room53_20200512
ご案内:「クレヴィスの街 -ある紡績工場-」にミクズさんが現れました。 (05/12-19:20:54)
ミクズ > 「――なるほど。借金が重なりすぎて売り渡すに売り渡せない、と?」「……はい」(その紡績工場の事務所で、ミクズは工場長と面談をしていた。日常的に嫌がらせを受けているのだろう、その顔はひどくやつれており、手土産の饅頭とお茶にも手を出していなかった。そんな彼を見ながらミクズは饅頭を口に運び、目の前に出された借用書を見やる。……酷い暴利だ。利子に利子がついて、雪だるま式に膨れ上がっている。) (05/12-19:24:36)
ミクズ > 「これまたひっどい暴利。これの保証人になるとか無理だし、手を引くしかないわねぇ」(その言葉に工場長は俯いた。最近話題の店の女主人、そこまでの辣腕の持ち主ですらお手上げということなのだからもうどうしようもない。返す金はないし、そのアテもこれからもない。……自警団に泣きつくにも、万が一やり過ごされたらどうしようもない。そんな彼を見ながら、ミクズはふと口を開く。)「そういえばさ、私の故郷であったこととして一揆・打ち壊しってあるんだけど」「え?」 (05/12-19:28:05)
ミクズ > 「不正を働いた長者に対して百姓がブチ切れて起こす暴動。約束手形を燃やしたり屋敷を潰したり――弱者をナメくさって搾取していると起こること、といったところね」(唐突に話を始めたミクズは席を立ち、工場長の側によるとはぁとため息をついた。)「大抵は権力者側に鎮圧されるけど……この街は街を壊す暴力には対抗しても個人個人は“自己責任”だからあまりそういった法律がないのよね。あそこも絞り過ぎて油断してるとこを債務者に潰されなきゃいいんだけど……と思ってね」(やれやれ、と肩をすくめた。そして控えている男二人に声をかけると、そのまま部屋から出ていこうとして――)「……あ、今のは私の杞憂だけれど。もし借金がなくなったらまた来るわ。その時はさっき提示した条件を出してあげる♪地道に働くのよー」(バイバーイ、と手を振ってそのままミクズは去っていった。)「姐さん。次はどうするんで?」「うふふ。あの金貸し屋のところに行くわ。今夜と明日あたり、話をね……」(くすくす、と笑いながらミクズは街に消えていった――) (05/12-19:40:19)
ご案内:「クレヴィスの街 -ある紡績工場-」からミクズさんが去りました。 (05/12-19:40:21)
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