room11_20180629
ご案内:「闇の集う場所 -深層(曇天)-」にキメラ森さんが現れました。 (06/29-22:00:58)
キメラ森 > (闇集う土地の奥深く。捻じれた森と切り立った岩、溶けかけた草の向こうに、泥沼がある。) (06/29-22:03:04)
キメラ森 > (沸々と小さな泡が浮いては弾け。小さな泡が弾けてはまた沈み。弾ける度に地中で醸成された瘴気が大気中へ散布されていた。) (06/29-22:04:21)
ご案内:「闇の集う場所 -深層(曇天)-」にシュテンさんが現れました。 (06/29-22:05:27)
キメラ森 > (泥沼はお湯を沸かす水面に似て。多くの小さな泡が弾け。弾け。弾け。やがて小さな気道が出来る。) (06/29-22:05:52)
シュテン > (――と、そこに。酒の甘く芳醇な香りを漂わせ、一人の小さな少女めいた鬼っ子が現れた。腰に提げた大きなひょうたんを軽々持ち上げ、酒を飲んで不用心に歩みを進めてゆく。)おお、噂通りじゃの。なんかコポコポいっとるわい(闇つど深層、泣く子も逃げる恐ろしき場所にどうやってやって来たのか。現れた子供は、濃厚な瘴気をものともせずに泥沼を面白そうに見つめていた。) (06/29-22:08:33)
キメラ森 > (瘴気が空に勢いよく噴き出す。それは魔物が哭く嘆きに似て。高く低く。人間の可聴域を越えて静かに木霊する。) (06/29-22:09:03)
シュテン > ……なんとも、ヤな響きじゃわい(響く音色に、鬼っ子は眉をひそめた。天高く吹き上がる瘴気を眺め上げ、その光景にホウと息を吐く。)……んー、酒に使うにはちと汚過ぎるか(値踏みするように見上げ、そうつぶやきながら、人に聞けぬ『叫び』を聞いていた。) (06/29-22:11:33)
キメラ森 > (キメラ森が噴出する瘴気は、いわゆる『妖気』の類ではない。その実態はPM1.0以下の微粒子でありがなら、芥子の種の様に水分を含んだ土壌に着床し、根を下ろすものである。実質、胞子の類だ。今、この土地は厚い雲に覆われ、いつでも雨が降り出と予想される程に湿度が高い。宙に浮遊する水分と胞子(瘴気)は、ゆっくりとシュテンの髪や皮膚、服、外気に露わになった粘膜や呼吸器系に付着していく。少しずつ。) (06/29-22:17:45)
シュテン > (胞子はシュテンの身体に遠慮なく付着してゆく。……むしろ、ガスマスクも何もなく平常通りに過ごしているので無防備にこれでもかと内部に至るまでそれらは入り込み放題だ。……だが、流石にそれには気づいているシュテンはバリバリと髪を掻き上げる。)……あー、なるほど。こりゃあ確かに危ねえなァ(なんて、語ってはいるが……シュテンの肉体に水分や土壌を求めて根を下ろした途端、胞子は焼け落ちてゆくだろう。皮膚に粘膜に髪の毛一本に至るまで、全てが。) (06/29-22:24:19)
キメラ森 > (泥沼は、ゆっくりとその気泡を大きくしていく。吐き出す瘴気はより多く。泥沼の底を這うような粘性を備えているかの様に肌に感じられ、べたつく。――シュテンが見守る中、気泡の弾ける様子が『逆転』した。一度は弾けたはずの気泡が、まるで魚の咢が閉じる様に逆回しに閉じたのだ。ぱちっと弾ける代わりに、カチッと鳴る……。一度見たときは気のせいだと思ったかもしれない。目の錯覚だと。だが、その咢は泥沼の底から吹き上がる気泡が大きくなるにつれて増えていく。)カチ……カチッ。カチ…カチカチ……ッ。カチカチカチ…カチ…ッ。……ガチガチガチガチッ! (06/29-22:27:09)
シュテン > …………(シュテンの表情が、今までの酔っ払いじみたモノから好奇心ありげなものに変わりゆく。肌に触れる粘性。そして腰に提げたひょうたんの隙間から胞子が入り込んでゆくのを感じ、ウウムどうなる。泥沼を見つめ、鬼はカチカチとなる音を気のせいだとは片付けることなく見守っていた。)……こりゃア、どうなっとるんじゃ?(まるで牙を噛み鳴らしているようだ。弾けるのでなく収束するようにして、イヤな音が響く。) (06/29-22:31:15)
キメラ森 > (今や泥沼は盛大に瘴気を噴き上げていた。見透かす向こう側の景色が湯気で歪んでさえ見える濃度だ。高温の胞子が空に噴き上がり、大気に冷やされて凝固する。……ぽたっ。と空から滴が落ちて、地面の岩を濡らす。雨だ。胞子を多量に孕んだ雨が、雨と言うには甘ったるく香る。雨脚は見る間に強くなり、梅雨の長雨の様に大地を濡らす。硬い感触を返していた足元の岩が、雨に濡れたからかぬるりとした感触を返すように……否。雨に浸食されている。雨が固い岩盤をその咢で削り、ぬめる泥に変えているのだ。) (06/29-22:36:01)
シュテン > 雨か……まさか、雨雲まで作るとはな(凄まじい熱と濃度を持つ瘴気が雨雲を生み出すサマを見て、シュテンは思わずつぶやいた。そして、腰のひょうたんのひとつの栓を抜くと――素肌を打ち付ける大雨を受けながら、やはり天を見上げていた。)(ふと、素足が泥に沈み込む。甘い香りの中で、それに気づくと)む?……おいおい、これ岩だぞ……?(シュテンは訝しげにしながらも、持ち前の怪力で足を持ち上げ、汚泥を腰巻きに浴びせながらも沈む前に歩みを進めてゆく。) (06/29-22:42:55)
キメラ森 > (ガチガチと鳴る瘴気の声は、蛙の合唱の様に闇集う土地に木霊する。この分ではシュテンが見守る沼だけでなく、あちこちに間欠泉の様に沼が吹き上がっているだろう。足元が見る見るぬかるみ、シュテンが歩く岩盤がぐらつく。まるで地中は沸き立つ胞子の海で、いつの間にかシュテンが立つ岩盤だけがその固さを以てここまで持っていたかのように。大海を浮かぶ氷河が大波に揺すられて上下する様に、その岩盤が上下に揺れた。揺れ幅が大きい!) (06/29-22:45:11)
シュテン > うおおっ!?(大きく揺さぶられ、まるで地震のようなそれにシュテンはタタラを踏んだ。平衡感覚が図抜けている彼でも、このままでは思いっきり転ぶのも、時間の問題だ!踏ん張る足場がないので、転んだら田んぼのように沈んで、立つのも難儀しそうだ。)……仕方ねえなァ(シュテンはため息と共に、深く息を吸い込んだ。そして、沈みゆく岩盤を睨むと――)フッ!(白く、冷たいの域をとうに超えた超低温の息が吹きすさぶ!シュテンの口から放たれたソレは吹雪のように激しく、地中までも一瞬で凍結させ、降り注ぐ雨を瞬時に凍結させて雹に変化させる。そして、あまりの勢いに岩盤から反射した猛吹雪は間欠泉のように噴き出す瘴気に到達して熱を奪い、雲にも届かんとするだろう。――辺りは生命の生きられぬ低温の極限地帯と化す。) (06/29-22:55:06)
キメラ森 > (そして、氷が波に砕かれる様に、鈍い重低音を轟かせて岩盤が割れる! 割れた片割れは、泥沼の波に引きずり込まれ、沈んでいった……。見れば、そこかしこで同じような光景があった。邪魔な大地の蓋を割り、泥沼の底へと引き摺り込み、永く醸成されたキメラ森が今、地の底から浮上する。 変化は激甚だった。大地に萌え出ずる芽が長い年月をかけて陽光を浴び、風を生み、岩盤を割り、大地に根を張る成長の記録が、走馬灯を見るかの様な速さで再現されていく。樹齢500年を越える大樹を抱える森が僅か10分足らずで構築される勢いで魔の森が成長しかけ――突如吹き寄せた冷気に、氷の棺に覆われた。その大部分を泥沼の外に表すことなく、瞬間冷却された大気が霰となって凍った大地を叩き降り積もっていく。……キメラ森は一時、その活動を凍結された。この氷が解ける時、キメラ森は今度こそ地上への浮上を果たすだろう。) (06/29-23:04:56)
ご案内:「闇の集う場所 -深層(曇天)-」からキメラ森さんが去りました。 (06/29-23:05:16)
シュテン > (なんかもう、何がなんだか!?あまりのことに驚きを禁じ得ず冷たい息を吹き付けている間にも怒るその変化に目をヒン剥いていた。地の底より、森が構成されてゆく!……だが、それは足場を作ろうとしたシュテンの吐いた冷たい息により、中断されたようだ。)なんにせよ地に足はつけておかねえとなぁ。鬼でも何でも、そいつは変わらねえや!ぐわあっはっはっは!(辺り一体が凍てついたのを確認すると、ようやくひと心地ついたシュテンは腹の底から大笑する。が、ひとしきり笑うと、白銀の大地を進んで浮上した一本の木に近づいていった。)ウウム、これがきめら森、というやつか。名前だけ聞いてこの地を探し歩いてはや幾日、コレが本物であったようじゃが……こりゃあ本当に危ねえわ。ふう、とりあえず……よーやく見つけたんじゃ、枝の一本でも手折って土産とするか。外に出さなきゃアまだいいじゃろう(そう、語るとシュテンは凍結した枝を手折り、腰巻きの内側から取り出した布にクルクルと包んで持ってゆく。)……酒に使えるか、試してみんとなァ。さっきは使えんと思っとったが、男は度胸!チョイとワクワクしてしたわい!ぐわぁはははははははは!!!(どんな酒ができるのかは、また先のお話……なのかなぁ……?) (06/29-23:15:33)
ご案内:「闇の集う場所 -深層(曇天)-」からシュテンさんが去りました。 (06/29-23:15:37)
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