room40_20190304
ご案内:「神隠しの森の館 -44号室-」にキヨヒメさんが現れました。 (03/04-21:41:26)
キヨヒメ > (――まじない屋、サツキの風の本店。最近はクレヴィスの方でまじない仕事をしている女将のおかげで、実質としてはキヨヒメのお部屋になっている部屋だ。本来は藁人形と獣骨、その他さまざまなまじないの道具が置かれ不可思議な気分にさせる夢幻の芳香が漂う店ではあったが、今は生花や茶器が置かれ、人の気持ちを落ち着ける花の香が焚かれた何処かこざっぱりとした内装となっている。) (03/04-21:45:36)
キヨヒメ > (部屋の真ん中。そこには墨を擦っては机に向かうキヨヒメの姿。もともと設えてある照明に照らされながら、姿勢よくもくもくと勉学に励む彼女は……ちょっとだけ、退屈そうにあくびを噛みしめる)……しきたりというのは、面倒なものじゃなァ(ひとまず、すずりに筆を置いて背伸びをした。) (03/04-21:51:54)
キヨヒメ > (背伸びをしたキヨヒメは席を立ち、座敷化している一角に向かってゆく。)……むふ(視線の先にあるもの。それはおっきな白蛇のぬいぐるみ、である。セフィに買ってもらってからもうお気に入りで、布団に入るときなんか抱きまくら代わりにしている始末。そして、草履を脱いで畳の上に行くとごろんと寝そべって白蛇さんに顔をうずめた。モフモフの感触が、いつもと変わらずキヨヒメを押し返す!) (03/04-21:56:18)
キヨヒメ > (そのまま白蛇さんを抱きしめると、髪の毛が乱れるのも構わずコロコロと転がる。ギュッと抱きしめたまま、気持ち良さそうに目を細めて頬ずりしながら)やっぱり、大きな白蛇さんはカワイイのう。このあいだ、同じモノをお見かけしたけれど、ぬしさまが一番じゃ♪(んー!とまた顔うずめてふかふかの心地に恍惚の声がもれる。想像以上にふかふかなのである、これ) (03/04-22:01:46)
キヨヒメ > (――しばらくの堪能の後、キヨヒメは白蛇さんを抱きまくら代わりにしながら窓の方を見つめる。)……セフィードも相当強くなったものじゃ。まだわらわに一日の長があるといえど、追い抜かれるかもしれぬ(静かに紡がれるのは、不意に思ったことだった)……初めは薙刀に翻弄されるだけであったし、その後も正直なところ子供扱いしておった。……その真っ直ぐさに一時は浮ついたものではあるが、やはりわらわは子供じゃ、今考えてみると恋心というものを知らぬまま惚れたと申しておりました(軽く恥ずかしそうに笑い、けれども誰が聞いているわけでもない語りは続く。) (03/04-22:13:35)
キヨヒメ > ……姉さん、と慕われてはおりまするが。彼と違ってわらわはこの剣が何のためにあるのか未だわかりませぬ(ぎゅ、と白蛇を掴む手に力がこもる。)お師匠様曰く『思想や理由など後からわかるもの、まずはまともに棒を振れるようになれ』とのことではあったが……わらわはあの目に応えられるのじゃろうか(キヨヒメの不安は、そこにあった。信念などありはしない、大義も目的も未だ無いままに鍛えた武芸のままでセフィの期待と信頼に応えられるのだろうか。) (03/04-22:19:45)
キヨヒメ > (……死にたくないがために身に着けた剣。聞こえは良いが、その実は絶え間なく襲いかかる『死』から自らの身を守るためのモノ。始まりは少し気楽な気持ちだったのかもしれない。弟子取りをしないことで有名なスズカ御前が弟子入りを気まぐれに許してくれたのも幸運ではあったかもしれない。しかし、初めての気持ちを忘れてしまうくらいの苛烈な日々。血を舐め、ドロをすすり、夜を越えて朝日を拝めることに感謝した日々。修行期間はけして長いものではない、けれども根底に刻み込まれたそれが今のキヨヒメを形づくっている。……だからこそ、信念を持てないままに成長したことに焦燥を感じ始めていた。) (03/04-22:26:04)
キヨヒメ > (……野盗になろうが、修羅になろうがいいと。剣をどう使うかは自由だと。そう教えられて山を降りた。でも、強い信念や愛を心に進む少年少女を見ているとその手のものがない自分がときどき、ひどくちっぽけな存在に思えてしまうのだ。……けしてそんなことは言えない。技術は認められているし、なんなら達人のような扱いを受けているということは今までの立ち会いの中で知っていた。なのにそんなことを言えば彼らの侮辱となる。……けれど)……信念の無い力はただの暴力って、何処かの本に書かれていたのう。……わらわは何じゃろうな(ひとりになれば、弱音のひとつくらいは言いたくなるものだ。今のままでいいと、理性的な自分が言う。でも、心の何処かでそれが引っかかる。本当にこのままでいいのか、と) (03/04-22:31:03)
キヨヒメ > (剣を握ればそんな思考は立ちどころに消え去る。武器を掴めば修羅になれる。無我の境地と称された忘我だって、たぶんできる。……けれど、それが本当にいいことなのだろうか。人も獣も変わらない、立ちふさがる敵ならば肉の塊に過ぎないとばかりに襲いかかることが正しいことなのだろうか。悩みが悩みを呼び、キヨヒメは沈んだ気持ちで白蛇の眼を見据えた)……でも、わからぬならば(今、できること。今、やれること。)……この剣が届く距離くらいは、人助けをしたいものじゃ(それだけは、キヨヒメの思う願いのようなものだった) (03/04-22:39:33)
キヨヒメ > (すう、と息を吸い込むとキヨヒメはゆっくりと立ち上がる。白蛇さんを置いて、壁にかけてある木刀をその手に取る。)……素振りじゃ。素振りをして、汗を流したほうがよさそうじゃ(……せめて、越えるべき壁であれ。キヨヒメはそんな気持ちを込めて、勉強道具を片付ける前に稽古の準備をし始めた。……物言わぬ白蛇は、クリクリの瞳でそんなキヨヒメの背中を見つめていた――) (03/04-22:43:19)
ご案内:「神隠しの森の館 -44号室-」からキヨヒメさんが去りました。 (03/04-22:43:22)
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