room53_20191031
ご案内:「クレヴィスの街 -廃劇場-」にノーマンさんが現れました。 (10/31-20:35:39)
ご案内:「クレヴィスの街 -廃劇場-」にコッペンさんが現れました。 (10/31-20:36:06)
コッペン > (その廃劇場は常と変わらぬ様相だ。受付もいなければモギリもおらず、かつては客入りが良かったであろう痕跡はなく。僅かに残ったパンフレットやスタアのブロマイドなどが掃除しきれないところに残っているばかり。闇に染まったその世界は、静寂の中にあった。君はこの劇場に呼ばれ、第一シアターに来てほしいと伝書鳩で呼び出された。中は施錠はされておらず、放置されたままだ) (10/31-20:39:13)
ノーマン > (と言うわけで呼び出され、指定されたこの場所へとやって来て今に至る)さて、指定された場所はここだったはずだけど。なるほど、劇場か。(ちょっとだけピンと来た。周囲を見回しつつ、ステージの方へと歩いて行こう。傍らには明かりがわりの光球が1つ) (10/31-20:40:30)
コッペン > (君が闇を照らし、手探るように歩みを進めてゆくとその前には扉が一つ。観音開きのドアは押せば開けるが、長いこと整備していなかった為か立て付けが悪い。 君がそれを押したならば、やはり闇と静寂が広がる空間が出迎えよう。だが、光で照らしてみるならば特等席のひとつが随分ときれいに整備されている。他の席がホコリを被ったままなのに、そのひとつだけが客を待つように存在感を放つ。) (10/31-20:43:37)
ノーマン > (きしむ音を響かせながら、扉を開く。中は、真っ暗だがその中でひとつの席だけが綺麗に)…ふむ。(ふっと笑みを浮かべれば、ゆっくりと歩いていって。その席へと腰掛けよう。そして、静かにステージへと視線を向けて) (10/31-20:46:21)
コッペン > (君が腰を下ろすと、柔らかな感触が身を覆う。高い金を払って座ることができる特上の座席はうっかりすると眠ってしまいそうなほどに座り心地が良く、そして舞台を一望できるようによく計算された位置にある。そして、座ったのならば傍らに瀟洒なデザインのオペラグラスと軽食及び飲み物のメニューが置かれていることにも気づくだろう。そして、突如として闇の世界を切り裂くようにステージに光が降り注ぐ!)ジェントルマン!ようこそ、楽団コッペリアの演奏会へ。今宵お届けしますのは座長コッペンによる笛の音と歌によるソロオペラ。さあ、一夜の夢をお楽しみください!(放送がスピーカーを通して響き、奈落からひとりの女が歩み出る。それは君がよく知る者、コッペンだ。だが今はドレスを身に纏い、いつも持っている笛はない。ノーマンを見上げて微笑する彼女は何処かいつもと違う艶やかな笑みを浮かべていた。) (10/31-20:55:09)
ノーマン > 準備がいいね。さすがといったところかな。(特上の座席と、さらにオベラグラスとメニュー。いつのまに、と僅かに目を丸くして。そしてそこで光が降り注ぐステージへと視線が向かう)………。(いつもと違う姿に、おや…と眉尻が上がって。けれども今宵の自分は観客だ。今は静かに見守ろう) (10/31-20:58:44)
コッペン > (――君がそうしておとなしく観賞を始めると、静かで紡ぎあげるようなイントロダクションが始まった。その楽奏団の姿は見えない。けれども確かに、何処からかオーケストラが何処か壮烈に響く。)広い空に青い鳥が舞う 風が吹く 歌が響く(それはブラウの歌をアレンジしたものだ。歌い上げるコッペンの声は普段のおちゃらけた雰囲気からは考えられない程に美しく、そして透き通ったオペラだった。高らかに響くハーモニーを反響させ、彼女は歌姫として振る舞っていた。) (10/31-21:02:11)
ノーマン > ………。(静かにオペラに聞きいる。そういえば、楽器の演奏は色々と聞いたが、実際に歌を聞くのは初めてな気がする。だが、音楽を操るだけのことはある。その響く歌もまた、とても響くものだ) (10/31-21:04:08)
コッペン > (演奏は不思議なことに『笛』の音色が主軸となる。)消えない罪 燃え上がる炎 しあわせを求めし愚者 傷だらけの薔薇(その歌詞は関係者の『今』と『過去』を歌うもの。狙われた白雪姫が、罪を犯した魔術師が、復讐に燃えるCloverが、捕われた青い鳥が。それぞれが絡み合い、何処か狂気的な響きを以て加速してゆく。崩れ、狂い、不協和音が響いてゆく。崩れ去りそうな演奏は何処か悲しみを帯びてゆく。)咎人ら 愛に包まれ歩み進む今と滅びし未来に救われん(だが、その音を飲み込むような笛の音色が段々とそれらをかき消し、優しく包み始めた。それはクローバーが薔薇になったとき、送られた未完のオルゴール――時にアカペラを挟み、聴衆の魂をとかし始めよう) (10/31-21:09:36)
ノーマン > (静かに耳を傾ける。紡がれる内容は言うまでもない。今は、ただ黙って静かに) (10/31-21:11:32)
コッペン > (そこからは静穏のメロディが流れてゆく。笛が紡ぐ主旋律に様々な楽器が追奏し、シンプルながらも響いてゆく。それは連綿と続く時の流れを奏でるように、優しくも残酷な響き。神楽、勇壮なる聖歌、ありふれたクレヴィスのラブソング。そういったフレーズを組み込み、やがて新たなフレーズへと入る。)全てが白雪のようにかき消えても その思い出は消えはしない(それは誰に対しての言葉を紡いでいるのだろうか。狂気、怒り、愛。それまでに紡いできたあらゆる演奏がひとつに纏まってゆく。)過去も未来もここにある。時の果て、空間の果て、黄昏の狭間(それはこの世界そのものを表す不可思議な歌。神と通じる聖なる歌を素にした、清廉なその調べは極端なまでにゆっくりとしたもの。その歌はやがて、何か気楽で珍しくもない歌に変化してゆく。聞いているならば、その魂が『同じ曲を響かせる何処かの誰か』を『視る』ことになるだろう。そして、その音は悠久の時を越えて過去も未来も一体化した『混沌』を生み出してノーマンの意識を僅かに『その世界』へと飛ばすだろう。それはなんてことはない、本を読む仲の良い誰かの姿――) (10/31-21:19:44)
ノーマン > ……!!(確かに「視えた」。それはひとつの世界。視えると同時に、その場所を確かに刻む。忘れないように、しっかりと) (10/31-21:22:15)
コッペン > (その光景が君の心に刻まれると、やがて演奏が終わる。その演奏が終われば今までと同じ静寂が戻り、夢のように静かになる。だがそれは余韻というもので、君の心と魂を現世へと呼び戻すだろう。君が目覚めるように目を開いたならばそこにはカーテシーをするコッペンが、プリマドンナのように優雅に微笑む姿が在るだろう。) (10/31-21:24:30)
ノーマン > (光景が刻まれたところで演奏が終わり、意識が現実へと戻る。ハッとした様子で目を瞬いて)…ここまでとは。(静かに立ち上がり、その場で拍手を送ろう。一人ではあるが、精一杯の気持ちを込めて。世界の場所を教えてくれた事への感謝と、素晴らしいものを聞かせてくれた賛辞を) (10/31-21:26:34)
コッペン > (たったひとりの喝采を受けると歌姫は満足そうに微笑み、そのまま静かに退場し始めた。すると劇場を照らすライトが消え去り、外へ導くように足元が光る。どうやら、この不思議な光は君に帰り道を案内してくれるようだ) (10/31-21:28:38)
ノーマン > …ありがとう。(退場していく相手に、そっとそんな声を送って。あとは導かれるままに外へと向かうことだろう。これで、1つ条件を満たせた) (10/31-21:30:00)
コッペン > (外に出てしまえばそこは見慣れたクレヴィスの空気が君を迎えるだろう。夜風が吹き抜け、雑踏が遠くに響く。廃劇場はいつの間にやら封鎖され、先のことはまるで一夜の夢であったかのように消え去っていた。泡沫に消えた演奏の名残だけを残して――) (10/31-21:32:19)
コッペン > ??♪(だが、風に乗って不思議な笛の音色が響く。しかしそれは淡く消え、名残すら残さなかった) (10/31-21:33:10)
ご案内:「クレヴィスの街 -廃劇場-」からコッペンさんが去りました。 (10/31-21:33:13)
ノーマン > ………。(一度振り返る。そこには、封鎖された劇場がひとつ)ほんとに、すごかった。(世界を繋ぐその術も、方法も。きっと自分には出来ないだろう)…よし、次だな。(小さく頷けば、静かにその場から歩き始めて――) (10/31-21:34:14)
ご案内:「クレヴィスの街 -廃劇場-」からノーマンさんが去りました。 (10/31-21:34:17)
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