room40_20180807
ご案内:「神隠しの森の館-修練場-」にズフルさんが現れました。 (08/07-20:39:06)
ズフル > (いつものようにこっそりと隠れるように姿を現し、今日は剣を置く事も無く真直ぐに武器庫の側面へと回った) (08/07-20:39:41)
ズフル > (両足を肩幅ほどに開きそのまま地面に腰掛ける。 切った、始めて切った。 人を、人の首を落とした。 ほんの僅かに考える。 想像していたよりも遥かに衝撃は少なく、本音で言ってしまえば「こんなものか」と言う僅かな拍子抜け感すら感じる) (08/07-20:40:58)
ズフル > (両足を肩幅ほどに開きそのまま地面に腰を下ろす。 切った、始めて切った。 人を、人の首を落とした。 ほんの僅かに考える。 想像していたよりも遥かに衝撃は少なく、本音で言ってしまえば「こんなものか」と言う僅かな拍子抜け感すら感じる) (08/07-20:41:23)
ズフル > (右に視線を動かす。 あそこで踏み込んで来た相手の手を切った。 腕を切り落とすつもりで振りぬいた剣は、目的を達する事は叶わ無い。 僅かな緊張を思い出す、体がこわばっていたのだろうか。 普段通りに剣を振り下ろせば腕を落とせていたのではないか、頭に過ぎるのは罪悪感よりも「どうする事が最良であったのか」で。) ああ、なるほど。 (あの一閃のミスがあったから、次に突き出した剣は正確に相手の腹部を貫き、最後の一振りは正確に首を凪いだのだ。) (08/07-20:45:32)
ズフル > (右に視線を動かす。 あそこで踏み込んで来た相手の手を切った。 腕を切り落とすつもりで振りぬいた剣は、目的を達する事は叶わない。 僅かな緊張を思い出す、体がこわばっていたのだろうか。 普段通りに剣を振り下ろせば腕を落とせていたのではないか、頭に過ぎるのは罪悪感よりも「どうする事が最良であったのか」で。) ああ、なるほど。 (あの一閃のミスがあったから、次に突き出した剣は正確に相手の腹部を貫き、最後の一振りは正確に首を凪いだのだ。) (08/07-20:46:42)
ズフル > (納得がいった、と思う。 首を凪いだ相手の事を思い出し、僅かに手に残る感触を確かめながら右手を二度ほど握りなおした。 皮膚を切り裂く感触も、肉を通る感触も、骨を絶つ感触も繊細に思い出せる。 そして次はどう振ればより綺麗に首を落とす事が出来るのか、まるで教わった事のように想像出来るのだ。 恐らく次はもっと上手にやれる。 どうりで人斬りと呼ばれる連中は強い訳だ。 彼等はこんな事を日夜繰り返し、その度に思考を重ね、より上手く、より正確に人を斬る研鑽を重ねているのだ。 空を相手に木刀を振るう自分とは剣の質が違っているのも当たり前である) (08/07-20:51:27)
ズフル > (そして何より驚いたのは、ここで踏み込んでくる相手を待ち受けている自分は笑っていた事だ。 あの時、確かに自分は楽しんでいた、命のやり取りを、自分が積み重ねて来た技術を使う事を。 自分か相手のどちらか一方が死ぬ事を「当然だ」と割り切り、その上で尚、そのギリギリの緊張感の中考えるよりも先に口角が上がった事を覚えている。) (08/07-20:54:35)
ズフル > (自分は死なないと確信染みた物を感じていたのも事実だ。 接触の際の第一撃、ソレを避けた時にいけると感じた。 恐らく何かの部隊と思われる四人を相手取って尚、自分は勝てると感じていた。 ならば自分の振るった剣は命のやり取りなどでは無く) 一方的に殺す事を楽しんでいた……? (首を傾げた、それは自分が考える自分のあり方とは程遠い物で) ……。 (空を見上げ考える。 あの時自分と戦った人のうち何人かは生きて帰ったのだろうか。 きっとその人達にも家族が居て、大事な物があって、そしてそれは当然自分が殺した相手にもあって、きっと恨まれているのだろう、憎まれているのだろう。 自分を恨んだ何処かの誰かがいつか自分を殺しに来て、その時自分はどうするのだろう。 アレは仕方なかったと言い訳するのだろうか、殺すか殺されるかの局面だったと語り聞かせるのだろうか、そんな事は無駄だと判っているのに。 それともまた自分を殺しに来たその何処かの誰かを慈悲も無く切り捨てるのだろうか。 ならばソレは、自分の快楽の為に人を殺す人斬りと何ら代わりが無い物で。) (08/07-21:00:42)
ズフル > (きっと自分が殺した人達も、自分を殺しに来るかも知れない何処かの誰かも本質的には自分が護りたいと思っている自国の民と同じ物で、主義や主張が違う何処かの誰かの大事な物で。 だからこそその何処かの誰かを切った自分の剣は、いつか自分が護りたいと考えている人々にも向かうかもしれないと思える。 だが、そう考えているにも関わらず、自分の心が酷く落ち着いているのを感じるのだ。 罪悪感が湧き上がる訳でもない、悲しいわけでもない。 ただ、自分がそういう世界に足を踏み入れてしまったのだと言う漠然とした感触だけが湧き上がった) (08/07-21:05:10)
ズフル > (自分は恐らく、生まれた時からそういう物だったのだろうと思った。 師と剣を重ねる中で、本気で殺してしまっても構わないと思った事もある。 訓練の中でどちらか一方が命を落とすのならば、そういう物だったのだろうと割り切れる自信もあった。 だから何処かの誰かが自分を殺しに来て、その何処かの誰かに自分が殺されるとしても、それはそれと感じてしまうのだろう。 きっと自分に取って命とは何か、そんな子供のような疑問に答えが出て居ないから、自分は命を大切に出来ず、だからこそ自分は人よりも命に嫌われているのだろう。 その答えが見つからないまま人を斬り続ければ自分はいつか命に飲まれ、最後には老いて行く事も無く何処かで朽ち果てるのだろう) (08/07-21:11:26)
ズフル > (師はそんな自分を見た時、それは剣を持つ者にとっては優れた才の一つである、と語った。 だが、それは何かを護る盾の才では無く、何かを屠る矛の才ではないだろうか。 耳鳴りがする。 だとすれば、自分が才を十全に生かして生きようと思った時行き着く道は。 酷く頭が痛む。 人を斬り殺し、屍の山の上で笑う者なのではないかと。 眩暈がした。 そしてどの道を選ぼうと、自分はいつか自分の成長を確かめる為に師をその手にかけたいと願うのではないかと。 胃の中身が上がってくるのを感じる。 剣が皮膚にめり込み、肉が裂け、血が噴出し、そんな局面に居てこそ自分は本当に笑えるのではないかと。 ……少年は考えるのをやめた) (08/07-21:18:19)
ズフル > (立ち上がる。 体が軽い。 つい先ほどまで考えていた事を思い出そうとする。 視界に靄が掛かった気がする。 考えるのをやめる。 こんなに体が軽いのなら、剣を振りたいと考える。 自分はそれだけを続けて来て、ソレしか出来ないのだから。 修練場の中心へ移動する。 この場所を借りるようになってから始めて腰の剣を抜いた。 酷く剣が軽く感じる。 今ならきっと、いつもより優れた一閃を振れる気がして剣を構える。 口角が上がるのを感じる。 考えるのをやめた。 緩やかに剣を振るう。 さして力をこめた訳でもないのに、体に染み付いた動きが再現されて、その剣は吸い込まれるように先日斬った人の首があった高さをなぞる。 考えるのをやめる。 別の事に思考を移す。 そうだ、先日は少し体が強張って居たのだ。 だからもう少し体の力を抜いたほうが綺麗に剣を振れると考えた、綺麗に首を。 考えるのをやめる。) (08/07-21:25:10)
ズフル > (剣を右手で握ったまま振り下ろす。 それは見た事も無い武器を自分に向ける相手の腕を。 考えるのをやめる。 振り向き駆ける、突き出した剣は何かに驚いている誰かの腹部を正確に突き刺し。 考えるのをやめる。 突いた相手の体を盾に振り返り、その体を蹴り。 考えるのをやめる。 飛び出した先に居た相手の首を背後から。 考えるのをやめる。 どれだけ頭から振り払っても、考えずに振るおうとした剣は先日の自分の動きをトレースし、その日の自分からは逃げられないのだと思い知る。) (08/07-21:30:02)
ズフル > (頭が働くのを止められない。 もっとこうすれば良かった。 もっとこうすれば簡単に相手を切り伏せる事が出来た。 もっと強く、もっと早く、もっと正確に。 幾度も繰り返す、何度も何度もあの瞬間の自分の動きを繰り返す。 実践として考えればきっと自分は良く動けていたのだろう。 それでもまだ自分はもっと上手くやれたはずで、もっと鋭い剣を振れたはずで。 だから繰り返す、何度も、何度でも繰り返す。 ふとした瞬間気付いた事がある。 嗚呼、自分はきっと始めて人を斬った快感をかみ締めているのだ。) (08/07-21:34:43)
ズフル > はっ。 (吐き出すような笑いが口から溢れた。 心中未だ穏やかで、今でも始めて人を斬った感想を尋ねられれば「思った程ではなかった」と答えるだろう。 でも、それでも、思っていた程では無かったとしても、きっと自分は始めて人を斬った事で動揺しているのだと思う。 苦しむ程ではない、悲しむ程ではない。 だがそれでも、自分はきっと始めて見えた自分の姿に動揺を隠せて居ないのだ。 ならば、人を斬って、人を殺して苦しんでいる多くの人達は、どれほどの悲しみと、どれほどの苦しみを抱えてしまったのだろう。 それはきっと自分には想像も出来ない程の物で、そういう人達は自分には想像も出来ない程優しい人達で、きっと誰かを切る事に向いていないのでは無いかと思う) (08/07-21:41:20)
ズフル > (剣を収める。 きっとこれ以上は良くない。 これ以上はきっと進んではいけない方向へと進む。 そういう確信を持って剣を収める。 ) 今日は、休もう。 (僅かにふらついた足取りで去っていく。 少年は剣を手にとってから今までの中で、始めて日課をしない事を選ぶ) (08/07-21:46:42)
ご案内:「神隠しの森の館-修練場-」からズフルさんが去りました。 (08/07-21:46:46)
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