room01_20180611
ご案内:「泉の畔」にmistさんが現れました。 (06/11-19:52:39)
mist > (立ち込めた雲を悠然と貫いて降りてくる、1匹の竜。時狭間を眼下に望む上空をゆっくりと旋回し、泉の方へと降りてくる。 ヴァサ、と数度大きな羽音が響き、周囲の木々を揺らし、地面へと降り立って。 一度翼を大きく広げれば、軽く振ってから翼をたたむ。直ぐに森は静けさを取り戻して) (06/11-19:56:40)
mist > (長い首をゆるりと項垂れる様に下げて、目を閉じる。 少し、物思いに耽りたい気分だった。 人の姿は取らず、腹を地面へと降ろせば、静かにその場に佇んで。 風が梢を揺らし、泉はさらさらと静かに歌う。 こうしていると、遥か昔に戻ったかの様な錯覚。) (06/11-20:02:03)
mist > (深く、深く、記憶の海へと降りて行く。 普段は思いだす事の無い、遥か昔の記憶)((── 老師・・・。)) (06/11-20:04:49)
mist > (此処数十年以前の記憶は、酷く断片的だった。 まだ、幼獣だった頃。 人に追われて逃げ込んだ納屋。 老人の背中。 自分が警戒するのに疲れるまで、何時間も背を向けて、自分に語りかけた名付け親。 貰った名前と、上手く人に化けられない自分の為にと頭に乗せてくれた帽子。) (06/11-20:08:54)
mist > (ゆっくりと眠る様に、記憶の底を眺めながら、暫くの間、じっと佇んでいる様で───) (06/11-20:10:29)
ご案内:「泉の畔」からmistさんが去りました。 (06/11-20:10:33)
ご案内:「泉の畔」にmistさんが現れました。 (06/11-22:24:33)
mist > (未だ記憶の中を降りている竜。つらつらと、想いを馳せる。 村の少年。 その姿を真似た。 時折届けものを持ってやってくる男の名も顔も思い出せない。 あれは、小鹿。 自分と同じように、傷を負って老人の納屋に逃げ込んだ、まだ幼い鹿の子。 面倒を見る様に言われて、そして。 そうだ、あの時のあの感情。可愛いと、愛しいと、初めて思った。 そして、名付け親の死。 瞳から零れ落ちる滴の意味も分からずに、墓を掘った。 以前、人はそうして死を偲ぶのだと、教えてくれたのも名付け親だった。 初めて知った、悲しみ。) (06/11-22:30:33)
mist > (それから、何年・・・。何百年、だろうか。 高みから、世界を眺めた。ただ眺めるだけの世界は、少しずつ、老人の元で得た感覚を忘れさせた。 楽しいと思う事。寂しいと言う感情。喜ばせたいと思う感情。嬉しいと思う事。案ずる事。 目の前で、森が消え、街が出来き、戦争が起きて、街が消える。 老人の元に居た時に感じた、生きると言う感覚は遠のいて、全てが自分から切り離されている様だった。それを、寂しいとも思わずに。傍観者として、過ごす日々。) (06/11-22:35:57)
mist > (ある日巣に迷い込んできた青年。名前をキアと名乗った。屈託なく笑い、竜である自分に怯えるでもなく、気さくに話しかけて来た。 困惑して、それでも。 ああ、あの頃から、自分は甘かったんだな、と思った。 誰かを関わる時間は、とても暖かくて、心地が良くて、楽しくて。少しばかりドジで良く笑う青年に、いつの間にか、心を許してしまっていた。 それが偽りだと、気付かずに。 魔力を封じられ、身動きが取れないまま、鱗を、角を、全身を切り刻まれた。再生しては切り刻まれ、いっそ殺してくれと、願った。早く核が砕けてしまう事を祈った。 どうやって解放されたのか、覚えてはいない。 ただ、もう二度と。誰も信じるものかと、思った。 あの時の、青年の泣き笑いの顔は、未だに脳裏にこびり付いている。 竜の肝が薬になるなどと、有りもしない戯言に縋った哀れな青年。彼は、あの後どうしたのだろう──) (06/11-22:47:54)
mist > (グリンデルの崩壊──。人々が呼び寄せてしまったのは、彗星。 助けて欲しいと縋った少女。 結局絆されて、全ての魔力をつぎ込んで、己と引き換えに、星を撃とうと思った。 己の微々たる力では、邪魔が入らなかったとしても、きっと軌道を逸らす事は出来なかっただろう。それでも、遣れるだけやろうと思った。 化け物めと罵られて、放たれた矢に倒れたのは、あの少女。 今は、館の桜の下に、眠っている。)・・・どうのこうので・・・。(くつり。小さく笑って) (06/11-22:54:11)
mist > ・・・老師のお陰って事か。 ・・・なら、至って僕らしい、って事なのかもしれない。<ヴァサ・・・っ>(翼を広げて) (06/11-22:56:02)
mist > (一度上を見上げれば、大きく翼を打ち、フワリと浮き上がる) (06/11-22:57:16)
mist > (巨大な羽音が響く。あたりの木々が激しくざわめく。一拍の後、ぐんっと高度を上げれば、一度上空を旋回し、飛び去って行く様で──) (06/11-22:58:26)
ご案内:「泉の畔」からmistさんが去りました。 (06/11-22:58:32)
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