room52_20200607
ご案内:「クレヴィスの街-自警団詰所-」にミセリコルデさんが現れました。 (06/07-20:47:05)
ミセリコルデ > 【今日も自警団の詰所は忙しくバタバタとしている。「おい、あの件どうなった」やら「この件はこうなっております」等と団員達が忙しなく動いている】自警団の皆さん、こんにちはなのだ【そんな所に現れるのは一人の少女。団員の一人がそんな声に気づいて「あぁ、こんにち……」とまで言葉を繋ごうとして言葉を失う。それは目の前の少女が血に染まっていたからである。詰所内に一気に緊張が走る】 (06/07-20:50:31)
ミセリコルデ > 【「な、何用なのだ?」。団員の一人が少女に言葉をかけた。それに対する返答はこうであった】首なのだ【たったそれだけの一言。にわかに詰所内がざわつき始める。そのままとことこと歩みを進めてテーブルを見つければちょこんと何かを置く】とれたてほやほやなのだ【おかれた物は、人間の生首。文字通りの首、それも斬り立てほやほやの物。一部の団員はそれを見た瞬間、何処かへ去ってしまう。どうやらそれを見て意の中にある物が逆流しそうであったから出ていったのだろう】 (06/07-20:53:36)
ミセリコルデ > 【「……ここがどんな場所か、解っているのだろうか?」。先ほど声をかけた団員が鋭く少女を見る。そんな状態であっても少女は呑気に】知っているのだ。悪い人を捕まえる所なのだ【と悪びれもなく答える。「ならばお前自身が捕まっても文句は無いのだろうな」。言葉は繋がれた。それには首をふるふる横に振るって】それは嫌なのだ。それにここに来たのは理由があるのだ【いきなり首を持ってきてそれをテーブルの上にのせて理由なんて物があるのだろうか。ただの頭がイカれている少女にしか見えない。緊張感の走る中、少女はまた歩みを進める】あった、これなのだ【と、一枚の紙を紙切れを見つける】ちょっと確認してほしいのだ【そう言って自身を睨みつけている団員へと紙切れを渡す】 (06/07-20:57:37)
ミセリコルデ > 【いきなり紙切れを手渡されて不信に思いながらもよーくその紙切れを見る。どうやら賞金首の手配書の様だ。「……ん?」。団員はテーブルに置かれている斬り立てほやほやの首と賞金首を確認する。間違いない、近辺を騒がせてる連続殺人犯。その男の首であった】生け捕りの方が高かったが殺してしまったから半額なのだ【確かに手配書には「生死問わず」と書いてある物のまさか文字通り賞金「首」を持ってくるとはここにいる誰もが思わなかった事である】 (06/07-21:01:51)
ミセリコルデ > 【「……どの様な経緯でこうなったのだ?」。この首が手配書の男である事は解っている。ただ、この少女の意図を読む事は出来ない。少女は「んー」と顎に手を当てて考えながら】この男が殺しをしている現場を見てしまったのだ。そしたらボクを殺そうとしたから殺したのだ【平たく言えば正当防衛である。殺さなければ自分が殺されていたのかも知れない。ただ、逃げたり動きを封じたりと様々な方法で捌く方法はあるにせよ、この少女は迷う事なく殺す事を選んだのである】そのままほっといても良かったのだが近くに手配書があってそれを見たら賞金首だったのだ。だからここに持ってきたのだ【斬り立てほやほやの賞金「首」を、である。まだまだ緊張の糸が切れる事の無い自警団詰所】半額でも良いから賞金が欲しいのだ【その中で呑気に言葉を繋いでいるのはこの少女だけであった】 (06/07-21:07:33)
ミセリコルデ > 【しばしの沈黙が流れた。この場をどう納めれば良いのか解らない者が多いのである。確かにこの首は手配書の者である事は間違いない。ただこの少女の有様、思考、余りにも危険すぎる。ここで捕える事は出来るのだがやってきた理由はあくまで賞金首の引き渡し。どうした物か】……くれないのか?くれないのならばもう良いのだ。さよならなのだ【少女はあっさりと身を引いた。せっかく持ってきた賞金首である。しかし、自警団は賞金をくれる様子はない。元々、金銭に関しては無頓着な面もある。賞金をくれなければ用はない。そのままくるりと踵を返してとことこと自警団を去っていくのであった。少女の姿が見えなくなった後、ようやく緊張の糸が切れた。ほとんどの団員がへなへなと力が抜けてしまっている。「……あの、これどうしますか?」。差されたのはもちろんテーブルの上の首である。「……丁重に葬ろう」。それが答えであった】 (06/07-21:13:41)
ミセリコルデ > 【「…………あーー!!」。突如として一人の団員が叫んだ。「一体どうした!!」。「み、ミセリコルデですよミセリコルデ!!さっきの少女!!」。ここで全員がハッとした。血濡れで現れたのとそれと同時に首を持ってきた事で動揺してしまったが先ほどの少女は暗殺者であるミセリコルデである。ただ、この様に賞金首も刈り取る事もある為、自警団としても対応に困る存在である。暗殺者として処理をするか、それとも賞金稼ぎとして処理をするか。暗殺に関わっているとしても仮にも賞金稼ぎ。そんな白とも黒とも言えないグレーな存在に今日も自警団は頭を悩ませるのであった】 (06/07-21:18:31)
ご案内:「クレヴィスの街-自警団詰所-」からミセリコルデさんが去りました。 (06/07-21:18:36)
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