-PB3-

■ index ■ Main ■ chat ■ site map 
リレー小説の用に使うBBS版のPBWです。
ご自由にトピックを立ててご利用ください。
メインのチャットとは時間軸が基本異なりますが、平行でも構いません。
尚、誰かのストーリーに参加するには、トピ主の同意が必要となります。

関連記事一括表示



[HOME]  [TOP]  [新着記事]  [記事検索]  [ツリー表示]  [マルチレス表示]  [スレッド表示]  [トピック表示]  [管理用]



 000-Z1GYに関して.. EM:やなぎやこぺはち  2014/08/18-00:48:38  [470]  

   ┗ とある研究室 シャルロッテ  2014/08/18-01:50:40  [471]  
      ┗ Re:とある研究室 EM:やなぎやこぺはち  2014/08/18-19:58:44  [473]  
         ┗ Re[2]:とある研究室 シャルロッテ  2014/08/20-22:36:08  [474]  
            ┗ Re[3]:とある研究室 EM:やなぎやこぺはち  2014/08/23-00:32:03  [475]  
               ┗ 世界F~街道~ シャルロッテ  2014/08/26-21:42:24  [476]  
                  ┗ Re:世界F~街道~ EM:やなぎやこぺはち  2014/08/27-18:09:49  [477]  
                     ┗ Re[2]:世界F~街道~ シャルロッテ  2014/08/27-23:58:42  [478]  
                        ┗ Re[3]:世界F~街道~ EM:やなぎやこぺはち  2014/08/28-00:41:25  [479]  
                           ┗ Re[4]:世界F?プルトレ.. シャルロッテ  2014/08/30-21:25:32  [480]  
                              ┗ Re[5]:世界F?プルトレ.. EM:やなぎやこぺはち  2014/08/30-21:48:46  [481]  
                                 ┗ Re[6]:世界F?プルトレ.. シャルロッテ  2014/09/02-21:59:58  [484]  
                                    ┗ Re[7]:世界F?プルトレ.. EM:やなぎやこぺはち  2014/09/03-00:08:41  [485]  
                                       ┗ Re[8]:世界F?プルトレ.. シャルロッテ  2014/09/07-20:27:04  [486]  
                                          ┗ Re[9]:世界F?プルトレ.. EM:やなぎやこぺはち  2014/09/08-01:22:53  [487]  
                                             ┗ Re[10]:世界F?プルト.. シャルロッテ  2014/09/09-20:47:00  [489]  
                                                ┗ Re[11]:世界F?プルト.. EM:やなぎやこぺはち  2014/09/09-23:26:52  [490]  
                                                   ┗ Re[12]:世界F?プルト.. シャルロッテ  2014/09/10-19:41:22  [491]  
                                                      ┗ Re[13]:世界F?プルト.. EM:やなぎやこぺはち  2014/09/12-01:05:46  [492]  
                                                         ┗ Re[14]:世界F?プルト.. シャルロッテ  2014/09/14-22:09:40  [493]  
                                                            ┗ Re[15]:世界F?プルト.. EM:やなぎやこぺはち  2014/09/15-21:55:13  [495]  
                                                               ┗ Re[16]:世界F?プルト.. シャルロッテ  2014/09/20-20:26:51  [496]  
                                                                  ┗ Re[17]:世界F?プルト.. EM:やなぎやこぺはち  2014/09/22-20:03:55  [497]  
                                                                     ┗ Re[18]:世界F?プルト.. シャルロッテ  2014/09/30-20:47:33  [498]  
                                                                        ┗ Re[19]:世界F?プルト.. EM:やなぎやこぺはち  2014/10/06-20:19:10  [499]  
                                                                           ┗ Re[20]:世界F?プルト.. シャルロッテ  2014/10/11-20:38:40  [500]  
                                                                              ┗ Re[21]:世界F?プルト.. EM:やなぎやこぺはち  2014/10/14-18:12:01  [502]  
                                                                                 ┗ 再びとある研究室 シャルロッテ  2014/10/24-21:25:12  [503]  
                                                                                    ┗ Re:再びとある研究室 EM:やなぎやこぺはち  2014/10/30-21:44:02  [504]  
                                                                                       ┗ Re[2]:再びとある研究.. シャルロッテ  2014/10/30-22:11:11  [505]    


000-Z1GYに関しての質疑応答トピ 2014/08/18/00:48:38 No.470  
EM:やなぎやこぺはち  
イベントマスター柳家こぺはちです。

000-Z1GY(ジギー)関連イベントで行動を起こしているキャラクターのロールに答えます。

本体遭遇以外の調査等の単独行動や情報収集をロールという形で残してください。


なお、本体遭遇とされる条件、状態は
 ・ジギーの視界に入る(顔の正面から左寄りの扇状の範囲)
…となります。
 
これ以外なら、ジギーの後ろを歩こうが、周囲を探索しようが攻撃されません。

---------------------------------------------
現在の000-Z1GY

△(9月15日更新)
 淡く輝く大樹の丘の大樹の根元に、機械の塊となったジギーが置いてあります。※プロフナンバー175参照



▼闇が集う場所の一角、瘴気漂う森の中の少し開けた場所に金属の塊と共に、ぎちぎち言いながら蠢いています。
それ以上の動きはないようです。
-----------------------------------------------

とある研究室 2014/08/18/01:50:40 No.471  
シャルロッテ  
(薄い水色の金属のような壁、壁に比べればやや濃いリノリウムににた光沢を放つ床……ぱっと見何に使われるか用途不明な多種多様な機械が置かれ、棚にはラベルの無い色々な瓶が置かれている。その部屋は一切汚れが付着しているようには見えずまるでたった今出来たばかりのような部屋…そこの一角に一人の少女がいた)

さて、ジギーから預かった注射器だけど…簡単に解析できるものなのかしら?

(少女は軽く肩をすくめつつ、解析お願いと懐から注射器の入った袋を取り出した。傍らにあった機械が繋ぎ目のなかった場所に音もなく穴を開ける。そこから機械のアームが伸びると袋ごと注射器を受け取り、機械の中へと入っていく。アームが入ると機械の穴は音もなく透明な壁が現れ穴を閉じた。入っていったアームは落ち着いた動作で袋から注射器を取り出し袋を横に避ける。その間に空いた空間に緑の光の線が立方体を描いた。その立方体は光が消えると、天井が空いたガラスのような透明な箱へと変わる。アームはその中に注射器を分解しながらそっと入れた後、アームの先から液体を立方体へと注いでいく。立方体が液体で満たされると赤いレーザーがアームから照射され、立方体を何度も往復する。レーザーはX線とうの放射線やその他本来なら不可視の解析用の光線、そして解析用の魔術を可視化させたものであった。その解析結果が少女の手元の空間に緑色の半透明の光学パネルとして表示される)

ん、とりあえずの解析結果がでたわね。
液体に溶け出した成分を解析しないと確実性は下がるからまだ決まってはないけど、溶け出すには時間もかかるし分かった分で準備に時間かかりそうなものがあったら先に準備したほうが時間の有効活用にもなるし
とりあえずは未知の原子とかどうやって結合してるかわからないような分子結合とかしてなければいいけど…

(そう言いながら少女はパネルを操作し、空気中の成分や液体の成分、保管状況等で付着していたものであろう成分を弾いていく。数時間後には液体から溶融した成分の抽出が終了し同じようにパネルに表示されるであろう…その成分は見知ったものや入手しやすいものだろうか…少女は不安を胸に抱きつつ解析結果に目を通している)

Re:とある研究室 2014/08/18/19:58:44 No.473  
EM:やなぎやこぺはち  
【注射器の中身】

・緑色透明

・粘度=水に近い


・そこらの水

・かなり小さい単位にまでバラバラにされた魔力
 この液体単体では魔力として認知できない

・かなり小さい単位にまでバラバラにされた金属
 この液体だけでは金属同士が結合して凝固することはない
 この液体内の魔力でこの金属は反応しない
 金属としては軽い
 鉄でも銅でも金や銀等のメジャーな金属ではないが
 そこらの魔力が濃く漂う場所の土から抽出できそう
 ただ、含有量がちびっとなので大量の土が必要そう

・人間、獣に打つと数日間熱が出そう

Re[2]:とある研究室 2014/08/20/22:36:08 No.474  
シャルロッテ  
(少女は結果を表示されたパネルを見ていたが、とある項目にはぁっ!?と素っ頓狂な声をあげた)

「なにこれ!?ばっかじゃないの!?」

(かなり小さい単位の金属、これについては何とかできる可能性があると少女は思った。しかし、魔力に関しては魔力を生み出す物質ではなく魔力そのものを物質の中に混ぜる…しかも他の物質に付加されるでもないというのは少女の知識の中では存在しないものだった)

「その発想が有り得ないというか……本当に天才っていうのはこれ作った人とかの事を言うと思うわ」

(落ち着いた少女ははふんとため息をついた後、金属を入手できそうな場所の検索を行いつつ、魔力の物質化やそれに近いものについてライブラリーを検索する。が自分の持つ資料の中には有用なものはなく、再度ため息をつく。まだまだ未熟だと笑われているような気がした)

「しょうがないわね。そんな発想に到達していなかったもの……この異様な技術の入手から行うしかないわね」

(そう言うと少女は調査の終了した注射器を手にした。この注射器は中身と同じ世界からやってきている。その世界の関連付けを辿って少女はジギーのいた世界。もしくはそこに近い世界へと技術を盗むために部屋を後にした)

Re[3]:とある研究室 2014/08/23/00:32:03 No.475  
EM:やなぎやこぺはち  
ジギーが時狭間に来る前に居た世界を仮に『世界F』とします
世界Fを、人と関わらずに情報を得るとして、パっと見た感じ


・注射器の出所を辿るならば、いとも簡単に世界Fを探し当てることができる。
 ジギーが世界Fから時狭間へとやってきた時の足跡がまだ細く残っていて、
 向こうからも、こちらからも物体はの自然な行き来は不可能だが、
 意識して行こうとするならばどちらからも辿ることができるようだ。

・世界Fには魔力が空気と同じように漂っている。
 大地、草木、空、人、動物、魔物にも。
 土の中に、注射器の中の金属と同じ金属が含まれている。

・それなりに緑豊かな世界。

・街と街は街道で繋がっていて、その間に点々と村があったりする。

・大きな街も小さな村も、建物等の建築は 石材、木材、レンガ等の中世ファンタジー的な感じ。

・街道を走る乗り物は、馬、馬車、魔力で動く大型バス等。

・街から離れた場所には魔物がうろうろしている。
 大きいものは20mを超え、小さいものは30cm程。
 種族はバラバラで統一感が無い。

・街には整えられた魔力の流れを感じることができる。
 民家にも魔力が供給されている様子。

世界F~街道~ 2014/08/26/21:42:24 No.476  
シャルロッテ  
(上手い事、ジギーの世界に来れたような気がした少女。街道横の森から茂みをかき分けて街道へと出てくる)

ん、どうやら上手く行ったみたいね。
それにしても……ここは魔力の濃い世界だこと…

(ふむ、と簡易調査用の魔術を発動する。もしかしたらと思ったら土にジギーの薬のために必要な金属が含まれている結果によし、と大きく頷いた)

この結果を見ると、ここがあの子の出身地で大体間違いなさそうね。
あとは魔力についてだけど…

(さて、と再び簡易調査用の魔術を発動する。空気中の魔力はそのままジギーの薬品に使える細かな魔力だろうか?もし、そうでなかった場合は少女は街へ行って、広場で魔術師と図書館について情報収集→図書館で技術の調査を行うだろう)

Re:世界F~街道~ 2014/08/27/18:09:49 No.477  
EM:やなぎやこぺはち  
【簡易調査用魔術の調査結果】
・空気中に漂っている魔力は、
 注射器の中の魔力と一致する。

・魔法を使うときに、使用する量を調節できる様子だが
 世界に漂っている魔力は薬品に使える程小さくは無いようだ。

【街での調査結果】
・『魔術師』というのは戦士、パン屋、靴屋、魔術師…といった具合に、
 職業の一つである

あと「どっこの田舎から来たんでぇ?」って言われる。


・図書館はもう少し大きな街にあるようで
 シャルロッテがいる街から、街道で繋がっている一番近い街『プルトレイルーク』を紹介される。


【プルトレイルークの図書館】
・街は全体的に何かの災害に見舞われたのか、
 修復中の場所が多いが、ほとんど修復されている様子。

・図書館も外壁等一部修復中だが、中は問題なく入れる。

・魔力を何かに附与する技術についてはいくつかの本が見つかる。武器にエンチャントする方法、生活雑貨にエンチャントする方法…それなりの魔術師なら様々な物にエンチャントができる記述が見つかる。
ただ、魔力をそのままの状態で物に混ぜ込む技術については一つも書かれていない。

Re[2]:世界F~街道~ 2014/08/27/23:58:42 No.478  
シャルロッテ  
(簡易調査用魔術の調査結果にふむ、とひとつ頷いた)

まぁ、やっぱりそんなに簡単に行くことはないか。
しょうがないし、もう少し調査を進めるとしましょうか。

(そして街へ向かった少女は聞き込みの結果を宿にて考える。田舎者呼ばわりには超辺鄙など田舎と答えておいた)

これだけ魔力が豊富なら魔術師というのは一つの職業として成立してておかしくないかー。
有名な研究者の名前とか聞ければ良かったんだけど…
まぁ、図書館で調査してからでもいいわねー。
今日は寝よ寝よ。

(そしてプルトレイルークの街について図書館で調査しながら少女は呟く)

うーん……エンチャント技術については一般的なレベルで知れ渡ってるけど私の欲しい技術ではないわね。
これぐらいなら多分できるし?
とりあえず、最近出来た技術で流出を防いでるか…
もしくは個人の研究とかでそもそも知れ渡る事がないか…
できれば、もっと大きな街では図書館に収められているとかだったら嬉しいんだけど…
まぁ、3つ目はないでしょうね。

(はふんと少女はため息をついて本を片付ける。そのついでに魔力を細かくする方法がのってないかと一縷の望みを託して載っている可能性のありそうな本を持ってくる)

魔力の細分化がわかれば、とりあえずトライ&エラーもできるし技術全部わからなくてもいいんだけど…

(そう言いながら少女は本に集中し始める。読み終わったら、細分化技術がわかれば研究室にて機械による自動的な研究の開始を指示。わからなければ情報収集を続行。どちらにしろ、読み終わると外に出てなんとなく気になった街の様子の理由と、近くにいる高名な魔術師の名前と居場所を聞き込みし始めるのだろう)

Re[3]:世界F~街道~ 2014/08/28/00:41:25 No.479  
EM:やなぎやこぺはち  
【図書館での調査結果】
・魔力を使用する際に増幅させる方法、魔力を集める方法、溜めておく方法…
 それらの記述については様々な書物に著者による差はあれど、大体同じような方法で記されている。
 また、魔力を使用した魔法によって物を細かく切断したり、すりつぶしたり…というのもある。主に、調理方法等の書物。
 しかし、魔力をそのまま細かくする方法は無く、それを調査しているという内容も、方法が無い事により困っているという内容も全く出てこない。
 この世界の人々は、魔力を細かく分ける、という事に対してまったく興味が無い様子が窺えるかもしれない。

【街の様子について】
・数か月前、街が魔物に襲われて崩壊しかけた
・隣国の首都から救援が来て、かなり復興した

・今もたびたび魔物の襲撃があるが街の自警団によってこの街は護られているから大丈夫!
 さあ、うちの宿に泊まっていきなよ!
 …ってな具合に突如営業される。

【高名な魔術師の名前と居場所】
・「やはり勇者パーティの『ロウリィ』様だろう」
・「ロウリィ様はねぇ、お城に住んでるんだって!いいなぁーお城に住んでみたい~」
・「アジフライ買ってたの見たわ。自分で揚げると絶対焦がすから、って」
・「ロウリィちゃんの3サイズ知ってるぜ~」
・「お洗濯でシーツに穴開けたって言ってたわ」
・「王様とロウリィ様…いいわぁ~羨ましいわぁ~」
・「私はどっちかってとガロケイ…」
・「腐ってる!腐ってる! ケイロウに決まってんじゃない!」
・「ロウリィ様、また来てくれないかなぁ~」

いつの間にか、そこらの住民が集合しだして井戸端大会議になっている。


・「普段は隣の首都…ケインロウエンドのお城に居るけど、ここには頻繁にお散歩しにくるわ。前は確か…3日前?4日前?」
・「ガロンのおっさんに聞けば解るんじゃない?」
・「ああ、確かに。団長なら詳しく解るな。」

Re[4]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/08/30/21:25:32 No.480  
シャルロッテ  
(本を読み終える。自分の求める内容については載っていないようだ)

まぁ、予想通りというか何というか…
しょうがない。地道に調べていくしかなさそうね。

(諦めた少女は街に出て聞き込みを開始する。街の現状について尋ねると数ヶ月前に魔物に襲われたという話を聞いた)

数ヶ月前…
((あの子を向こうで見かけるようになったのも数ヶ月前ぐらいよね……何か関係が?いや、前から来てたのに私がたまたま会ってなかっただけって事もありえるわよね))

(宿については安くしてくれるなら考えるって言っておいて、次に魔術師についての聞き込みを行った)

あーこっちには勇者っているのね。
尚且つ大人気と……っていうか腐ってるって何よ。
よく散歩に来るとは意外と気さくなのかしら?
とりあえずガロン団長?その人のところへ行っていつ来るか聞いておこうかしら。

(ガロン団長の居場所を尋ねると、少女はこっそり井戸端大会議から抜け出し、その後はガロン団長を訪ねて子供っぽくロウリィ様という人がいつごろ来るか聞いてみみようとするのだろう)

Re[5]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/08/30/21:48:46 No.481  
EM:やなぎやこぺはち  
【自衛団:ガロン団長】

・「団長? …あぁ、ガロンさん?そこの角曲がって、ちょっと上がった赤い屋根の家な」
 そんな風に街の人が指し示した方には可愛らしい赤い屋根の家。
 この家も壁と屋根の一部を修復中。
 庭では、歩きはじめたばかりといった感じの小さい女の子とその母親らしき若い女性が遊んでいる。

「あら。こんにちは。ガロンに?」「だぁぁー」

「ガロン! ガローン? お客さんよー?」「あだぁー」

・若い母親がガロンの名を呼ぶと、赤い屋根の可愛らしい家の中から、くすんだ金髪をオールバックにした、ごっつい筋肉なオッサンが出てきた。革の部分的な鎧を身に付けている。

「おぉ?」
ガロンらしきオッサンはシャルロッテを見るとニカッと笑った。

「やぁお嬢ちゃん!何処から来たのか知らんが、ロウリィに何の用だい?」

笑顔で対応しているが、(こちらは警戒している)といった様子でシャルロッテに声を掛けた。

Re[6]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/02/21:59:58 No.484  
シャルロッテ  
(とっとこ家まで歩いていくと見つけた庭付きのお家。子供と遊んでいる母親を見ると何だか色々と切ない思いが込み上げてくる)

((勝手に自分や娯暮雨を重ねるのは良くないわね))

(小さく苦笑を浮かべていたが、思い切って声をかけてみるとあっさり目的の相手を呼んでもらえた。呼んでもらえたのもすぐに会えたのも幸運としか言い様がないと思っていると大きな相手がにっと笑う。が、警戒もしているという様子にそう上手くはいかないかと笑う)

「はじめましてガロンさん。私はシャルロッテという異国の魔術師です。この辺の出身という友人の薬を作るために初めてこの辺に来たんですが、薬を作るための技術がちょっと調べた程度ではわからなくて……それで、有名な魔術師の方をこの街の人に聞いたらロウリィさんという方が一番優秀だと聞きました。ロウリィさんはたまにこちらの街に来られるそうですが、ガロンさんならいつ頃お会い出来そうか知っておられるという話を聞いたので、いきなりですがお伺いさせて頂きました」

(そんなに堅苦しくなく、でもそれほど失礼でもないように、尚且つ目的は隠すことでもないので自分の状況をそのままそっくり説明する。ただ異世界とかジギーがどうのこうのはややこしくなるので伏せておくことにした)

Re[7]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/03/00:08:41 No.485  
EM:やなぎやこぺはち  
「なん…だとっ…」

ガロンは腕を組み、見下ろすようにしてシャルロッテの話を聞いていたが。聞き終わるとガバッ!と目の前の少女と同じ目の高さに身を屈めた。

「くっ…こんなちっちぇお嬢ちゃんが友の為にわざわざ別の国に来てまで…大事な友なんだな…」

いつのまにかガロンを呼んだ若い母親も赤ん坊を抱いて、ガロンの横に立っている。

「お友達の具合…魔法でも治せない程なのね…
 ねぇ、ガロン?ロウちゃん呼んであげたら?」

心配そうな表情で若い母親が聞くと、ガロンは頷いてゴソゴソと何かを取り出す。かまぼこ板を少し厚くしたような木の板。表面には何か模様があるようだが、ガロンの手の中にすっぽりと入ってしまっている為、木の板であること以外は見えなさそうだ。
それを、あろうことか電話の受話器の様に耳に当て始めた。

「 …。」

「この時間だと…ロウちゃんお仕事かしら?」「あだぁ?」

「… お。 もしもーし!もしもーし?ロウかぁー?」

もう、その様子は電話を知っているならば、電話をかけているようにしか見えない。知らないならば、木の板に話しかけているちょっとおかしなオッサンが目の前にいることになる。

「ああ。いやぁ。うん。元気、元気。いや、そうじゃなくてな。だから。おいちょっと待て。待て。

 …ああ、まぁ。来れっか?おぉ、居る。」

ガロンは若い母親と赤ん坊を見た後、シャルロッテを見た。

「…ああ。…えぇ? …しょうがねぇな… わぁったよ! じゃあ、待ってっから!」

と、木の板を耳から離して、ごそごそとしまいこむ。

「 ロウリィ、今から来るってよ 」

Re[8]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/07/20:27:04 No.486  
シャルロッテ  
(喋り終わると身をかがめ、真剣に……というか本気で様々な感情を見せる相手におおう……とちょっと驚く少女。ガロン団長だけではなく、奥さんっぽい人までなんというか親身になってくれているようだ。言いすぎず、しかし嘘を言わずに正直に話したほうが効果があると思ってはいたがいい人過ぎてちょっと心配になった)

「えっと……ありがとうございます。でも、自分で言うのもなんですが嘘をついている可能性もありますし、隠してることだってありますよ?いいんですか?」

(ああ、悪い癖だ。と思う。相手がいい人そうであれば自分もそのように振舞ってしまう。痛い目見たこともあるのにと思いつつもつい口走った事に少し苦笑を浮かべた)

「っと、言ってもしょうがないですよね。信じてくれたことを感謝します。私自身は特に急いでるわけでもないのでゆっくり安全に来ていただければと思います」

(今更だけどなーとは思いつつ、感謝の言葉と案じる言葉を告げた少女はゆっくりと頭を下げた。こういう時に人がいい相手というのはどうもいつもの調子が出ないなーと少女は心の内で少し笑っていた)

Re[9]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/08/01:22:53 No.487  
EM:やなぎやこぺはち  
「あらぁっ ウソなの!?」

少女の言葉に一番最初に反応したのは若い母親だった。
怒りとか悲しみとか、そういう感情は全く無い、純粋に驚いただけの表情。

「ミナ。ロウがなんちゃらベリーのジャムはあるか、って言ってたな。用意しておいてやれ。」

そんな若い母親にガロンが声を掛ける。ミナと呼ばれた若い母親は素直に笑顔で頷くと、赤ん坊を抱いたまま家の中へと入っていった。

「さてと。…シャルロッテ、だったな。」

ミナを見送ったガロンは改めてシャルロッテの方を向いた。

「魔法使いっつーのは、みーんなそんななのか?」

はぁ、と疲れたようにため息をついた。

「お前さんは…なんだ。どのタイプだ。
 『嘘ついてるかもよ』つって、

 構ってもらいたいのか。
 叱ってもらいたいのか。

 …あぁー なんでもいい。
 どうしてこう魔法使いってのは…」

はぁ、と二度目のため息をついた時、突如空から高い少女の声が降ってくる。

 「おーっ まーっ たーっ せーーっ♪」

竹製の熊手にまたがって、深緑の髪の毛をおさげの二つ結びにした少女が旋回しながらシャルロッテとガロンの前に降りてきた。ところどころ黒いインクが染みた地味色ワンピースに、事務職の人がつけてるような黒いアームカバーといった服装の少女は16~18歳といったところ。
少女は、まずガロンに声を掛けた。

「やっほ、ガロン。シャラニベリーのジャムあるって?」

「ロウ…  …まぁ、あるっぽいぞ。 いや、そうじゃなく。ほれ。異国の魔術師、シャルロッテだ。」

3度目のため息をついたガロンがシャルロッテの方を見ると、ロウ…ロウリィらしき少女が同じくシャルロッテを見る。

「かーわいいっ」

若い娘が可愛いものに反応するような キャッ♪といった感じで嬉しそうにシャルロッテを見て、それからカクンっと首を傾げた。

「それで、ご用事なにかしら?」

Re[10]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/09/20:47:00 No.489  
シャルロッテ  
(自分の言葉に普通に驚いただけの母親にはおや?と思ったが、元々あまり細かいことを気にしないタイプなのかもしれないと思ってくすりと笑う。しかし、疲れたようにため息をついたガロンを見て、普通はこうよねと軽く肩をすくめた)

「証明することは出来ないけど、今回は嘘をついていないわ。ただ、貴方たちがいい人だったから。そんな人たちが騙され、苦しむ姿は見たくない。そう思ったので陰険な思考の魔術師としてはお節介をやきたくなった。そんな所よ」

(願わくば、貴方たちが嘘や欺瞞にあふれた世界の犠牲になりませんようにと付け加えていると空から少女が降ってきた。なるほど、一発で魔術師だと思っているとあっさりと要件を切り出される)

「はじめまして、ロウリィさん。私はシャルロッテという異国の魔術師です。と、ジャムも待っているし堅苦しい挨拶はここの辺りにしておいて……本題ですが、私の友人がこの辺りの出身でちょっと変わった薬が必要なの。作ってみようと思ったのだけど、薬には超極小の魔力そのものが含まれているといった状況なんです。何かに付加する技術はあるものの、魔力そのものを何物にも付加させず、更に極小に分解したりする技術は私の方では存在してなくて……それでこちらに来て軽く書籍を漁ってはみたものの、これにもヒントすらなかった状況でした。それで名のしれた魔術師の方なら技術そのものは知らずとも、噂程度は耳にした事があるかもしれないと思いまして、こちらへ訪ねてみた。というところです」

(さて、信用はされただろうか?見たところ自分とは違うタイプ……どちらかというと素直な相手のようだ。その辺は大丈夫かもしれない。が、一番の問題は相手が情報を持っているだろうか?あればいいが、なければ自分でやった方が時間の短縮になるかなぁ?と、期待と不安が半々な面持ちで微笑みかける)

Re[11]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/09/23:26:52 No.490  
EM:やなぎやこぺはち  
(薬には超極小の魔力そのものが含まれていると――)

シャルロッテがそう言ったあたりからロウリィの表情が変わっていく。

(更に極小に分解したりする技術は――)

ざわ、とロウリィのおさげが逆立つ。ロウリィの持つ熊手が魔力を帯びていき、ほのかに光りはじめた。

「――あなたは誰? セントリングの後継者とでも言うんじゃないでしょうね?」

ロウリィが殺気混じりの声でシャルロッテに言うと、ガロンはロウリィとシャルロッテの間に手を伸ばして、ロウリィをなだめるように声を掛けた。

「ロウ。落ち着け。そうとは決まってないだろう。
「だって!あれは私がきっちりブッコロしたじゃん!あんた誰よ!誰!?」

熊手をブンブン振り回しながら今にもシャルロッテに襲い掛かりそうなロウリィを、ガロンが腕で遮って抑えている。

「すまん… ロウリィの言った事は気にしないでくれ。
 …だが、その薬が必要な友人とやらはどんなヤツだ? …まさかとは思うが赤い髪の子どもか?」

ジタバタしているロウリィを抑えながら尋ねるガロンの表情も僅かにではあるが緊張している様子だ。

Re[12]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/10/19:41:22 No.491  
シャルロッテ  
(少女は反応を見てあー、蛇が出てきたーと肩をすくめた)

((あー……理解した。禁忌の類ね))

(まぁ、そりゃそうかと軽く後ろ頭を掻いた)

「とりあえず、やり合うつもりなら逃げるしそのせいでどれだけ被害が出るか知らない。あともちろんこれ以上の情報は出さない。帰って魔術師の友人達とでも話し合ってみるわ」

((これで情報がどれだけ拡散しているかわからないという布石は打てたはずっと……正直、細かく知ってるの私だけだと思うけどねー))

(軽く肩をすくめながら、少女は踵を鳴らすようにコンと石畳を踏む。するとその場にすっと石の椅子が現れる。この世界には存在しないと思われる魔術式をあえて見せつけるように行使した)

「でも、そちらが落ち着いて話ができるというのであれば、お庭でティータイムと洒落込むのも悪くないわね」

(少女は打って変わって余裕を見せる。正直まったく情報はないがこちらにはどうやら切り札があるようだ。これなら、交渉の余地はある)

「さて、その赤い髪の子供……というか、セントリング達は何故抹消されなければいけなかったのかしら?」

(確実に知り合いとは言わない。が知っているだろうという雰囲気を匂わせつつこちらも質問を投げかける)

Re[13]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/12/01:05:46 No.492  
EM:やなぎやこぺはち  
「ミナ!ミナーッ! ロウを家ん中入れてくれっ!」

ガロンが家の方を向いてミナを呼ぶ。
慌てて出てきたミナは、驚いた顔をしながらこちらへと駆け寄ってきた。

「ロウちゃん、大丈夫よ。何かあったガロンはすぐ貴女を呼ぶわ。」

ミナがロウリィの頭を撫で、熊手を持つ手に自分の手を重ねて落ち着かせる。

「ガロンとこの街になんかしてみろッ!アタシがアンタを○×▽☆%□◇」

興奮しきったロウリィは、ミナに宥められながら、しかし半ば引きずられるようにして家の中へと連れて行かれた。
ガロンがそれを見届けて、ため息をついて…改めてシャルロッテの方を向いた。


「…悪かった。ロウはちょっとまあ、激しいヤツでな。

 んでだ、シャルロッテ。お前さんは… …この世界の人間じゃない。間違いない。
 それから…お前さんが求めている『技術』とやらの情報だがな。」

ガロンは腕を組み、うーんと唸りながらシャルロッテを見下ろしたかと思うと庭を見て、それから空を見上げて、
地面を見て、シャルロッテへと視線を戻した。それから、家を振り返り、


「ミナ!かーちゃん!庭で茶ぁ飲むぞ!敷くやつと、菓子と、良い茶ぁだせ!」

と叫んだ。

 「あらぁ!」

次の瞬間、玄関がバンッと開いて、嬉しそうなミナが出てきた。

 「わかったわっ♪」

…からの、数分後の庭。

柔らかい芝生の上に、柔らかい敷物と、その中央に平たい木箱が置かれ、真っ白なテーブルクロスが掛けられ、
クッキー、ビスケット、ミートパイ、ブルーベリーパイ、果物が盛られた籠が乗り、
ミルクに砂糖、なんかいろいろ小瓶、それと紅茶に似た香りのお茶。

エプロンを着たミナと、[かーちゃん]と呼ばれている老婦人がテキパキと手慣れた様子で準備して、
あっという間に支度できてしまった。
敷物に先に座ってシャルロッテを含めた人数分のお茶を淹れながら、ミナが嬉しそうに微笑みかけてくる。

「異国の方のお口に合うと良いんだけれど…シャルロッテちゃん、甘いのとか好きかしら?」


それから、ミナと赤ん坊と、[かーちゃん]と、その[かーちゃん]に頭を押さえられながら、ぐるぐる唸って威嚇する猫のような形相のロウリィが敷物の上に座った。

ガロンが庭へ続く小さな木の扉の横に立ち、手で押し開けて庭を示した。
ニィ、と口の端上げて笑う。

「…ほれ。ティータイムだ。いやぁ、落ち着いてシャルロッテの話が聞けそうだ。」

Re[14]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/14/22:09:40 No.493  
シャルロッテ  
(何やら大暴れしそうな雰囲気で連れて行かれるロウリィを見ながら、これは難航しそうと軽くため息をついた。が、その後のガロンの言葉を聞き逃したようにん?とわざとらしく首をかしげた)

「今この人は何か言ったのかしら?あの子が五月蝿かったからよく聞き取れなかったわね。まぁ、どうやら私のことはあくまで異国の魔術師と思ってもらえてるみたいだし?良かったわ。異世界の技術を手に入れようとしている私が言うのも何だけど、異世界の技術ってその世界に多大な影響とか及ばしかねないし、また集めた私だからわかるけど集められると凄く危険でもあるのよね。漏洩とか考えればもしその異世界という存在を知っただけでも消したほうがいいかもしれない。最悪全面戦争とかならないようにね。まぁ、もし勘付かれていても口に出されたりそういう行動を取られなければ確証がないし動くわけには行かないけどー……っと、独り言が多いのも困りものね」

(こっそり周りを警戒、他に誰にも聞かれていないことを確認してから、ガロンにだけ聞こえるような声で『独り言』をつぶやく少女。まったく悪い癖だわーと軽く肩をすくめた。それからはのんびりとお茶会の支度されていくのを笑顔で見つめる。ミナが語りかけてくるのに笑顔を返す)

「こちらのお茶やお菓子は私のいる国でも時々口にしたりする事があります。単品でも美味しいし、お茶と一緒に頂くのもとても美味しくてとても好きです」

(そう言いながら、少女も用意された敷物の上に座る。唸っているロウリィにはあまり視線を向けずに、用意されたティーカップを手に取って、頂きますと一口つける)

「いい香り。本当、落ち着いて話が出来そう」

(くすっと微笑む少女。ああ、そういえばと思い出したように)

「そう言えば、私達の助けたいのも赤い髪の少年だったかしら?ちょっと普通の人とは違って、知識はあっても心が幼いというかまだ何も出来てないというか……まぁ過去にあの子に何があったとしても、今のところあの子は復讐とか考えてないでしょうし、そういう道を行かせようなんてしない……ある程度はあの子の自由意思に任せるけど。まぁ、もしも殺戮などの道を行こうというのならそれを止めるのも私達の役目なんでしょうね」

(本来なら人を導くなどとだいそれた事は面倒だし嫌いだ。自分はあくまでいくつかの道を提示するもの。どの道を強制するかという事は……ついやってしまった事もあるが、基本的にはしたくない。が、そういう訳にも行かないかなーと内心苦笑を浮かべる)

「まぁ、きっとここに戻ってくることはそうそうないし、戻ってきても何か仕出かす様な事は無いようにしたいと思ってるわね」

(さて、とりあえずこちらは譲歩の姿勢を見せておく。しかし、きっとロウリィは信じられないと噛み付くのだろうなぁと思いながらまた一口お茶を飲むのだった)

Re[15]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/15/21:55:13 No.495  
EM:やなぎやこぺはち  
ガロンは自身の独り言に肩をすくめる少女の呟きを最後まで聞く。
それから『独り言』の内容について考えているのか、顎に手を当てて首を捻る。
数秒そうしていたかと思うと、肩をすくめて苦笑を浮かべた。
 「…この辺には『また、ガロンさん家か。』という言葉があってな。」
ははは…と遠い目でそう告げた。




お茶会は一部の唸り声を除いては穏やかに始まった。
それぞれがお茶を飲み、お茶菓子を手に取り始める。
そうしながら、『異国の少女』の話を聞く。

すると、話の最中にまずはガロンとロウリィの動きが止まった。それから[かーちゃん]の手が止まり、最後にミナの手が止まった。
赤ん坊が薄く切られたリンゴをしゃくしゃくとかじる音だけが響いて…


「「「 え――っっ!? 」」」


もうほとんど同じタイミングで、それぞれ違う表情を浮かべながらロウリィとミナと[かーちゃん]が驚いた。
[かーちゃん]の手の下のロウリィが手からクッキーを落とす。

「今どこに異国って言ったわねアンタどこよ何してるの△◆▼◎★○」

「ほら、お黙りっ ロウリィ」

[かーちゃん]が飛び出して行きそうなロウリィを再び抑える。




「ミナシェール。…箱だ。ここに持って来てくれ」

ガロンがミナに向かって落ち着いた声でそう告げると、神妙な面持ちで頷いたミナが立ち上がり家の中へと入っていった。

「ガロン!?」

ロウリィが驚きと不安が混ざった表情をガロンへと向けた。


「…シャルロッテの言う友人が、どのアレであったとしても。
 あの技術が必要で、『助けたい』と言ってもらえるヤツだ。」

ミナが縦横がA4サイズで高さが10センチ程の大きさの木の箱を持って戻ってきてガロンに渡す。
木の箱のふたを開けると、そこには【ペン型注射器1本】と【円筒形の金属】が、傷つかないように敷かれた布の上に置いてあった。

-----------------------------------------------
・ペン型注射器はジギーが持っていたものと同形の物で、中身が入っている。
・円筒形の金属は大きさが500mlアルミ缶と同じぐらいの大きさで、表面に液晶パネルに似たような小さい板がはまっている。上下底面には直径2㎝程のペットボトルの注ぎ口のような部分がある。
-----------------------------------------------

「ロウ。明らかにど真ん中でコレを求めて来た人間だ。 …いいな。」

ガロンがロウリィに視線を向けて確認する。
ロウリィは大きく息を吸って、ゆっくり吐いた。

「…解った。そういう約束だもの。ケインには…後で伝える。」

ロウリィは落ち着いた様子でガロンへと小さく頷いた。
ガロンが木の箱のフタを閉じると、それをシャルロッテへと差し出した。
ロウリィが説明を付け加える。

「…細い棒の方は注射器よ。先端を押し付けると針が刺しこまれて薬液が注入される仕組みになってる。今渡した物が、私たちが持っていた最後の1本。そっちの筒の方は…その薬液を作る為の装置の一部。その他の部品は無いわ。」

Re[16]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/20/20:26:51 No.496  
シャルロッテ  
(異世界の件についてはどうやら理解してもらえたようでくすりと一人ほほ笑みを浮かべた)

(話の最中に既に驚かれる。何が驚くことなのかさっぱりなのだが、とりあえず続けることにしておいた少女。話終わると神妙な感じで話し合ってたりする様子。鬼が出るか蛇が出るかと思いながらクッキーを齧ったり、パイに手を出したり遠慮なく紅茶とお菓子を楽しむ様子)

「あ、これおいしー♪自分では作ったりしないし、こういう機会設けたりしないから実は久しぶりなのよね……心休まるわー…」

(多分誰よりも満喫していたら木の箱の中身を見せられる。中身を見ただけでなるほどと理解して、差し出されたものは受け取って傍らに置いておく。ロウリィの補足説明を聞きながら紅茶を飲んでいる少女。説明が終わるとうん、と頷いた)

「理解したわ。おかげで私の方は彼のことを助けられそう。ありがとう」

(小さく頭を下げる。が、お茶会と言ってるのに目的達成されればすぐに去っていくのは流石に失礼と思ったのかとりあえずゆっくりとしつつ)

「しかし、ありがたいけど彼は貴方たちにとって驚異だったりするのよね?何だか事情があるみたいだけど……今後の為に無理にとは言わないけど話せることであれば聞いておきたいわ」

(自分も魔術師で色々と秘密があるし、隠さなければならない事はある。そこは理解しているので話せないとあれば執着するつもりはない。参考程度にって気持ちだ)

「あと、私だけ何もせずっていうのは何か申し訳ないわね。何か知りたいことやもし、何か困っていて手伝えそうな範囲の事だったりしたら手伝うわ。無理な事は無理って言うけどね」

Re[17]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/22/20:03:55 No.497  
EM:やなぎやこぺはち  
「あらぁ よかったわ~ 私もね、美味しくできたなぁ~って思っていたのよ~
 そうそう、もしよかったら少しだけど持っていって~ 」

シャルロッテの感想に、ミナが嬉しそうに微笑む。それから、小さなバスケットに片っ端からお菓子を詰めはじめた。

「…脅威だった、と言っておく。
 俺らが知っているヤツ以外は存在していないはずだからな。」

ガロンがシャルロッテの問いに答える。
すっかり落ち着きを取り戻したロウリィが紅茶を一口飲んでから口を開いた。

「あなたの言う『彼』が私たちが知っている『彼』と同一の存在かどうか解らないから、話しようがないわ。
 …ま、まぁ… 私が慌てて噛みついたせいもあるだろうけれど…
 …。
 なによガロンっ そんな目で見んなッ  …ごほごほん。

 と、とにかく。
 どんなことを聞きたいのかによるわ。『彼ら』について、私たちが知り得た全てを語るには長くなるから。

 それと…手伝えそうな事かぁ… …。 なにか、ある?」

と、ロウリィはなぜか[かーちゃん]の方を見た。

「そうさねぇ…」

[かーちゃん]は腕を組み、うーんと唸りながら首を傾げた。小柄で白髪交じりの老婦人ではあるが、はつらつとしてとても明るい性格のようだ。

「ああ、じゃあ…アンタ、魔法使いなんだろう?
 なにか…ほら、この辺じゃ見かけない魔法を見せておくれよ。」

[かーちゃん]はワクワクキラキラ系の視線をシャルロッテへと向けた。

Re[18]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/09/30/20:47:33 No.498  
シャルロッテ  
((驚異……ねぇ))

(なんとなく想像はつくが、あくまで想像に過ぎない。
 が、きっと自分でも同じ立場に立てばそうするんじゃないだろうかと思う。
 友人というにはおこがましいと思いつつも、それなりには接してきた自分。
 それでもそんな自分のドライな部分につい苦笑を浮かべてしまった)

「まぁ、単純に驚異だったと言われても、ね?
 深くは聞かないけど、何故驚異と感じたのか?
 それぐらいは聞いておきたいわ」

(ふ、と苦笑を打ち消すかのようにロウリィに微笑みかける。そして相手の要望に少しカップを置くと少し考え始める)

「この辺じゃ、見かけない魔法かぁ……」

(転用もされづらいようないい魔術はないものかと、少女は考える。
 が、どれもしようと思えば出来るという結論にたどり着いた。
 まぁ、術式構築を含め隠蔽すればいいかと少女は脳内で術式を組み上げ、発動した。
 その魔術は光の屈折、透過、反射を応用したもの。
 この場にいる者たちにだけ違うものが見えるという幻惑の魔術。
 辺りの風景は今までと違う、桜舞い散る東洋の自然の色が色濃く残る田舎の景色を映し出した)

Re[19]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/10/06/20:19:10 No.499  
EM:やなぎやこぺはち  
「人の形をしながら、人を滅する魔物だったから」

シャルロッテの質問にロウリィが答える。

「街や村や商隊…軍のど真ん中で、突然攻撃をし始めるのよ。
 軍に護られている街の中、魔物の姿も無い場所で人同士の争いとは桁違いの殺戮が始まるの。
 
 …。
 
 戦時下だったし、人同士がピリピリして争いが起こることはしょっちゅうあったけれど。

 『人の形をした魔物が紛れ込んで攻撃してくるらしい』っていう情報が街だの村だのに流れれば…

 あとはもう、世界中で隣の人さえ信じられない状態になっていたわ。」

ふう、とロウリィがため息をつくと、ガロンが話し始めた。

「んで、俺らが情報集めて、調べて…
 同じ背格好のヤツだってのが解った。
 また調べて調べて…まぁ、この辺はケインとロウリィがやってたな。俺はそういうのは専門外だしな。

 んで、突き止めたのがセントリング博士の研究所から出てくるモノだ、っつーことだな。」

ロウリィが再び口を開く。

「そう。
 私たちはセントリング博士と、その研究施設と…
 …まぁ、うん。とりあえず全部めっちゃくちゃにぶっ潰してやったわけ。
 でも、私たちは壊せても…その技術は復元したり、再現することはできなかった。

 …セントリングは異世界の人間で、その技術は異世界の物だからよ。

 この世界には、たまに異世界からやってくる人がいるの。
 魔物の王も… …異世界の人間だった。
 それを倒したのも… …異世界の人間よ。

 私たちは、時々…異世界の物事について、それを目の前にしながらまったく理解できない事があるわ。
 悔しいけれどね。」

「ざっとではあるが、こんなところだ。
 脅威の事も、この世界の事も。」

ガロンが話を締めながら紅茶をぐびっと一気飲みした。


それから…

シャルロッテが魔法を見せてくれそうな雰囲気に、[かーちゃん]はもちろん、ミナもワクワクしながら待っているようだ。
ロウリィは(お手並み拝見)といった様子で。

そして。

周囲の景色が一辺する。
豊かな緑、青い空、暖かな大地の色。
雪より軽く、舞う桜。
一同は呆然とその風景を眺めていた。

「あぶぅ」

ミナの腕の中に抱かれていた赤ん坊が手を伸ばして声を上げる。

「あれまぁ…これは魔法なのかい?」

[かーちゃん]が目を細めて手のひらを通り抜けていく花びらを眺める。とても気に入った様子で嬉しそうに風景を楽しんでいる。


「幻影…ああ…そっか  そう…そうね…?」

ロウリィは呆然とした表情から、ゆるく笑みを浮かべながら涙を流した。

「敵を討ち倒す為に魔法は存在してるとしか思わなかった。でも、使い方を変えれば…楽しい事ができるかもしれないんだわ。

 …ありがとう え、と。シャルロッテ。
 なんかちょっと…いろいろと…衝撃的だったわ。」

-------------------------------------------


ミナと[かーちゃん]がはみだす量のお茶菓子だの果物だのをバスケットに詰め込んで、強引に布をかけて、強引にリボンで留めた。お土産に、とシャルロッテに渡すようだ。

最後に、バスケットの端にロウリィがぎゅっと小さい袋を詰め込んだ。

「紅茶よ。『彼ら』は香りに敏感なの。もし、できたらでいいわ… …紅茶の香りは「素敵な香り」だ、って教えてあげて?
 もっと人とのつながりを持てると思うから。」

Re[20]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/10/11/20:38:40 No.500  
シャルロッテ  
(ロウリィの語った内容、そしてガロンの語った内容に少女は静かに耳を傾けていた)

((そういう訳ね……まぁ、何となくは察していたけど、それなら私も殲滅するし、警戒もするでしょうね…))


(そして、とりあえず魔術を使った後はくすりと微笑みを浮かべたあと紅茶をすまし顔で飲んでいた少女。赤ちゃんが手を伸ばすのを見て、密かにもう一つだけ魔術を発動した。が、その後泣き出したロウリィにぎょっとする少女。何やら必死に溜め込んで苦しんでいたのかもしれないと思うと、ふと苦笑がこぼれた)

((魔術師って本当にみんなこうなのかしら?))

(溜め込みがちな自分とつい重ねてしまったと更に苦笑を浮かべる。まぁ、そろそろいいだろうと魔術を解除すると、バスケットに何やらお菓子や果物を詰め込んでいるのを眺める少女。何やらロウリィも最後に何か詰め込んだ。そして語った言葉に微笑みを返す)

「私の師匠からの受け売りなんだけど……魔術、じゃなくて魔法というのは人知れず影から人々の幸せを支えるもの。その道から外れてしまったものは怪物と同じ。私たちもいつでもあの子たちみたいに、人の姿をした怪物になってしまう……そうなれば誰かが討たなければならないわ。そうならない為にも痛みを知り、苦しみに向き合い、種を蒔き続けなければいけない。私はそう思って生きているわ」

(これで、一つ種は蒔けたかな?と小さくふっと笑うと少女はバスケットを持って立ち上がる)

「それじゃ、色々と……おみやげまでありがとう。いいお茶会だったわ。また会うことがあるかもしれないけど、あえてこう言わせてもらうわ。さようなら」

(くすっと微笑む。次はいつ会えるかもわからない。そしてこの出会いをきっちりと胸に刻み込んで次へと進むために少女は別れの言葉を告げて、少女は家族に背を向けると去っていった。赤ん坊の手のひらに一枚の桜の花びらを残して)

Re[21]:世界F~プルトレイルーク~ 2014/10/14/18:12:01 No.502  
EM:やなぎやこぺはち  
・シャルロッテが手に入れた2つのアイテムについて雑なイラストですが捕捉します

再びとある研究室 2014/10/24/21:25:12 No.503  
シャルロッテ  
(誰にも見られぬよう、世界を渡って戻ってきた少女。手に入れた二つのアイテムを再び機械で分析する)

「とりあえずは、手に入れたけど……まぁ、無くしたり紛失した時のために予備を用意しておくべきよね」

(まぁ、またこのアイテムを持ってさらに辿って設計図や予備を入手してもいいのだが、流石に面倒だった)

「とりあえず、分析終了したらそのまま試作品の製作を実行。あと液体を大量に作れるような大型装置の設計して問題なさそうなら、そのまま製作しといて」

(どこへともなく指示を飛ばす少女。人工知能が反応し、指示通りに動き始める)

「ああ、材料がなければ代用品で……代用できそうなものが無くてもどこかで採掘や採集可能ならそっちで進めておいて頂戴。どうしても私の手で入手が必要そうなら取ってくるわ」

(さて、後は任せたというように少女は部屋を後にする。何げに疲れた。すこしゆっくりしようと寝室へと向かっていった。さて、上手いこと複製は可能だったのだろうか)


Re:再びとある研究室 2014/10/30/21:44:02 No.504  
EM:やなぎやこぺはち  
☆アイテムの分析結果

・シャルロッテが保持している技術力を上回るものでは無く、解析は難なく行われる
・試作品の製作、及び大型装置の設計、製作は可能な様子


☆液体の精製について

・材料は最初の分析どおりで
「そこらの水」(H2O)
「かなり小さい単位にまでバラバラにされた魔力」
「かなり小さい単位にまでバラバラにされた金属」

・円形の装置に水と土と魔力を流し込むと、
最初に注射器から取り出した液体とほぼ同じな数値を示す緑色透明の液体が発生する
・そのままの状態で放置しても短時間なら変化が無いが、数時間経つと金属になってしまうので、密閉容器にて保存した方が良い様子。
タッパー程度だと変化するまでの時間がやや伸びる

Re[2]:再びとある研究室    2014/10/30/22:11:11 No.505  
シャルロッテ  
(起きた頃に分析結果等を確認しにいくと、滞りなく状況は進んでいるようだ)

「分析完了の、試作品も製作完了……流石に大型の量産装置はまだ出来てないけど…」

(急ぐほどのものでもないし、と一つ伸びを打つとオリジナルではなく今しがた作られた試作品の液体生成装置の試験使用を行ってみる。寝ている間に準備された材料を流し込むと予定通りに緑色の液体へと生成された)

「とりあえず……オリジナルは私が保管して、この試作品ともうひとつ作ってあの子やアオバに渡しておきましょうか。あと注射器も増やしておこうかしら…」

(とりあえず3つずつぐらいかなーと首をかしげた後、さて忙しい、忙しいというようにパタパタと作業に取り掛かるとちょくちょく液体を増やしつつ、精製装置と注射器の量産及び説明書の作成に取り掛かるのだった)

No. PASS
No. USER PASS