room13_20221211
ご案内:「春色草原」に鼬瓏さんが現れました。 (12/11-20:55:43)
鼬瓏 > (栗入りのどら焼き、引っ提げて。猫背の爺は夜の最中。寒空の下をただ、ただ歩いて行き) 美味いと噂の手土産、はてさてどの茶に合うのかね (歩きながら、ガサリと袋の中ぁ、覗いてよ。楽しみでにんまりと笑っちまうのさ。しゃがれた声、白く染まり) (12/11-20:59:39)
鼬瓏 > 抹茶に緑茶、ほうじ茶……。ここは、やはり―――……む (指折って、そんな事ばかり考えてたもんだからよ。やがて見知らぬ道に違和感、抱いて。足留めて顔を上げてみりゃ、ここは知らぬ存ぜぬ道ぃ。地面見て歩くのが楽で癖なんだわ。それが原因さね、良い歳こいて迷子になる) (12/11-21:04:47)
鼬瓏 > げぇ (蛙、踏んだらこんな声だろうて。そんで加えて、珍しきものが頬を掠め) 桜……? この時期に (ひらり、と。睫毛の先、通過した一片。眉、寄せちまう。そんな馬鹿な。見間違いに決まっている。白髪頭、左右に振り) 海法師の次は、何の妖か (思わず、鼻で嗤う。十月桜は聞いたことはあるが、冬にまさか、と。漂って来た桜の花弁。夜風でたゆたい行く様、見送り……。吹いた風の行方、目線向けて。辿り、辿り) (12/11-21:11:30)
鼬瓏 > (珍しく、背筋伸ばしてよ。きょろきょろと辺り見回して。ようやっと、着いた先。目がまぁるくなっちまう。夜風を受けて、ざざざぁっと葉音。緩い裾、たおやかに通りすぎていく。枝木が揺れてよ、桃色の花が舞う。はくっと。唖然と開いた口ぃ) ―――……耄碌、ここに極まれり (頭痛がした。12月だぜ? 朱い提灯下がる、桜の木の根元。どかり、と胡坐かいて見上げ) (12/11-21:22:14)
鼬瓏 > (見入る風景。ハッと我に返り) これだから、桜はよ (目ぇ、奪われちまった。麗らかなる春の象徴。この、老いぼれ。夢を見てるのだ、違いない。そう内心で呟き、うんうんと頷きながら) 此度は狐か狸の仕業だろうて。しょうがない、花見だ。花見 (「ひひっ」と口端上げて。家に帰ること、惜しくなり。手土産のどら焼き、袋の中ぁ手探る) (12/11-21:38:42)
鼬瓏 > (はぐっと。一口で半分頬張り) ぅんまい (生地と餡に紛れて、ころりと。栗の甘味が広がる。桜、爺の白髪頭にひらり、ひらり、と積もり……。手で払っても、払っても、落ちて来やがる) 無力な爺を揶揄いなさんな…… (ジトっと桜、見据え。止んだかと思えば、今度は鼻先に花弁、落ちる始末) ―――……はぁ (肩落とし、項垂れて。口先でふっ、と。上向きに息、吹きかける。残りのどら焼き、口に放る) (12/11-21:46:15)
鼬瓏 > (咀嚼、咀嚼、咀嚼……。喉、ごくりと上下に鳴り) 茶が恋しい (空になった手のひらぁ、胡坐かいて見つめる。案の定、雪のように儚い感触。手のひらに舞い落ち……。まるで、こちらに迷い込んで。逐一、驚く様子を楽しむかのよう) 綺麗さね (夜の帳に咲き誇る桜。おまけに円月、浮かんでやがる。観月には贅沢だ。鼻の頭、指先で掻き) 桜様のすることだから、許してやろう (手で振り払っても、舞い落ちていく花。もう、振り払いはせず……好きにさせておく) (12/11-21:54:25)
鼬瓏 > 良い特等席、見つけちまった (座り込んだ腰上げて、土埃ぃ両手で払う) い、てて…… (パキリ、パキリと鳴る、腰。夢中で花見、してたからよ。悲鳴上げてるの、気付くの遅れたな。手土産の残り、忘れずぶら下げて) 行きは良い良い、帰りは―――…… (首を右へ。次いでは左へ……。辺りは桜、桜、さくらぁ。とりあえずは、と歩き出し)  こちとら、徘徊には慣れてやがんだ (目を伏せて、笑い。さぁて、さてさて。帰るとしようかね。春麗らかな風景の中、家路までの道のり。季節が合わさった白髪頭のままに。根無し草のように迷うのも、悪くなかろうて) (12/11-22:13:05)
ご案内:「春色草原」から鼬瓏さんが去りました。 (12/11-22:14:05)
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