薬草辞典

薬草名 利用部 使用法 効能
アシタバ 若葉をゆでて水にさらしたあと、
おひたしや和え物にして食べる。
便秘、利尿、強壮、強精
イカリソウ 葉、茎 乾燥させた葉や茎10~20gを水500ccで煎じて服用する。
ただし、心臓の弱い人の場合は薬害の生じる恐れがあるので服用を避ける。
催淫、強壮、強精
イノコズチ 乾燥した根5~10gを500ccの水で煎じ、1日3回服用する。 神経痛、関節痛、婦人特有の症状
ウツボグサ 葉、茎 乾燥させた花穂5~10gを水300ccで煎じて、1日3回に分けて食間に服用する。
口内炎、扁桃炎には同じ物で一日数回うがいをする。
消炎、利尿、口内炎、扁桃炎
オオバコ 種子 乾燥させた種子5~10gを500ccの水で煎じ、1日3回服用する。
葉には健胃、整腸、利尿の効果がある。10~15g程度の量の乾燥させた葉を
水400ccで30分くらい煎じ、1日3回に分けて服用する。
咳止め、下痢止め、消炎、
利尿
オナモミ 果実 乾燥した果実10gを水500ccで煎じ、1日3回服用する。頭痛、解熱に効果がある。
虫に刺されたときには生の葉のしぼり汁をつけるとよい。
また、乾燥した葉を入浴剤として用いると、あせもや皮膚病にも効果がある。
頭痛、解熱
ガマ 花粉 怪我や切り傷の止血には乾燥した花粉を塗布する。
吐血に対しては1回1gを服用する。
止血
キキョウ 乾燥させた根2~4gに甘草3gを加えて300ccの水で煎じ、1日3回服用する。
また排膿作用があるので、化膿性疾患にも用いる
去痰、咳止め、排膿
ギシギシ 乾燥させた根5~10gと水150ccを100ccくらいになるまで煎じ、暖めて服用する。
強い抗菌作用があり、タムシなどの皮膚病には生の根のしぼり汁を塗ると効果がある。
便秘、水虫、タムシ
クズ 葛は根を利用する。皮をむいたあと5mm角程度の大きさに切って
乾燥させたもの(葛根)10gを
水300ccで煎じて服用すると、風邪の症状に効果がある。
風邪薬として有名な漢方の葛根湯は、葛根に他の生薬数種を配合した煎じ薬で、
風邪の症状のほか、リュウマチや神経痛、中耳炎、扁桃腺炎などにも使用される。
風邪の症状
カワラヨモギ 花穂 乾燥させた花穂10~20gを水500ccで煎じ、1日3回服用する。
黄疸や肝炎に効果がある。たむし、しらくもなどの皮膚疾患には、
花穂の煎液を塗布する
皮膚疾患、消炎、利胆
ゲンノショウコ 全草
特に葉
民間薬として有名。花の色による薬効の差はない。
乾燥させた葉や茎5~10gを水300ccで煎じ、1日3回服用する。
下痢止めとして卓効があるほか、利尿効果もある。
かぶれや湿疹には煎液をガーゼなどに浸して患部を湿布すると効果がある。
下痢止め、利尿
ジャノヒゲ ひげ根の所々にできる塊を薬用にする。
乾燥させた塊状の根10gを水500ccで煎じ、1日3回に分けて服用する。
咳止め、去痰、消炎、利尿などの効果がある。
咳止め、消炎、利尿、解熱
スギナ 全草 乾燥させたスギナ10g程度を煎じ、1日数回に分けて服用する。
糖尿病、肝臓病、腎臓病、膀胱炎などに効果がある。
腰痛、関節炎、神経痛などには、乾燥させたものを蒸し器でやわらかくなるまで蒸し、
患部に貼りつけて湿布する。
糖尿、肝臓と腎臓の疾患、
関節炎、神経痛
スミレ 全草 乾燥させた葉や根を煎じて服用すると、各種の腫れ物に効く。
生の葉や根の塩で揉んだものを患部に貼ってもよい。
各種の腫れ物
タンポポ 乾燥させた根10~15gを水500ccで煎じ、1日3回服用する。
健胃、整腸、解熱、利尿の効果があるほか、
黄疸、痔疾、婦人病などにも効くと言われている。
 
ツルナ 根、茎 消炎作用があり、胃炎や粘膜のただれに効果がある。
乾燥させた葉や茎15g程度を300ccの水で煎じて服用する。
 
ツワブキ 腫れ物、やけど、湿疹、打ち身などには、生の葉を火であぶって患部に貼りつける。
虫さされには、生の葉をよくもんで貼りつける。
痔疾の場合には、乾燥させた葉10gを水100ccで煎じたもので患部を洗う。
腫れ物、やけど、湿疹、
打ち身、解毒
ドクダミ 全草 湿疹、あせも、水虫などに対しては、生の葉をよく揉んで貼りつけるか、
しぼり汁を1日数回塗布する。
動脈硬化や高血圧の予防には乾燥した葉や茎10~30gを水500ccで煎じたものを
お茶代わりに飲む。利尿の効果もある。
利尿、解毒、消炎、湿疹、
水虫、動脈硬化、高血圧
ハコベ 全草 乾燥させた葉や茎10gを300ccの水で煎じて1日3回服用する。 利尿、浄血
ユキノシタ 傷や腫瘍には、葉を火であぶって柔らかくしたものを患部に貼りつける。
中耳炎にも効果があり、生の葉のしぼり汁を
10倍程度に薄めた液でうがいをするとよい。
子供のひきつけ、咳止め、
やけど、腫瘍
ヨモギ 乾燥させた葉3~5gを400ccの水で煎じ、1日3回服用する。
乾燥させた葉50gを水2000ccで20分ほど煮詰めた液を皮膚に塗ると、
かゆみ止め、アトピー性皮膚炎などに効果がある。
ただし、体質によってはかぶれることもあるので要注意。
葉を入浴剤として用いると、腰痛、打ち身、美肌にも効果があるとか。
解熱、利尿、生理不順、
止血

参考資料:「野草&名所旧跡」様