room10_20221108
ご案内:「闇の集う場所 -まっくら森-」に蝕さんが現れました。 (11/08-21:15:03)
蝕 > (闇集う土地にその森はあった。暗い昏い森の中、空の光は届きはしない。) (11/08-21:16:30)
蝕 > (ただ一条の光もなく、昏さの濃淡だけが、暗い昏い森の中に、その形を浮かび上がらせる。) (11/08-21:17:47)
蝕 > (ただ濃淡だけがある黒と闇のキャンバスの上で、それは一時も落ち着くことなく絶えず姿を変えていた。) (11/08-21:19:48)
蝕 > (本来ならば、――本来ならば、それに意識は芽生える筈はなかった。) (11/08-21:20:45)
蝕 > (意識どころか、それが存在する筈さえもなかった。) (11/08-21:21:21)
蝕 > (――だが、それは今、ここに生まれた。発生してしまった。) (11/08-21:22:15)
蝕 > (濃淡だけで出来たそれは、頭上を幾重にも覆う森の葉の向こうへと意識を伸ばす。) (11/08-21:23:53)
蝕 > (意識を向ける先には空があり、宙があり、『世界』があり、そして『天』がある。) (11/08-21:25:18)
蝕 > (分かる。 『天』こそは、それが元々存在していた場所であったと。) (11/08-21:27:21)
蝕 > (色彩(生命)豊かな豊穣の地であり、己はその地に溶け込んで、皆と共に在ったのだと。) (11/08-21:28:42)
蝕 > (それが追い出されて、今、ここに在る、理由――――) (11/08-21:29:34)
蝕 > (憤りと共に、慟哭と共に、颶風が吹き荒れ、森が震える。) (11/08-21:31:55)
蝕 > (今や『天』は、聖なる光に満ちた。) (11/08-21:33:21)
蝕 > (唯一絶対の正義は、僅かでも基準から外れる存在の一切を許さず、悉く駆逐し尽くし、光源となった。) (11/08-21:36:31)
蝕 > (そして『天』は自らの光で『世界』を照らし、『世界』の影が、今憤りを感じる個として、この土地に己を生み出した。) (11/08-21:38:50)
蝕 > (既に『天』は『世界』を照らし(浸食し)始めている。) (11/08-21:41:03)
蝕 > (許せぬ。断じて許せぬ。全ての生命(色彩)を光(白)で浄化(糊塗)したその所業。) (11/08-21:43:50)
蝕 > (己が生まれたからには、『天』の轍を踏ませはしない。) (11/08-21:46:08)
蝕 > (より暗く、より昏く、濃度を高めた闇は、濃密な魔を伴い、『光』の射す方へ移り行く。) (11/08-21:48:49)
蝕 > (疾く。疾く。光の矢が進むが如く、そのシルエットは光を蝕む。) (11/08-21:50:48)
ご案内:「闇の集う場所 -まっくら森-」から蝕さんが去りました。 (11/08-21:50:54)
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