room51_20191115
ご案内:「とある漁村」にイングリットさんが現れました。 (11/15-21:13:33)
イングリット > (寄せては返すさざなみの音が響く閑静な漁村。建物自体の数も少なく、住んでいる人もまた少ないものだ。だが、海に出る男達は皆たくましく村自体の活気はそれなりにあった。潮風が薫るその街で網を編む手伝いをする少女がひとり。きれいな赤い頭巾を被った、エプロンドレスの女の子は鼻歌を歌いながら、簡単に網をあみあみしていた。) (11/15-21:21:26)
イングリット > (彼女がいるのは漁師たちがたまに寄り合いに使う集会場。いつもは夜になれば酒を飲み交わし、干物をツマミにするその建物も今はだだっ広い空間である。広いのでそこで漁に使う網を編む手伝いをしていたようです)『お!そろそろ腹ぁ空かした野郎共が帰ってくるよ!飯の支度手伝ってー!』はーい!(遠くから聞こえてきた異性の良い女将さんの声に応え、イングリットは作業を中断して立ち上がる。今日の分の編み物はひとまず終了である) (11/15-21:25:24)
イングリット > (そこからはとても忙しかった。でも、少女は手際よく仕込みを手伝い調理ができるようにしてゆく。火を入れたり、調味料を取ってきたり。)よーいしょ!お水ここにおいとくね♪『あいよ!あんた、ホントしっかりしてるねぇ。ウチの居候じゃなくてホントに住まないかい?』えへへ、それもいいかも!(にこやかに会話をするイングリットは、自身の居候先の女将さんにそう告げた。恰幅の良さは旦那の甲斐性の成果だろうか。他の女房さんたちの邪魔にならないように忙しく走り回りながらも会話を続けるのだ)でも、お金溜めたら国に出るんだ!『ホントに行く気かい?』うん!この村が嫌いってわけじゃないけど、自立したいからね……『もったいないねぇ、アンタみたいな子がウチのバカ息子の嫁に来てくれればよかったのに』あはは……ごめんね? (11/15-21:33:30)
イングリット > 『まあいいさ、都会でイイ男捕まえてきな!それまでは腹空かせないようにしてやるからさ!』女将さん、太っ腹ぁ!『ははは、伊達に腹が出てるわけじゃないよ!』(その折、イングリットは静かに視線を他所にずらす。――その先にいたのは、ヒゲを蓄えた老齢のドラゴニュート。近寄りがたい雰囲気を出したその老人はふらりと現われ、迷子になっていたらしい子供を母親に引き渡していた。そんなやり取りをする姿を見据え、イングリットはすぐに表情を戻す)じゃ、あともやっちゃうね!次は何すればいいかな?『ん?それじゃあ……』 (11/15-21:38:32)
イングリット > (――夜。魚料理を海の男どもと楽しみ、お酌したり話を聞いたり卑猥な言葉を避けたりして、片付け終わったあと。汗を流せばすっかり夜も更け、女将さんに言って与えられた自室にイングリットはいた。お古の机に座り、彼女は分厚い小説の中に仕込んだ拳銃を取り出して軽く整備していた)ふう。とりあえずこれで第一段階は終わりかな(用心監視。今回の仕事を引き受け、彼女が最初にやったのはこの地に居候することであった。わかりやすく愛嬌を振りまき、働き者の女の子として潜り込んだ彼女はとりあえずこの村に受け入れられるか懸念していたが、なんだかんだ人がいいのでなんとかなった。数日ではあるが、とりあえず住民になれたろうか。) (11/15-21:45:28)
イングリット > (世間知らずの普通の女の子を演じるのは簡単だ。だが、戦争のイヌたる傭兵は最低限の情勢を知っておかないと早死する職業であるがゆえに新聞は欠かせない。どちらに味方をするか。どちらが勝馬か。そしてどちらに味方すればより甘い汁を吸えるか、そして裏切りを敢行するべきか。……それによれば、この世界もなかなかきな臭い。この仕事は割に合わないが、これが終わればちょっとはコネができそうな――そんな予感がしてほくそ笑む。だが、その笑みは不意に消えた。)……あのおじいちゃん、さてはアタシに気づいてるな(今回のターゲット、シラート・エンフェデルはさる統一国家の憲法を整備した英傑である。軍師であり政治家、龍亜人ではあるがハッキリ言ってタヌキと言ってもいい。念入りに戦争のニオイを消して、親とはぐれたという身分もしっかり作った。だが、やはり天才とまで言われたあの男の目は誤魔化せない。モウロクしていればと思ったのだが、明らかにまだその目は死んでいない。人にあまり関わることなく、静かに暮らしている姿はご隠居さまのソレだが、傭兵としてのカンが告げている。アレは軍師の目だ、それもいくつもの修羅場を超え清濁どちらも飲み込んできた。) (11/15-21:51:11)
イングリット > …………(イングリットの前には新古両方のニュースペーパーの束があった。情勢を伝えるモノだ。 世間知らずの普通の女の子を演じるのは簡単だ。だが、戦争のイヌたる傭兵は最低限の情勢を知っておかないと早死する職業であるがゆえに新聞は欠かせない。どちらに味方をするか。どちらが勝馬か。そしてどちらに味方すればより甘い汁を吸えるか、そして裏切りを敢行するべきか。……それによれば、この世界もなかなかきな臭い。この仕事は割に合わないが、これが終わればちょっとはコネができそうな――そんな予感がしてほくそ笑む。だが、その笑みは不意に消えた。)……あのおじいちゃん、さてはアタシに気づいてるな(今回のターゲット、シラート・エンフェデルはさる統一国家の憲法を整備した英傑である。軍師であり政治家、龍亜人ではあるがハッキリ言ってタヌキと言ってもいい。念入りに戦争のニオイを消して、親とはぐれたという身分もしっかり作った。だが、やはり天才とまで言われたあの男の目は誤魔化せない。モウロクしていればと思ったのだが、明らかにまだその目は死んでいない。人にあまり関わることなく、静かに暮らしている姿はご隠居さまのソレだが、傭兵としてのカンが告げている。アレは軍師の目だ、それもいくつもの修羅場を超え清濁どちらも飲み込んできた。) (11/15-21:53:54)
イングリット > ……まあ、油断はしないほうがいいかな。センパイもいるし、さり気なく聞き回ってみるかな……(銃の手入れをし終えると本に収め、ゆっくりと閉じて本棚の奥にしまう。ゆっくりと立ち上がると、布団の中にクッションを入れて窓から外に出た。夜の風を感じながら、静かに月夜へと飛び立った――) (11/15-21:57:32)
ご案内:「とある漁村」からイングリットさんが去りました。 (11/15-21:57:35)
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