room03_20221201
ご案内:「泉のほとり(昼)」に赤い本さんが現れました。 (12/01-20:07:48)
赤い本 > (パタパタパタ…。深い森の奥。木々の枝を縫うように、鳥? はたまた、蝶?がゆっくりと飛んでいる。深い葡萄酒に似た色合い。緑の森には、遠目からでも目立つだろう) (12/01-20:08:09)
赤い本 > (泉のほとり―――……傍に生えた樹の太い枝木に留まり、羽?を休める赤い本。地面から枝までの高さは180㎝。本が留まっている枝の間近には、手のひらサイズの黄色のランタンがひとつ吊るしてある) (12/01-20:13:56)
赤い本 > (傍目からでは分からないが、よくよく見るとその本。土埃にまみれて、表紙から背、端にかけて何もかもボロボロである。表紙には金字の文字が描かれているが、雨曝しにでも遭ったのか、酷く掠れて読めやしない) (12/01-20:17:34)
赤い本 > (縦18㎝、横13㎝の本。枝の上からほんの少し傾いて、泉を興味深そうに眺めている。辺りの風景をそっくりと映す水鏡。そんな造りが不思議で仕方ないらしい) (12/01-20:22:01)
赤い本 > (揺れる波紋。魚が泳ぐ度に弾く水しぶき。それはもう、目を丸くして…目なんて無いのだが。じぃっと。ただ、じぃっと見つめていたものだから。真っ逆さまに落ちてしまった) (12/01-20:27:56)
赤い本 > (バシャンッ!! まるで、大きな魚が水面を飛び跳ねて落ちる音。赤い本はブクブクと沈んでいく。慌てふためくが、泉の水を吸収して体は重い。ふわりと飛んでいた数分前に比べ、現状は鉄の塊) (12/01-20:34:07)
赤い本 > (幸いにして、人間の膝が浸かる程度のその深さ。けれど、本にとっては致命傷。水底に浸りながらも、渾身の力でズズズッと這って…、這って…。存在が脆く崩れ去る前に、陸を目指していく) (12/01-20:41:27)
赤い本 > (やがて、辿り着いた地面と樹の幹。黄色のランタンが柔らかな風に吹かれ、揺れている。木の葉がこんもりと積もっている傍に這い寄り、一息。すっかり、びしょ濡れだ。加えて襤褸具合にも拍車がかかってしまった。もう飛べやしない。鳥や蝶のように飛ぶのが夢だった。今は決して叶わないだろう) (12/01-20:51:55)
赤い本 > (重い体に鞭打って、本は一つ時計回り。木の葉めがけて火球を放つ。静寂の中、しばらくするとパチパチと火が灯り、焚火ができあがる。まずは、両面をこんがりと乾かすしかない。パチパチ…) (12/01-20:59:05)
赤い本 > (どれほど時間が経ったのか。夕暮れになった頃合いには幾分、乾いた赤い本。パタパタとまではいかないが、わさわさと軋んだページを広げて、再び森の中をのんびりと滑空していく。時折、よろめきながら行く先は、民家の灯りが見えるその場所まで。魔力を求めて飛びさすらい) (12/01-21:06:43)
ご案内:「泉のほとり(昼)」から赤い本さんが去りました。 (12/01-21:07:00)
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