room52_20200427
ご案内:「クレヴィスの街 -裏路地の酒場-」にミクズさんが現れました。 (04/27-20:37:50)
ミクズ > 「――そんなわけで、これが必要な道具と食材。できれば揃えて欲しいなぁ」(――今日は珍しく人の少ない、裏路地の酒場。マスターは目の前に出されたリストを見て目を丸くしていた。新しい上客のミクズが急に『新メニュー案』と『改装案』を持ってきたのでビックリしているのだ。値段は安酒場からするとちょっと手が出ない程度には値段が高く、ウウム……と唸る) (04/27-20:41:05)
ミクズ > 「いや、いくらなんでもコレは……ミルや食器はウチにもあるだろ……」「あら、アレはそろそろ買い換え時だと思うわよ?飲食店はね、食器も大事なの。いい食器や酒器は美味しいご飯をもっともっと、よくしてくれるのよ?」(喉を鳴らし、ミクズは扇子で口元を隠してコロコロと笑う。一介の客だというのに口出しするその態度にマスターは流石に怒りたい気持ちだったが、どうもいたずらっぽく笑う彼女を見ていると怒鳴りつける気にもなれなかった。何しろそのへんのチンピラ共と違い、しなやかで柔らかい妖艶な姿の彼女は多少のワガママを言っても『可愛い』と感じさせてくる。特に悪意があるわけでもないのが頭ごなしに拒否するという選択肢を薄くしていた。……だが、指定されたモノを全部いっぺんに買うと破産しそうである。ため息を交え断ろうと口を開こうとした瞬間、パチンと閉じられた扇子が口元に突きつけられた。――そして、カウンターテーブルの上にズッシリと中身の入った革袋が置かれた。)「……!?ど、どうしたんだこんな大金!?」「これはね。いつものお兄さんたちが魔物をやっつけて手に入れてきたお金よ?もともと腕っぷしはあったから結構大口の仕事をこなしてきたみたい♪」(コロコロと笑うと金貨の一枚を手にとって見せた。コレだけあれば確実に買えるし、改装だって普通にやれる。それでもちょっと痛手だが――そのまま革袋に手を伸ばそうとして、不意に止まる。)「……これを貸してくれるのか?」「ええ、貸してほしければ」「……利息は?」「うふふっ。十日で一割、なんてことは言わないわ。ばーんと貸してあげるわ。でぇも」(マスターの手を触ると、その指先を撫ぜる。悩ましい手付きにブルリと震える。)「後で、ちょっとふたりだけでお話したいな♪」 (04/27-20:54:26)
ミクズ > (あとでお話?どういうことだろうと考えていると、ミクズの華奢な指先が指の付け根を揉み始めた。唐突なマッサージに心地よい痛痒さを感じ、圧し殺したような声が漏れる。)「気持ちいい?ふふふっ。じゃあこんなのは?」「いて、いててっ」(次に手のひらのツボを押す。そしてその次は関節部をほぐす。見事な手口ですっかり気持ち良さそうにしているマスターは、身を乗り出して耳元に唇を寄せたミクズに気づけなかった。)「閉店後に三番街のホテル『トネリコ』に来て。もっともっと気持ちよくしてあげるわ」(艷やかなささやき声は甘やかに響き。そのままミクズは軽やかに踵を返し、マスターから離れて酒場のドアへと進んでいった。)「私はそろそろ行くわ。ちょっとこれから見たいものがあるからね♪後でねー!」(手を振って別れを告げると女は街へ消えてゆく。残されたマスターは手の稼働を確かめ――仕事に戻るのだった) (04/27-21:01:33)
ご案内:「クレヴィスの街 -裏路地の酒場-」からミクズさんが去りました。 (04/27-21:01:37)
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