room53_20200513
ご案内:「クレヴィスの街 -中央広場-」に『エターネス』さんが現れました。 (05/13-21:52:05)
『エターネス』 > (―――幾日かぶりに訪れたこの町。その中でも特に人口密度の高いとされる一画を選んだ少女は、その片隅に即席の暖簾を下げる露店の商人と向き合っている。)――――そう―――――はい。――――はい。――――。――――(商人が不自然なまでに明るく角度のついた笑みと共に、少女に見せつけているのは一枚の風景画。何処のそれを描いたのか全く分からない。少女はそれを開かぬ瞼で、言われたから眺めて機械的な相槌を繰り返している。) ―――。 (『……なんと、かの異端児の遺作なのです!信じられないでしょう?今迄お話してきたような奇抜な題材で世をある種風靡した巨匠が、生涯最後に描いた……いえ、生涯最後に見せた、ありふれていながらも尊き本心!!』 大げさなくらいの身振りで絵画を強調しだす商人。少女は微動だにもせずそれに目を向け続け。)―――本心―――(商人に面を向けて)―――この風景のどの部位に、その者の意思が現れているのでしょうか。――― (05/13-22:01:31)
『エターネス』 > (長らく発言しなかった少女のこの一言に、商人は掴み時とでも判断したのだろうか。瞳を露骨に光らせ夫々の部位を指し示しながら、この雲や青空、山にこうこうこんな想いが込められている―――と、言葉の響きだけ一人前な講釈を繰り返す。少女はそれに最後まで耳を傾けてから―――口を開く。)―――分からない。―――有りもしない彩色で本来の景色を偽る事が、賞賛されうる行為なのでしょうか。―――本来は赤き黄昏を、ひとりの哀しみの為に青に滲ませる必要性を―――私は感じない。 ―――。 (05/13-22:16:18)
『エターネス』 > (―――少女に絵画を視覚情報以上に理解する発想はない。尤も、この絵画は典型的な贋作なのだが。言葉に詰まる商人をよそに、少女は絵画の中央を指で指し示す。)―――この箇所は、見覚えがあります。―――劣悪な品質の贋作によく見受けられる典型的な色褪せ―――(『ああーっと残念ー!!もう営業時間が終わってしまいました!非常に口惜しいですがお嬢さん、これにて―――』)―――劣悪な贋作を、正当な作品と偽る行為は―――(『はーいはいはいこれにて閉店ありがとーございましたー!!!とっとと帰ってねーさもないと不退去で通報すっぞ小娘!?』)―――不退去とは、私有地に於いてのみ適用されるとあります。―――ですが、この広場は公的に解放されており―――(少女が言い終える前に、荷をまとめた商人は憎々しげに少女を一瞥したあと、逃げるように帰ってゆく。その場に立ち尽くす少女。)――――(―――) (05/13-22:27:39)
『エターネス』 > ―――(少女は去った商人には目もくれず、手帳を取り出しそれに×印を綴る。一件、コミュニケーション失敗。―――今後反省材料にしよう。 ―――この時間帯で、ほかに栄えている区を―――) ――― (求めて、足音もなく歩き出し、雑踏に溶けていった。) (05/13-22:30:45)
ご案内:「クレヴィスの街 -中央広場-」から『エターネス』さんが去りました。 (05/13-22:30:51)
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