room01_20221209
ご案内:「川のほとり」にエリクシエルさんが現れました。 (12/09-15:41:44)
エリクシエル > (秋の半ば頃だっただろうか?迷い込んだ彼女は、穏やかな川の流れを下るように――水面が時折、風の精霊の踊りに合わせて波紋を見せる様を眺めつつ――川辺を歩いていた――すると。) (12/09-15:44:49)
エリクシエル > (白い花が、水面に浮かんで揺れている風景に出会う。あれは蓮の花?けれど、何処か清浄さに満ちていたそれは、少しだけ見知った花とは違う気がして、この黄昏に祝福された狭間世界だけの花なのかもしれない。) (12/09-15:46:23)
エリクシエル > (川の流れが滞り、若干の濁りのある辺りで、幾重もの白い花が浮き上がり――よく見れば、ちゃんと花茎が水面から浮かび上がり――それは、彼女の故郷の街の隣街にある港で見られる、あの、たくさんの船が停泊している景色――帆柱が林のようにそそり立つ様を、少しだけ連想させて、思わず感慨深い微笑みが零れた。) (12/09-15:48:38)
エリクシエル > (連々と花咲く白き蓮の花のような――その白くてたおやかで、清らかな生気を溢れさせている花の連なりを、近くで眺めていた――そうして、満ち足りた気持ちになって、花の命の華やかさと、水辺の清浄さに幸せを噛み締めて――「きれい……」と、呟いて、長い間、その場で佇んでいた――) (12/09-15:50:31)
エリクシエル > (そして――時は流れ、季節は移り変わり、冬がやってきました―――………………。) (12/09-15:51:09)
エリクシエル > ………ッッ (12/09-15:51:20)
エリクシエル > (彼女は驚いた。あの景色はどうなったのだろうか、と、探し求めて此処までやってきたのだが、あの水が滞っている川辺までやってきてみると、朽ちた何かが、まるで人間の死体のように体積していた――朽ちた色合いの山を作った、植物の骸たちに――彼女は目を見開いて、息を詰まらせた。)…………。 (12/09-15:54:24)
エリクシエル > …………。 (12/09-15:54:30)
エリクシエル > ……………………。 (12/09-15:54:39)
エリクシエル > ………………………………………。 (12/09-15:54:50)
エリクシエル > ……………………………。 (12/09-15:55:02)
エリクシエル > ……。 (12/09-15:55:06)
エリクシエル > (首をゆっくりと振る。) (12/09-15:55:14)
エリクシエル > (彼女の様子を見て、半ば眠りについていた花の精たちが、気づかわし気に見つめている事を、彼女は知らない。) (12/09-15:56:16)
エリクシエル > (凍り付いた顔のままに、俯き気味になり、静かな時が流れて行く―――木漏れ日は今日も眩くて、穏やかな水の流れは心地よくて、全てが平和で、穏やかで、静かで、冬の太陽が照らすこの森と、この川は、きらきらと輝いていて、とても美しかった。) (12/09-15:57:56)
エリクシエル > 冬、ですから、ね……。(擦れた声で、小さく、小さく、俯いたままに。) (12/09-15:59:35)
エリクシエル > (あの白い蓮のような花の骸たちは、朽ちた色で折り重なって、ぼろぼろに壊れ、四肢がもぎ取られたようになりながら、互いに寄り添うように重なりあって、山を作っている――) (12/09-16:00:55)
エリクシエル > (いのちの終わりを感じさせるその風景――去っていったいのちの悲しさ――会いたかった誰かは、もう、此処にはいない、と、そんな心持ち、なのだろうか、と。) (12/09-16:02:04)
エリクシエル > ((でも、きっと――))(胸に手を当てて、祈るように右手を柔らかく握りながら、顔をあげて、目を儚く細めながら、その命が去った花々の成れの果てを見つめる――見つめる。) (12/09-16:04:06)
エリクシエル > 私たちの命は巡る――巡ってゆく(不意に口からついて出る言葉は、何処かで読んだ詩だったか。) (12/09-16:04:55)
エリクシエル > きっと巡り合える――いつか、きっとわたしたちは。(零れてゆく言葉は、川のせせらぎの中に消えて行き、それに応えてなのか、風の精が水面に踊りの痕を残し――水紋が幾重にも浮かんでは消えていった。) (12/09-16:07:09)
エリクシエル > ((花の命は確かにわたしの中に命の証を残していって。)) (12/09-16:08:00)
エリクシエル > ((それは、永遠に消えない――きっと、これで………―――))……はっ……(淡い吐息が漏れ。思わず顔を上に向け、瞳を瑞々しく潤ませて。) (12/09-16:10:03)
エリクシエル > ((これで、よかった――これで。))(瞳を閉じて俯き気味になり、両手を胸の前で組んで、ぎゅっと握りしめた。何かを噛み締めるように。) (12/09-16:11:30)
エリクシエル > ((あなたたちの別れが悲しいと想えたこと、それが、あなたたちから貰った大切な贈り物―――だから、だから。)) (12/09-16:12:48)
エリクシエル > ありがとう。……さようなら。また、出会う日まで。(儚さに消えてゆく表情の奥で、その瞳は喜びに輝いていて――囁くようなその声音は、優しい光を纏っているかのようで。) (12/09-16:14:23)
エリクシエル > (花は人の心を動かして、想いという名のいのちの証を残してゆくけれど。) (12/09-16:15:21)
エリクシエル > (わたしは、だれかにとっての花になれているだろうか――わたしにも、いのちの意味が――生きる意味があるのだろうか……?) (12/09-16:15:58)
エリクシエル > 光を受けて、暖かい愛を受けて、人も花も輝いているけれど。(想いをことばとして紡ぎだしながら、木漏れ日ごしに、冬の太陽を見上げて目を細めた。) (12/09-16:17:26)
エリクシエル > どうか、いと高き聖なる神よ――この花の命の光を胸に焼き付けた私の生が――誰かに尊き想いを残すものでありますように。(紡がれた言葉は、だんだんと祈りに変わり、跪いて瞑目して、そのまま深い祈りの中に入ってゆく。) (12/09-16:20:42)
エリクシエル > (彼女の前には、魂が去った白き花の慣れの果てが山となっていて――祈りは見守っていた花の精たちに安堵とよろこびを与えて、そっと彼女にめいめいが自分たちなりのやり方で祝福を贈った。) (12/09-16:22:33)
エリクシエル > (そして、それが世界を去っていった、花の魂たちの弔いとなり、弔いは花々の魂たちを高揚させるだろう―――遠い、遠い、彼方の川辺にて。) (12/09-16:24:38)
ご案内:「川のほとり」からエリクシエルさんが去りました。 (12/09-16:24:40)
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