room52_20210417
ご案内:「クレヴィスの街 -住宅街-」にエリクシエルさんが現れました。 (04/17-13:57:55)
エリクシエル > (暖かな季節がやってきて、街中でも、あちこちで植物たちは元気にすくすくとした様相を見せている。街路の隅で、石畳の間隙から、鮮やかな緑を見せる草が一杯に生え出て、風に揺らいでいるのを眺めて――きっと、そのうち、雑草と見なされて、刈り取られてしまうのだろうけれど――けれども、豊かに生えわたる草の群れが風に靡く様を見ていると、なんだか元気を貰っている感じがして。) (04/17-14:01:05)
エリクシエル > (不意に立ち止まると、赤瓦や青瓦の家の屋根の向こう側に、晴れ渡る空の蒼色と、風が遠くでは拭いているのかもしれない――綿菓子のような、もくもくとした雲が、ゆっくりと流れて行くのが見えて――ああ、私たちが目の前のことに忙しくしている間も――雲は、風を受けて流れて――どこかの誰かに水を届けるための旅を続けていくんだね――等と想いながら。)ほぅっ……。(と、感嘆の吐息を漏らして、瞳を静かに輝かせながら、柔らかく目を細めた。) (04/17-14:06:06)
エリクシエル > (民家が一つ一つ、軒を連ねている――子供たちがはしゃぐ声が、家の中から聞こえて来る。お母さんが何か大きな声でそんな子どもたちを叱りつけて、甘いバターの香りが漂ってきて……パンケーキやワッフルでもこれから食べるのかしら、なんて想像が膨らむ。お母さんの作ってくれる美味しい手作りお菓子を、子供たちはきゃっきゃ、と、喜びながら、みんなで仲良く食べるのかしら、と――) (04/17-14:08:31)
エリクシエル > (不意に石畳の隙間から、タンポポの花がチラリと見えた……何やら、折れかかっているような……危うい態勢で…茎が折れた様に曲がっている……足元を見て居なければ、誰かが踏んでもおかしくないのだから、それは仕方のない事……けれど。) (04/17-14:10:59)
エリクシエル > (けれども――このタンポポは、まるで、まだまだ負けないぞと言わんばかりに、素敵な花弁を咲かせていて、塵に微かに塗れている感じだけれども、しっかりと根を張って、倒れないように風にも、人の足蹴にも踏みとどまって――種が舞い落ちて、そこに根を張って、もう一生動くことは出来ないけれど――それでも、ここで咲いているんだね――と……。)……君、がんばってるね。(なんとなく、胸が一杯になって、不意にそのタンポポの近くで屈みこんで、話しかけてみる。もちろん返事は返ってこないけれど。) (04/17-14:14:02)
エリクシエル > (返事もなく、彼女の想いも知ることもなく、何者にも関係もなく、タンポポはずっとずっと、朽ちて枯れるまで、咲いている――けれども、そんなタンポポの花弁の一つにそっと、指先を触れさせて。)えらい、えらい……あなたの事、神様もきっと褒めてくれてるよ。(笑顔を滲ませながら、愛し気な瞳で、撫でるように指先で花びらを擦ってから、ゆるりと立ち上がり、その場を後にする。) (04/17-14:18:54)
エリクシエル > (住宅街の家の一つ一つには、何処もそれぞれ、個性のあるポストがある――可愛い鳥の巣箱のような三角屋根のついた木工細工のポストや、無機質な金属の…でも、シュッとしていて綺麗な箱型のポストもある――何か……薄っすらと浮彫された……黒い何かの石で作られてるポストもあって、まるで筒のような形は曲線美になんだか大人の色気を感じてしまうような艶やかな作りがしてあって――) (04/17-14:23:56)
エリクシエル > (けれども、そんな個性溢れるポストひとつひとつに、口ひげをたくわえた、素朴は服装に、郵便帽を被ったおじさんが、てきぱきと鞄の中から、それぞれの家に、手紙を入れてる姿を見て、少しだけ、にこりとしてしまう。) (04/17-14:26:34)
エリクシエル > (きっと、どれだけ飾った家や人の下にも、栄華を誇る強い人々の下にも――やってくるのは、素朴な働く人々の手に拠るもの――額に汗して働く人が育てた小麦で作ったパンを食べて――口ひげを生やした素朴そうなおじさんが届ける手紙を読むんだね――と、そう想いながら、素早く次の配達に向かう郵便屋のおじさんの背中を見送った。) (04/17-14:29:49)
エリクシエル > (道を歩いていると、たくさんの夢に出会う――ひとつひとつが宝物で、ひとつひとつに秘密があり――全てに物語があり――胸の中を甘い響きで満たしてくれる気がして――世界は美しいのかもしれないと思うけれど――手を伸ばしても届かずに――私も、彼も、あの人も、皆ただただ、大きな流れの中で、互いに手を掴んでも掴み切れず――それぞれの流れの中に姿を消して……そうして流転しながら、永遠に旅を続けるのだろう、と、儚い表情でそんな想いを巡らせて――) (04/17-14:38:33)
エリクシエル > (それでも、降り積もる甘い夢――出会いと発見が齎す、甘い喜び――まるで甘露が胸を満たしていくような、魂の幸福――それらが、積もり積もって光になって――いつか私は光となって、消えて行くのだろう、と――そんな事を想って。) (04/17-14:41:09)
エリクシエル > (広場の賑わいに近づくのを感じると、歩く足を速めて。こうして、自分もまた、景色の渦中に入ってゆくのだ、と想いながら――。) (04/17-14:43:14)
ご案内:「クレヴィスの街 -住宅街-」からエリクシエルさんが去りました。 (04/17-14:43:16)
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