room51_20200302
ご案内:「※ある世界、ある場所」にさんが現れました。 (03/02-20:48:25)
ご案内:「※ある世界、ある場所」に少年さんが現れました。 (03/02-20:48:49)
> (雨は強さを増し、周囲の雑音をかき消す。今この場所以外、他に何も無い様にさえ感じる雨音。佇む男の足元には、うつ伏せに地面に倒れる年端もいかぬ少年の姿。少年の足元の水溜りだけが、紅く染まっていて。) (03/02-20:50:27)
> こんな愚図が俺の倅たァ、泣けてくるぜ。なァ、そうだろう?何十回半殺しにされりゃァ、ちったァマシになるンだ? …小僧ォ!!(怒号と共に足元の泥ごと跳ね上げられる男の右脚。足元の小さな体が、宙を舞った。) (03/02-20:52:39)
少年 > (抗う余力すら残っていないかの様に、少年の体は地面へ見事に自由落下し、頭から強かに地面へ衝突した。仰向けの口に砂利と雨が流れ込み、少年はせき込む様に赤い霧を噴き出した。起き上がろうとした様ではあるが、再びうつ伏せに転がるのが精一杯と言った様子で。) (03/02-20:55:09)
> (ゆっくりと少年の元へ進んだ男は、階段を上る一歩目に等しい軽い足取りで少年の頭を踏み付ける。柔い地面の中に、幾らかその頭が埋まる感触がした。)…。(何を思うでも無い、空虚な瞳が少年を見下ろす。) (03/02-20:57:05)
少年 > 認め…無い…貴方を…貴方の生き方を…僕は、絶対に認めない…!(呻く様に、しかし強く発せられた言葉に呼応する様に、少年の両腕は地面を押し、踏み足に抵抗する。ぐぐ、ぐぐ。少しずつ体を持ち上げはしたが、やはりすぐに力を失った。) (03/02-20:58:57)
> …そのクソ根性だけは、認めてやるよ。(冷笑。頭を踏んでいた足で、今度は少年の手の甲を踏み付ける。体を屈めると、男は少年の親指にそっと触れた。)《―ペキッ。》 (03/02-21:00:29)
少年 > ・・・・・・・!!!(枯れ枝をへし曲げた様な乾いた音が己の手から聞こえた。親指が逆方向に折れ曲がっているのを目視するよりも先に、鈍痛が脳天へ駆け巡る。少年は歯を食い縛り、耐えた。音を上げる事を、拒む様に。目の前の男に屈する事を、拒む様に。) (03/02-21:02:20)
> 《ペキッ―!》(次は薬指。)《パキッ―》(中指。  ゆっくりと、少年の片手の指を全て破壊した後、今度は逆の手へ。拷問の様な時間は、ゆっくりと、淡々と、流れた。) (03/02-21:04:37)
少年 > (少年は耐えた。耐える事だけが最後の抵抗だと。どんな思いがそうまでさせるのか、本人すら知る由も無い。意地、一言で言えばそんな言葉になるだろうか。両目一杯に涙を溜め。少年は最後の一本の指が折られるまで、じっと耐えた。) (03/02-21:06:30)
> …(そんな少年の様子をたっぷりと、見つめていた男は少年の耳元へ口を寄せる。)…もう、そろそろ良い頃合いか。 この傷が癒える頃、アイツが許すならば一度里を出ろ。俺に一泡吹かせたい、そう思っているんだろう?里を出たある場所に、時空を超える奇怪な『扉』がある。その扉の先で腕を磨く事だ。俺とアイツが出会った、時の狭間の世界で。 (03/02-21:09:39)
少年 > ・・・時、の・・・狭間・・・。(ここで少年は意識を手放す。どう帰ったのかは覚えていないが、気が付くと手当を施され、自分の寝床に居た。少年は恐らく、近い内に初めて故郷の外へ出る事になるだろう。そしてあの不思議な扉を潜る事になるだろう。様々な者達が様々な出会いを経験し、戦い、結ばれ、別れる、時の狭間の世界へ。かつての父と、母がそうであった様に。) (03/02-21:14:14)
ご案内:「※ある世界、ある場所」から少年さんが去りました。 (03/02-21:14:29)
ご案内:「※ある世界、ある場所」からさんが去りました。 (03/02-21:14:37)
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