room52_20190716
ご案内:「クレヴィスの街 -噴水広場-」にコッペンさんが現れました。 (07/16-21:51:56)
コッペン > (サーカスや楽師が集まることのある噴水広場は今夜も盛況であった。夏というのはその暑さが人を活発にするモノ、これから本番となる蒸し暑さから人は外へ出る。そうすれば必然、様々な人種が集うこのクレヴィスにおいて道を同じくするスペシャリストがマッチングすることもある。) (07/16-21:55:05)
コッペン > (さて、その盛況な噴水広場には噴水を中心として何処かエキゾチックで扇情的な格好をした褐色肌の踊り子や酒場を空けて来たヒマな歌姫達が集まり、その背後には吟遊詩人やフリーの演奏家が集まっていた。何かを始めようとするその人々の内――ある意味名物の笛吹きがゆっくりと歩み出た)レディース・アーンド・ジェントルメン!今宵、お集まり頂いたオーディエンスの皆様に楽師を勝手に代表してお礼を申し上げよう!(誰よりも早く先手を打ったコッペンは高らかに声を上げ、にわかにざわついていた聴取の注目を一手に集める。「え、なんで仕切ってんの?」という楽師達の困惑顔など何のその、口元を緩めると劇がかった動きで鷹揚に腕を広げ、楽師や踊り子たちを指し示す。)さあ、ここに集まったのは皆々様がご存知の酒場の歌姫に吟遊詩人に更には大劇場の踊り子、そして栄光を我が物とした旅の音楽家たち!ひとりひとりのご紹介はまた後ほどになるけれど、みんな素晴らしい腕前とこのコッペンが保証しよう!(クルリと身を翻し、自らの定位置に向かいながらなおも声を張り上げた。)さあこれより奏でられる曲は遥か砂の地にて神獣を称える詩。情熱的な演奏と舞踊をさあさご覧あれ!(コッペンが腕を振り上げ、指をパチンと鳴らすと演奏が始まった!) (07/16-22:07:21)
コッペン > (砂の音のようなマラカスと大地を叩くようなドラムの音。そして低く響くのはバイオリンの旋律。高らかではない、しかし緊迫感を与えるソレは次第に高まって荒ぶりゆくドラムの音に合わせて不可思議な空気を生み出してゆく。砂など何処にもない。だが、まるで巨大な何かが砂の中を潜伏したままに進むような気配を感じさせる。) (07/16-22:18:45)
コッペン > (高まり、続いていた音色が一瞬消え、シンバルが鳴り響く。それまで緩やかに踊っていた踊り子たちが一転して曲刀を抜き、柔らかくも乾いた笛の音色が響く!姿を現した砂の神獣の異様と戦闘を表すような情熱的なバイオリンとフルート、そしてスキャットに合わせて踊り子たちはお互いに舞踊する軽やかさのまま刃を躱し、曲刀の峰に相手の刃を滑らせ、受け流し剣の舞を踊る。その砂漠の獣は戦いの神であるらしく、『武』と『舞』を組み合わせた激しくも美しい太刀筋と身のこなしを魅せてゆく。灼熱というべきか、熱と乾いた活力を十全と感じさせる演奏が噴水広場を別世界へと変えた!) (07/16-22:27:04)
コッペン > (演奏がノり、歌が短く連続する笛の音に合わせて軽やかに鳴り響くと踊り子達がヒラリと身を交わして距離を取り、初めの緊迫の演奏に戻る。だが、その演奏には既に最大限の高まりが入っていた。砂漠の神獣がまたその身を砂の海に浸したかのような――当然、流れるように短時間でメロディーが紡がれる!静と動、武芸者同士の戦いに必ずある二つの側面が入れ代わり立ち代わり、白と黒のように交互する。) (07/16-22:34:58)
コッペン > (演奏が進むごとに静動が融合してゆく。静のパートに笛が入り、動のパートに裏で静のバイオリンが混ざる。玉のような汗を浮かべ、月の光を受けた刃を三日月のように閃かせて命懸けで踊り子達の“武”踊もいつしか鋭さを帯びて最適化される。緊迫と熱情、その二つが心臓がすくみ上がるような戦いにさらなる色を添える。クライマックスだ……!) (07/16-22:44:06)
コッペン > (フィナーレは突然に。踊り子達が互いの首元目掛けて剣を突き出し、その首を刈り落とさんとしたその瞬間に演奏が終わる。――惨劇は起こらない。突き出した曲刀を手首のスナップで逸し、腕と剣を交差させて勇ましいポーズを決めて止まったのだ。演奏が終わると、蒸し暑さと熱量の余韻が辺りを覆う。――そして、誰かが拍手をする。その拍手に釣られて誰かが、そしてまた誰かが釣られて拍手をする。やがて喝采は盛大に、万雷の如くくうかんをうめつくした!!) (07/16-22:48:34)
コッペン > (コッペンは何かを言おうとして、やめた。いつもなら高らかな口上にて締めるのだが、それは必要なさそうに感じたのだ。踊り子達が笑顔で手を振り、歌姫たちが投げキスをしている姿を見れば主役は彼女らなわけで。)ふふ、やっぱり最高。いつだって最高だね、協奏ってやつはさ。そう思うだろ?(コッペンは『クレヴィスの街』に語りかけた。気候的な暑さと風と月、それらもまた協奏相手であった。そのつぶやきは拍手の中に掻き消え、笛を抱えたコッペンはニヒルに帽子を深めに被ってしばし余韻に浸るのであった) (07/16-22:52:47)
ご案内:「クレヴィスの街 -噴水広場-」からコッペンさんが去りました。 (07/16-22:52:54)
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