room03_20200314
ご案内:「荒野」にヴァルシードさんが現れました。 (03/14-14:18:04)
ヴァルシード > (武装した男が一人、荒野を歩いている。――どこにでもいるような男だ。争い事が、絶えない世界であるならば。) (03/14-14:18:40)
ヴァルシード > (男は年月を重ねた精悍さを、表情に滲ませていて、口元には薄っすらと黒い髭が見られる。顎の輪郭はずいぶんと堅牢そうで、何処か簡単には壊れそうにない面立ちをしていた。) (03/14-14:20:32)
ヴァルシード > (何処かを目指しているのか。真っ直ぐに、一直線に歩いている。大剣と丸盾を背負い、砂色のマントを靡かせて、金属鎧かと見まがうような頑強そうな革鎧に身を固め、鉄の籠手をガチャガチャとさせながら。――。歩いている。何処かを目指して、歩いている。) (03/14-14:22:49)
ヴァルシード > (此処には麗しいものは何もなく、寂れていて、潤いもなく、清々しさない。そう遠くない場所では闇が広がるばかり―――。) (03/14-14:23:56)
ヴァルシード > (水もなく、樹もなく、背の低い…滋養がお世辞にも豊かとは言えない草が、時々、寂しげに生えていて、いつからあるのだろう?厳しい程に粗野な岩石が転がっていて、いつの時代とも知る由もない古い建物の瓦礫が散見される。) (03/14-14:26:20)
ヴァルシード > (遮るものがほとんどない風が度々に吹き付けて来る。向かい風。歩きづらいだろうが、それでも、男は、何の障害もなさそうな様子で歩いていく。) (03/14-14:29:34)
ヴァルシード > (それでも、障害が無いわけではないのだろう―――。この男とて、呼吸をし、表情のない表情をし、歩く脚に無造作ではあるとは言え、力を込めている。―――風に逆らって、男は歩いている。) (03/14-14:32:10)
ヴァルシード > (この荒野の中で、男はまるで、たった一人しか存在していないように見える。此処には何もない。岩だらけで、枯れ木だらけで、物寂しい世界が広がるばかりで。) (03/14-14:35:43)
ヴァルシード > (それでも、大空の天頂で眩く輝く恒星は、まるでこの男を祝福しているかのようで―――。いや。) (03/14-14:36:25)
ヴァルシード > (この向かい風さえも、風の精霊が、男の在り方を祝福しているかのような―――。) (03/14-14:37:25)
ヴァルシード > (重い剣、重い鎧、重い籠手、重い盾、重い身体、重い頭、重い心、重い心臓(ハート)。) (03/14-14:39:37)
ヴァルシード > (強く、強く、争いの絶えない世界ならば、さほど珍しくない男は、さほど珍しくもない強さを持っている。) (03/14-14:40:16)
ヴァルシード > (けれども、それでも―――。) (03/14-14:40:38)
ヴァルシード > (男の歩く様は、力強く、男の向かう先には、何かとても輝かしいものが待っているような―――。) (03/14-14:41:05)
ヴァルシード > (そんな気がしたのだ――。) (03/14-14:41:15)
ご案内:「荒野」からヴァルシードさんが去りました。 (03/14-14:41:17)
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