room53_20200527
ご案内:「クレヴィスの街 -何処かのカフェ-」にミクズさんが現れました。 (05/27-20:37:12)
ミクズ > (どこのものとも知れぬカフェで、ミクズはパンケーキをつつきながら水に浮かべた鏡を見ていた。そこに映っていたのは、貿易商と思われるターバン姿の壮年の男。褐色の隆々とした筋肉は、彼がその道で長らく働いてきたことを証明する。そんな彼を不思議なアイテムで見つめ、ミクズはニコニコとしていた)「あんた、本当にこの値段でいいのか?こんなにイイもんなら、もっとふっかけて高級路線にしたって売れるぞ」「うふふっ、それもそうね?でも、新米の問屋がやってきたって国内の商人に勝てるわけないでしょう」「……そんなもんかね。俺が客なら喜んで買うぜ」(鏡の向う側に映る貿易商のやれやれと肩をすくめる姿を見て、ミクズは少しだけ狐面の下の目を細めた。) (05/27-20:45:10)
ミクズ > 「『いいものなら売れる』『俺なら買う』……そんなのはあまり、アテにならないのよ」「……なんだって?」「顧客はね、裏に張り付けられたラベルで買うの。『どんなものか』じゃなくて『誰が売るか』『どんな噂か』が重要なの。だから商人は富豪や貴族に媚びを売るものだし、その寵愛を受けることができるかが重要ってわけ」「…………」(語るミクズはフォークをクルクルと回し、貿易商にそう持論を語る。)「あなたは私のことを気に入ってくれてるといってくれたわよね?でも、あなたがコネ持ってるどっかの商人ギルドには私は黙殺される立場でしかないし、正直この界隈で“好かれる”とも思えないのよ。だってあなたみたいな豪商と違って、ぽっと出だもの」 (05/27-20:52:15)
ミクズ > 「……つまり、ぽっと出だからこそ他にない利点をつけてそれを付加価値にしようっていうのか?関税が緩い国を選んだのもそれが目的かい」「そうよ?ま、見てくれに金かけようが何しようが商人ギルドに登録できる新進気鋭のかわいい子よりも私の名前には魅力はないからね。だったらモグリはモグリらしく、ギリギリを攻めてやろうってことよン♪安かろう悪かろうじゃなくて、安くて良い物を売る!っていうのがポイント。その為にあなたに売ってもらうのを依頼したんだし?」「貿易摩擦が起こらなきゃいいけどな……」(やれやれまったく、といった様子で貿易商の男はため息をついた。クレヴィスの要素をフル活用し、他の業者に対してダンピングを仕掛けるようなあくどい戦略を取ろうとしているミクズに若干、呆れているのだ。利益を薄くしてはたくさん売らねばならないが、ガンガン売り捌けると商売仲間を信用しているらしい……)「それで、売れなかったらどうすんだ?」「あら、長く商人やってるのに安くて良い物を売り捌けないの?」「よく言うぜ。はいはい、俺の腕の見せ所ってわけね」(即座に返ってくる答え。もはや問答は必要ないだろうと納得して、木箱に腰を掛けていた。)「……とまあそんな感じでよろしくねーン♪通信終了ッ」(そう言うと、鏡に映っていた映像が消え去った。そして、クレヴィスの町並みを見やると口元を緩める。)「さーて、コリンと蓮華を本格的に宣伝しなくっちゃね?うふふっ」(楽しげな笑みを浮かべ、ミクズは食事に戻るのであった……) (05/27-21:03:48)
ご案内:「クレヴィスの街 -何処かのカフェ-」からミクズさんが去りました。 (05/27-21:03:56)
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