room40_20190412
ご案内:「神隠しの森の館 -44号室-」にキヨヒメとタキヤシャヒメさんが現れました。 (04/12-19:05:18)
キヨヒメとタキヤシャヒメ > 「…………」窓から庭を見下ろし、床に伏せるキヨヒメは目を細めてゆっくりとしていた。傍らには野菜を入れたお粥や薬草を煎じた茶を始めとした消化のいいものが置かれ、傍らにかけられたササメユキが淡い輝きを放っていた。 (04/12-19:10:38)
キヨヒメとタキヤシャヒメ > キヨヒメの目は誰かを案じるようなもので。ゆったりとした白い着物を纏った彼女は、どこか落ち着かない様子。「……まだ食べてないの?もう冷めてるじゃない」「あ……おタキちゃん」――不意に、かけられた声にキヨヒメは振り向いた。仕事帰りか、数珠と護符をテーブルに置くと遠慮なく椅子に座り、ベッドに寝かせられた友人を憮然とした顔で見る。「先に言っておくけど……いくらスズカ様から加護を受けたといっても動くようなことはしないことね。また血を吐いてブっ倒れるのが関の山ね」「えっ……と……」キヨヒメは曖昧に笑う。図星、だったようで「はあ、やっぱり考えてたわね。ヘタクソがハンパにかけた術なんか毒に決まってるでしょ。肉を補填したって継ぎ目が遺る、自分ならなんとかできるって考えてたわねアイツ……ほんとバカみたい」「おタキちゃん」キヨヒメの咎める目をよそに、タキヤシャヒメはフンと鼻で笑う。「見てないと思ったの?わざわざ不意打ちしてさ、その結果どうなるかもわからないでやってから泣く。ほんっと救いようのないバカよ。それでアンタをブチ殺してたら元も子もないってのにさ」タキヤシャヒメの声が少し、低くなる。「……自分の行動に責任が取れないのぼせ上がったバカに、アンタ殺されかけたのよ。少しは危機感を感じなさいな」その怒りは犯人への怒りではなく、今でも怒ろうともしないキヨヒメに対してのイラ立ち。 (04/12-19:21:27)
キヨヒメとタキヤシャヒメ > キヨヒメは言い返せない。ジュリンノはあの時、確実に急所を打ち抜いていた。その上、治癒効果を遅らせる為に魔力で肉体に損傷を与え、傷が塞がりにくいようにもしていた。恐らくは内臓が幾つか潰されていたし、骨が砕かれ肉と混ぜられてもいたろう。ミズチの血がなければ、失血死していたかもしれない。 (04/12-19:30:56)
キヨヒメとタキヤシャヒメ > 「……とにかく、しばらくは寝てなさい。スズカ御前の加護を受けたのなら腹の中は大丈夫でしょ。でも激しく動くとマズイから、稽古しに行くとかするんじゃないわよ」そのまま顔を近づけて、キヨヒメに蛇の如き凶眼を向けた。爬虫類のような瞳孔を持つ魔性の瞳は冷たい妖気を放つ「……さもないと、いっそ死にたくなるような目に遭わせるわよ」その殺意はやはり、怒り。自分以外にやられたというのが気に入らなくて気に入らなくて仕方ないのだ。それがわかるキヨヒメほ申し訳なさそうに目を伏せた。 (04/12-19:39:19)
キヨヒメとタキヤシャヒメ > 「……フン!」つまらなさそうに立ち上がり、タキヤシャヒメは部屋を後にする。彼女の姿が闇へ消え、一人残されたキヨヒメは窓から月を見上げた。「………………」薬草茶を手に取り、すっかり冷めたそれを口にする。苦い。渋い。けれども、今の彼女にはそれがとても心地よくて―― (04/12-19:41:01)
ご案内:「神隠しの森の館 -44号室-」からキヨヒメとタキヤシャヒメさんが去りました。 (04/12-19:41:05)
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