわ、フリー素材でそれっぽくデザインしたパチモン臭い感じになるようにしておくわ(注文を受けて、タキヤシャヒメはかなり燃えていた。それこそ丁寧だがなんか雑な感じになるようになる依代人形になるようにするつもりであるようだ。) (04/17-22:52:17)
アステル☆ > ん――私専用の人形では困る。誰でも使える道具にはできないか? 代わりに同調は浅くて良くて、浅い代わりに一番憑代に近い者の意識を引っ張る様な物だと遊びやすくて良いのだが。 (04/17-22:57:54)
タキヤシャヒメ > そういうものにはしないわ。どうせあなたトリなんとかの妖精でしょ?だからあなたをサンプルにして、エニシの糸を手繰って妖精達が使えるようにしてあげるってところよ(アステル専用ではなく、トリエイジス勢が使えるようにするというようだ。あ、それと、と付け加えるように続きを語る。)もし、ソレを人間に適用するなら呪具になるわね。人間の魂を封じ込めつつ、空っぽになった人間の魂を埋めて護るノロいの道具。こっちは紙さえ切ればすぐにできるから、タダ同然でもいいわよ (04/17-23:04:10)
アステル☆ > 鳥なんとかの妖精? ……羽虫や天使や妖精と単純に呼ばれる事は良くあるが、鳥の妖精とは新しいな。 あー……。分かった。まず私が求めているのは、不完全な人形だ。仕様通りの完全な作品で良いのなら、私は幾らでも量産できる。私に出来ないのは、完全ではない、完成してない、不完全で、備わる機能に出来不出来の揺らぎのあるもの。これは私は作ることが出来ない。逆立ちしても出来ない芸当だ。だからそこに価値がある。 憑代に同調しやすくするための調整もまた不要だ。すぐに同調が外れたり、外れなかったりする方が乗り物として面白い。 そしてこういう遊びは皆で共有したい。ものが沢山あれば、空からぱーっと撒けて楽しいだろう? だから量が必要だ! 伝わったか? (04/17-23:18:48)
タキヤシャヒメ > あっそ、呪術師が作れる程度のモノなんていくらでも作れて価値がないから、それよりも価値のあるド素人が作るような不良品が欲しい、そう言いたいのね(不機嫌そうにそういうと、先程出した形代を何セットか出し、ソレを千切って巻き上げた。)集え。重なれ。生命無き紙よ、千代に八千代に分かたれ、形代となれ(不機嫌そうな呪詛の声が響くと、背筋をなぞるような生ぬるい風が紙をすくい上げてつむじ風となる。まるで、白い竜巻。やがて、タキヤシャヒメが差し出したシャクナゲの装飾がされた茶碗に紙が入り込んでゆく。そして、茶碗の中がいっぱいになると、それを乱雑に置いた。)はいオシマイ。その中にはあなたの言うとおりのゴミ同然の不良品が大量に入ってるわ。何処でも好きなところに行ってバラまいてくればいいんじゃないかしら(面白くなさそうにそう言い捨てた。そのお椀の中にはアステルのいった通りのものがある。雑な仕事で、本当に適当に済ませたのが丸わかりだ。) (04/17-23:35:13)
アステル☆ > ん? …………。(出来上がった形代の山を見て首を傾げる。暫く見ていて、妖精はふと閃いて、瞬きの道を開いた。おタキの前に忽然と現れるのは、湯呑だ。1つは型にはめた様にきっちり左右対称の美しい形をしているもの。1つは明らかに失敗と分かるくしゃっと潰れたもの。最後の一つは、微妙に歪みのあるもの。俗に国宝級になぞらえられる深みがあるが、左右対称の美からは遠く離れたそれだ。)ちょっとこの湯呑を見てほしい。どれが一番良いと思う? (04/17-23:47:07)
タキヤシャヒメ > 知らないわよ。勝手に好きなの選んだら?(タキヤシャヒメは湯呑を一瞥することさえなく面倒そうに手をヒラヒラと振った。一度ヘソを曲げたおタキは頑なだ。) (04/17-23:51:40)
アステル☆ > そう言わず見てくれないか? 私が作れるのは、この湯呑で言うならこれだけなんだ。(と左右対称の湯呑に手をかける。) 貴方なら違いが分かる筈だ。 (04/17-23:58:58)
タキヤシャヒメ > ……最後のでいいんじゃないかしら。歪みが少しあったほうが茶会でウケるしね(舌打ち混じりにひと目でそう判断を下す。武家の姫君であるがゆえ、目は肥えている。完全に限りなく近いが、不完全なもの。そういうものにも美があるものだ。だがタキヤシャヒメはやっぱりイラついている様子で、『いいからとっとと帰れ』と言わんばかりの表情だ。) (04/18-00:03:53)
タキヤシャヒメ > ……最後のでいいんじゃないかしら。歪みが少しあったほうが茶会でウケるしね(舌打ち混じりにひと目でそう判断を下す。武家の姫君であるがゆえ、目は肥えている。完全に限りなく近いが、不完全なもの。そういうものにも美があるものだ。だがタキヤシャヒメはやっぱりイラついている様子で、『いいからとっとと帰れ』と言わんばかりの表情だ。)でも、左右対称のモノってのはまた悪くないモノよ。それもまた茶会じゃ由来を聞かれるモノ、それには相応の価値があるわ。……で、完璧なモノしか作れなくて辛いわーとでも言いたいの?ああそうですね、不完全なものが何一つ作れず全てが完璧になるってそりゃ辛いですね、ハイこれでいいかしら? (04/18-00:13:04)
アステル☆ > ……私が欲しいのは、この最後の湯呑の形の近傍で揺らぎのあるものだ。不完全で、仕様(マニュアル)にできず、時によって最適な形状が変わり、だからこそ面白い。この不完全を狙えるのは、私が知る限り人間だけだ。 それで私が欲しいのはオモチャであって、剣に例えるなら真剣ではなく武光だ。 つまり真剣のバリエーションを並べられても困るのだが、ここで売ってるものは『真剣』だけか? (04/18-00:21:09)
タキヤシャヒメ > ……『真剣』に決まってるでしょ。どんな不完全なモノだろうが、本気で作らない奴が何処にいるっていうのよ。講釈はありがたいけどね、アンタの言ってることはサッパリ心に届かないわ。店先に置いてあるものに欠陥品はひとつもないし、オモチャみたいなものも真面目に作ってるのよ(アステルの言葉に対して、タキヤシャヒメは静かに怒りを込めて話しだした。まるで、手抜きの仕事をした商品を置けと上から目線で言われているように感じて、逆効果になっている。)……ここはまじない屋よ。人の運命を、人の生命を預かる仕事をなんだと思ってるの?そんな上から言われたところで『知ったこっちゃない』としか言えないわね。起きながら寝ぼけてるンなら味噌汁で顔洗って出直してきなさいな (04/18-00:33:52)
アステル☆ > ――分かった。すっぱり諦めよう。 馬鹿にする意図は無かったが、侮辱と感じたなら悪いことをした。(ぺこりと頭を下げて、再び上がった顔には朗らかな笑みが浮かんでいた。)良い夜を過ごせ。(その台詞を最後に、妖精が星海の底から一瞬降り落ちた光条に包まれて消える。湯呑もまた消え、妖精が居た痕跡はおタキが作った茶碗の中の紙だけになる。) (04/18-00:43:17)
ご案内:「時狭間の丘」からアステル☆さんが去りました。 (04/18-00:43:27)
タキヤシャヒメ > で、結局作らせておいてソレも持っていかないと。……本当に傲慢で自分勝手ね、アンタ(消えたアステルに対して、タキヤシャヒメは届くかどうかもわからぬ言葉をかけた。作らせたモノを受け取ることをせず、少しも手を付けることなく放置していくという行為は『受け取る価値もない』と言うに等しい行いだ。そして、それを不義理と受け取ったタキヤシャヒメは更に面白くなさそうに、不機嫌そうに眉をひそめてお椀をしまい込んだ。)何がいい夜を過ごせ、よ。ふざけたこと言ってんじゃないわ。アンタみたいな人間を無意識に見下してるヤツは一番キライ。二度とそのツラあたしに見せるんじゃないわよ(たぶん、聞こえているだろうと思い、夜空の星々に対して文句を言い終えた。そして、もう夜になったので不服そうに店仕舞を始めるのであった。ーー紙人形は、ただのゴミ。アステルがやるべきだったのは、さっさとひとこと謝って誤解を解くことであったのだ。幾らでも量産できるとか、伝わったか?とか、欲しいのはオモチャであって真剣はいらない、ここで売ってるのは真剣だけか?などというセリフに更にキレ、果ては作らせたものを結局受け取らずに満面の笑みで去ってゆく。ここまでコケにされた(と本人は思っている)おタキの機嫌はもう最悪だった。) (04/18-00:57:59)
ご案内:「時狭間の丘」からタキヤシャヒメさんが去りました。 (04/18-00:59:16)
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