room03_20191229
ご案内:「森の奥」にサウスさんが現れました。 (12/29-21:45:05)
サウス > (鬱蒼と茂る森の奥。時狭間周辺では見られない鹿の様な動物が3頭ほどの小さな群れで移動をする。草を食み、時折ピクっと顔を上げ、周囲を注意深く見渡す。 少し離れた茂みの奥で、赤い二つの眼が光る) (12/29-21:47:47)
サウス > (なにかに感づいたのか、一斉に動物が顔を上げる。動物は一斉に駆け出すのと同時、白い獣が茂みから飛び出していく。鹿は繁みを飛び越え、倒木を飛び越え駆けていく。その後ろを白い獣が追う。時折一番大きな鹿が振り返り、角を低く下げ威嚇をする。その度に距離を取って身を低くする白い獣。荒い息だけが響く。唸りも無く、吼える事も無い、静かな攻防が続く) (12/29-21:53:38)
サウス > (逃げる鹿。追う白い獣。右に左にと方向転換を繰り返す鹿に対し、白い獣は回り込む様に移動をする。少し距離が離れ、鹿が足を緩めれば一気に距離を詰めていく。) (12/29-21:56:32)
サウス > (遅れ始める一頭――恐らく子鹿だろう――を、親らしい鹿が頭で押し、雄らしい大きな鹿が地面を蹴って白い獣に角を振りかざす。寸での所で白い獣が避け、その隙に小鹿と母鹿らしい2頭はまた距離を開ける。) (12/29-21:59:38)
サウス > (時間だけが、流れていく。時々香る血の匂いは、同じような攻防が森のどこかで行われているのだろう。鹿の速度は明らかに落ち始め、雄鹿がブゥっという様な威嚇の声を上げ、ぐるりと白い獣に向きなおると、地面を数度掻く。少し離れた茂みの向こうで母鹿と子鹿が様子を伺っていた) (12/29-22:02:30)
サウス > (低く頭を下げた鹿が白い獣へと突っ込んでいく。白い獣もまた、鹿の角を避け、鹿の脇へと回り込む。鹿は直ぐにカツカツと蹄を鳴らし、せわしなく足を動かし、前足を上げて白い獣に蹴りかかる。接近をしては離れ、離れては接近を繰り返し――) (12/29-22:05:17)
サウス > (白い獣は一牙足に噛みつき、跳ね飛ぶように距離を取る。その獣の鼻先を鹿の足が空を切る。少しずつ、鹿の毛皮が赤く染まり、白い獣もまた避けそこなっては蹴られ、角が霞め、その白い毛並みを朱に染める。) (12/29-22:07:53)
サウス > (鹿の、足が止まる。ぷるぷると震える四肢を踏ん張って白い獣へ角を振りかざす。ガブリ、と鋭い牙が後ろ足の太腿に突き刺さり、肉を食い破り、鹿が膝を折る。後ろで2頭の獣が悲痛な声を上げる。白い獣は鼻に皺を寄せ、牙を向き、獰猛な唸りを上げると鹿の首筋に牙を立てた。暫く頭をもたげ、時折首を振っていた大きな鹿が、どう、と横たわる。フー、フー、と白い獣の荒い息が響き、じっと様子を見守っていた2頭の鹿が踵を返す。2頭の鹿は静かに闇の中へと消えていく。後には横たわり、浅く息をする雄鹿と、白い獣、おこぼれにあずかろうと集まってきた獣の眼、眼、眼――) (12/29-22:12:52)
サウス > (やがて鹿が動かなくなると、白い獣は腹の一番柔らかい肉を牙と前足で裂き、一際大きな肉を口に咥えると、重たい体を引きづって住処へと帰っていく。人の姿も持つ獣は、心が痛まないわけじゃない。それでも、生きる為の戦いを選んだ獣には、これが日常で――。白い獣が消えた後、他の肉を求める獣たちの攻防が続けられて行く) (12/29-22:16:38)
ご案内:「森の奥」からサウスさんが去りました。 (12/29-22:16:42)
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