room49_20190110
ご案内:「21世紀 とある町の寂れた神社」にノラさんが現れました。 (01/10-20:43:08)
ノラ > (周囲にはぽつり、ぽつりと薄暗い街灯が照らしている。 いつも行くネカフェから徒歩10分ほどの場所は、雑木林の合間にぽつぽつと家が立ち並び、その合間に畑が広がる田舎町の一角の、小さな丘の上の神社。 周囲に人の姿は無い。 口元までマフラーを上げ、神社を示す小さな古ぼけた鳥居の前で足を止め、上に続く階段を眺めて) (01/10-20:47:22)
ノラ > (ふ、と鳥居に向きなおれば、す、と一度背筋を伸ばし、深く頭を1度下げる。それから鳥居を避ける様に脇へと回り、階段を上る。 色々と『憑けて』居る自分が鳥居をくぐるのは不敬だ。階段も中央は進まない。階段の端ギリギリを上がる。 上に上がればこれも相当の年期の入った手水屋と、少し開けた境内。 手水屋もほとんど人が来ない為か、水は張られて居なかった。一度手水屋に近づくも水が無いのを確認すれば小さく肩を竦め、そのまま境内の方へと進む。) (01/10-20:51:56)
ノラ > (3段ほどの小さな石の階段。その上に鎮座する閉じられた戸の格子の向こうに賽銭箱。賽銭泥棒避けらしい。ポケットを探ると100円玉が1枚に10円玉が3枚。まぁいいか、とそのまま小銭を全部格子の隙間から賽銭箱に投げ入れた。)ちくと、場所、お借りします。(ぺこり。深く頭を下げる。顔を上げれば、石段の一番下に腰を下ろす。胸のポケットからコンタクトのケースを取り出せば、瞳に入れていたカラコンを外す。外すと同時に、ざわざわと周囲の木々が騒ぎ出す。境内には小さな明りが1つ。 その明りに照らし出された影が、姿を変える。 いくつもの黒い影が元の影に幾重にも重なり、膨れ上がり、異形の姿を映し出す) (01/10-20:59:37)
ノラ > (悲鳴の様な、呻きの様な、嘆きの様な声が幾つも影の中より染み出す様に周囲に低くにじみ出す。『憎い』『痛い』『苦しい』『許さない』『殺してやる』 呻きの様な声は、やがて幾つもの呪いの言葉に変わっていく。 地面に映し出される影には、無数の鎖の様な影が絡みつく。その絡みついた鎖が立てるジャラジャラと言う音も響きだす)──離せばおまんら、悪さするじゃろ? 恨んだ所で何もしてやれんし、おまんらにもその力はないが。(ぼそ。唇から洩れる声は、凍てつく様な外気よりも尚冷たい。地面に落とした視線も、その表情も。) (01/10-21:06:43)
ノラ > (チャリ、と首に下げたカプセル型のペンダントを引っ張り出す。)──オン・チラチラヤ・ソワカ──(真言を唱えながら、パチリとカプセルの蓋を弾く。)──クダ。(ボソ。小さく呼べばブヮ、っと白い獣がカプセルから飛び出していく。舞うように弧を描き、何も見えない少年の周りを舞う。白い獣が一噛みする度に断末魔の悲鳴が上がる。逃げ惑う様にもがく影を、白い獣が喰らっていく。少年は黙って自分の影に視線を落としやがて白い獣と少年の影だけが残った) (01/10-21:14:37)
ノラ > ──っはー…。(ほぼ毎日の様に行う白い獣の『食事』。少し街を歩くだけでこれだ。膨れ上がる異形の影にはもう慣れたし、何も感じることは無いが、それでも呪いの言葉と断末魔の声だけは、何年たっても慣れない。)── こんなもん…。見せれんよなぁ…。(魔術師に見せるのを拒んだことの1つ。見せれば、もう1つの事も芋づるで知られる事になる。それは、まだ、知られたくない。 甘える様に身を摺り寄せて来る白い獣。 ふわふわの毛並みは気持ちが良い。 でも、これも『普通の者』には見ることも触れることも出来ない『モノ』。向こうの世界なら、実体を得られると知ったのは最近の事だ。)──戻れ。クダ。(ぽん。軽く獣の首元を撫でる様に叩く。白い獣はくるりと少年の周りを渦巻くように回り、元のカプセルの中へと吸い込まれて行った)…。(じ、とカプセルの中を覗き見る)…ん、増えちょらんね。(ぽん、と蓋を閉めてペンダントを戻す) (01/10-21:25:43)
ノラ > (のそ、と立ち上がれば、社に向かい深く一礼する。 此方の世界で居場所を失った少年にとっては、人気の無いこの場所は貴重だった。)今日も有難うございました。(頭を下げたままそう呟けば、踵を返し、神社を後にする───) (01/10-21:28:49)
ご案内:「21世紀 とある町の寂れた神社」からノラさんが去りました。 (01/10-21:29:29)
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