room01_20180508
ご案内:「太古の森 -聖域-」にタキヤシャヒメさんが現れました。 (05/08-19:28:25)
タキヤシャヒメ > (巨木が行く手を遮る森の聖域の中を、風が吹き抜けるように童女が駆け抜けてゆく。それは茂みを抜け出した直後、月の影に紛れて木々の隙間を縫うように駆け抜けて、やがて月の光が照らす滝壺の岩場に向けて飛び出した。)ガシャドクロ!(童女が一喝すると、水底より巨大な骨手が現れてその小さな身体を手のひらに載せた。)ハアアアッ!(そして、その手が彼女を空高く投げ上げると、童女は瀑布を織りなす岩場に脚をかけ、軽やかに飛び越えてゆく。飛び出して数秒と経たぬうちに彼女は滝を登りきり、登頂と同時に宙返りで真っ逆さまに落ちてゆく。) (05/08-19:44:01)
タキヤシャヒメ > (だが、そのまま水没することはない。空中で彼岸花の振り袖を脱ぎ、その直後にはその脚のつま先で僅かに飛び出た岩に着地し、そのまま滝の元に進んでいった。降り注ぐ清水を見上げ、華奢な身体を包みこむ真っ白な肌襦袢の襟を直し、フウとため息をついた。)…………温泉があるっていったけど、あの手の『天』の属性はアタシには不向きで治りが遅くなるし……まったく、こーゆー時に鬼の身体っていうのは便利なもんね(そう、呟くとゆっくりと滝の中に歩みを進めてゆく。おかっぱ頭を水が激しく叩き、視界が飛沫によって掠れて消える。全身を極寒が覆い、打ち付けられる痛みが走る。だが、それでこそ。タキヤシャヒメは意に介することなく向き直ると、座禅を組んで静かに瞑想をし始めた。) (05/08-19:50:37)
タキヤシャヒメ > ーーーー(タキヤシャヒメは、腹の底から湧き上がる激情を抑えたい時はこうして禊をすることにしている。殊更、負けたくないライバルに敗北し、ハラワタが煮えくり返っているときなどは特にだ。傷を治すことに注力する時は温泉を使うべきなのだろうが、生憎と彼女の力は『陰』が源泉となっているがゆえに『陽』に属する力を妨げてしまうのだ。その代わりーー)ーーーー(大地の力が満ち満ちる、この聖域は彼女にとって都合の良いものであった。人世から離れた隔世は神仏の居場所となりえると同時に、彼女のようなアヤカシにとっても絶好のスポットなのだ。また、表裏一体の太極において『陰』に属するがゆえに大地の力と相性がよく、滝行と共にその力を取り込んで我が物としやすいのだ。ゆえに、タキヤシャヒメは傷を癒やすことにこの地を選び、そして邪念を流す為の滝行に集中するのだ。) (05/08-20:02:08)
タキヤシャヒメ > (精神統一に適した滝の中において、タキヤシャヒメの思考はやがて解けてゆく。流れに身を委ね、大地に身を委ね、洗い流されるようにドロリとした雑念が消えて意識がクリアになってゆく。何処の世界でも狂気の光を発する月、青々しい香りを漂わせる森、柔らかく暖かく人を受け入れる土、気ままに何処ぞへ向かう風、活を入れてくれる水。その全てと合一となり、慣れ親しんだ大いなる自然の流れに我が意識を浸す。30秒、1分と時間の意識が引き伸ばされて刹那が那由多と引き伸ばされてゆく。) (05/08-20:08:39)
タキヤシャヒメ > (やがて、精神統一の果てにおタキの心は空となる。内なる神の力が彼女の肉体を治し、聖域の地の力が彼女の心を治してゆく。闇の集う地の対極に在る聖域、それもまた鬼女タキヤシャヒメの霊地である。彼岸花の振り袖が、まるで人を待つかのように森の中へとハラハラと消えてゆくーー)(ちなみにサツキの風は今夜はお休みっぽい。) (05/08-20:12:56)
ご案内:「太古の森 -聖域-」からタキヤシャヒメさんが去りました。 (05/08-20:13:02)
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