room52_20201219
ご案内:「クレヴィスの街 -水路のある景色-」にエリクシエルさんが現れました。 (12/19-18:05:29)
エリクシエル > (吐く息白く。寒さに頬を白く染め上げて。不意に黄昏の光に出会い、目を細めながら、見えてきたのはキラキラと茜色の夕暮れを反射する水の流れ――) (12/19-18:07:12)
エリクシエル > ああ。こんな所もあったのね。(と、小さく呟いて、自分と同じように帰路に向かう男、女、親子連れ、恋人たち…を眺めてから、小さな運河のようになっているのだろう、石造りの水路と、そこを行き来する小舟を、少しだけ足を止めて眺めてみて。) (12/19-18:09:20)
エリクシエル > (どれも、夕日に照らされて、キラキラとしていて、でも、何処かその抑えた茜色の光がそう思わせるのか、少しだけ切なさや寂しさも相まっているような……そんな印象を感じて、微かに憂いを帯びたような表情を見せて、目をゆるりと細める。) (12/19-18:10:40)
エリクシエル > (先日は、この街で凶悪な事件が起こったと、市場の人々が噂をしていたけれど、こんな景色を眺めていると、そんな話は何処か遠い国の出来事か、物語の中だけのお話しなのではないかと、そう想いたくもなるけれど。)だけど……。(少しだけ、水路の脇の通りに足を進めながら、だけど、と呟いて…だけど、この平和な景色のあるこの時間に、今も、何処かで、誰かが、この街で、恐ろしい目にあったり、傷ついて倒れたりしているのかもしれない、と、そう思う。) (12/19-18:13:37)
エリクシエル > (この辺りに住んでいる夫婦なのだろう、その男女は、とても幸せそうに声を弾ませて会話をして、通り過ぎて行く。今日の夕飯の話だとか、子供が首を長くして待ちくたびれているだろう事、休日の日に家族と何処かにでかける話だとか…あるいは、少女たちが、学校の勉強の成績が、どれも素晴らしかっただとか、落第スレスレだったとか、そんな、何気ない話を面白おかしそうにお喋りしながら通り過ぎ…、年老いた男が、杖で身体を支えながら、ぼんやりと水路の黄昏の光の向こう側を静かに眺めながら、物思いに耽っている様、など……いくつもの景色が、通り過ぎて――) (12/19-18:22:31)
エリクシエル > (街のあちこちにある街灯は、魔力によるものなのだろう、彼女の住む世界ではそういうものは考えられないであろうが……に、灯が灯り、それがあちこちにあって、何処の道も暗くならないよう照らしている様を眺め、そんな景色の中を通り過ぎ――) (12/19-18:24:54)
エリクシエル > (吐く息白く。冷気に白く頬を染め。他の人々と同じように、彼女も帰路に向かう……思えば、皆、何処かに帰る途中なのだな、と…何処かに家があって、待っている人がいたり、あるいは一番安心できる場所があって、そこに、皆、帰って行く途中なのだな、と、胸の中で思う。) (12/19-18:26:39)
エリクシエル > (水路の脇にある通りを歩いていると、カフェや酒場がある通りに出て、ちょっとした広場もあって、この辺りは、人が少したくさんいるな、と思って、また少し足を止める。) (12/19-18:29:17)
エリクシエル > (広場では、何やらリズムに乗って軽快な踊りをしている少年や、宙返りをしてから睨めっこをしあっていたりして、その周りで大人の男たちが、ビールマグを片手にそんな少年たちを見ながら、ああだこうだと、笑いながら論じ合ったりしていた。なんだか、楽しそうな景色だ。) (12/19-18:31:30)
エリクシエル > (そのうち、酒場からエプロン姿の女が出て来て、男たちや少年に、大声で言うと、彼らは大笑いしながら、店の中に入っていった。その後には、ボロを着た頭巾を被った弱々しい男が、どうかお恵みを…お恵みを…と言いながら、帽子を片手に、水路の脇の通りの小さな広場をうろうろし始めた。) (12/19-18:33:31)
エリクシエル > (何人かが、そのボロの男……物乞いらしき男…にお金を施して、それを見て彼女も、いくらかの銀貨を施して、少しだけ目を丸くされた。)気にしないでください。…ただの、あぶくぜになので。(柔らかく微笑むと、目を見開いて半ば呆然としたままの物乞いの男の脇をすり抜けて、さらに水路のある通りを進んでゆく。) (12/19-18:35:22)
エリクシエル > (街路樹の落ち葉が待ってきて、顔の脇をすり抜けて行く――寒い、とても、とても、寒い、少し腕で身体を抱くけれど、それでも寒い、もう少し厚着をするべきだったかもしれない。ただでさえ、ほとんど一日に食事を取らないので、あまり体温が高くないのだから。) (12/19-18:37:02)
エリクシエル > (歩いていると、いつの間にか、黒猫が、彼女の脇を歩いていて、気づいて見下ろすと、こちらを見て、みゃぉ、と鳴いた。) (12/19-18:41:09)
エリクシエル > あらあら。(くすくすと、不思議な出会いと、可愛らしい鳴き声に笑みがこぼれて。)あなたも、何処かに帰る途中?(と、歩きながら、返事を特に期待することもなく、黒猫に話しかけて。) (12/19-18:42:10)
エリクシエル > (黒猫は、また、みゃぉ、と鳴いてから、まるで彼女と歩調を合わせるように、横を歩いている。彼女の歩く速さは颯爽としたもので、普通よりは早く歩いているので、猫は少しだけ小走りするように忙しなく足を動かしているのを見て、なんだか可愛らしいと思ったのか、にこにことしてしまう。) (12/19-18:44:38)
エリクシエル > (やがて、水路と対面にある古びた民家の一つに、その黒猫は嬉しそうに駆けだして、軽やかに階段を駆け上り、人が通れない小さな穴の中に、ぴゅんっと飛び込むように入っていった。)ふふ……じゃあね。(何気なく、聞こえないとは思うけれど、その黒猫が消えた穴に手を振って、また歩き出して。) (12/19-18:47:52)
エリクシエル > こんな平和な風景も、きっと守られたもので――(と、不意に足を止めて、俯きながら、顎に手を当てて、思慮に沈むような声音になって。) (12/19-18:50:17)
エリクシエル > どうか、その守る事を生業とする全ての人々に、祝福がありますように――。(憂いを帯びた表情になりながら、胸元のロザリオの十字にそっと手を触れて、瞑目をして、しばし祈りを捧げる。) (12/19-18:52:14)
エリクシエル > (――この手の届く場所なら、癒すことができる。) (12/19-18:53:15)
エリクシエル > (――この手の届く場所なら、手を差し伸べることができる。) (12/19-18:53:31)
エリクシエル > (――けれど、手の届かない場所なら…どうか全ての守りてに祝福がありますように、と。) (12/19-18:54:11)
エリクシエル > (祈っていると、小舟を漕ぐ爺様から、お嬢ちゃん、ワシのためにも祈っておくれ、この腰があと10年ぐらいは立派に仕事してくれるようにのう、等と話しかけられて、笑いながら、その後、ちゃんと祈りを捧げてあげたりして。) (12/19-18:55:56)
エリクシエル > (それから、この街と異世界を繋ぐ、何処かを通って、彼女もまた、自分の帰るべき場所に帰ってゆく――) (12/19-18:57:30)
ご案内:「クレヴィスの街 -水路のある景色-」からエリクシエルさんが去りました。 (12/19-18:57:33)
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