-PB3-

■ index ■ Main ■ chat ■ site map 
リレー小説の用に使うBBS版のPBWです。
ご自由にトピックを立ててご利用ください。
メインのチャットとは時間軸が基本異なりますが、平行でも構いません。
尚、誰かのストーリーに参加するには、トピ主の同意が必要となります。

関連記事一括表示



[HOME]  [TOP]  [新着記事]  [記事検索]  [ツリー表示]  [マルチレス表示]  [スレッド表示]  [トピック表示]  [管理用]



 召喚士と召喚獣 リコス  2017/10/12-07:32:01  [618]  

   ┗ 黒衣の女魔法使い。 ダリア=E  2017/10/15-23:59:57  [620]  
      ┗ 召喚獣達とのふれあい リコス  2017/10/16-08:24:13  [621]  
         ┗ ピーピング・トム ナニカ  2017/10/16-22:35:06  [623]  
         ┗ ミールアちゃん、触っ.. ダリア=E  2017/10/21-19:45:40  [626]  
            ┗ ミールアと仲間達 リコス  2017/10/23-17:26:38  [627]  
               ┗ そわ、そわ、そわ。 ナニカ  2017/10/23-23:03:22  [628]  
               ┗ 魔法使いは褒められる.. ダリア=E  2017/10/28-20:46:51  [631]  
                  ┗ 蒼き水のドラゴン、ト.. リコス  2017/10/29-17:33:51  [632]  
                     ┗ お誘い頂いて ナニカ  2017/10/30-20:08:08  [633]  
                     ┗ 毛玉君は何処からきた.. ダリア=E  2017/11/05-12:45:13  [636]  
                        ┗ トーネムとフールル リコス  2017/11/06-17:23:21  [637]  
                           ┗ 陽だまりに ナニカ  2017/11/06-23:16:59  [638]  
                           ┗ 毛玉君の冒険 ダリア=E  2017/11/11-21:30:01  [639]  
                              ┗ 優しきドラゴンと大蛇 リコス  2017/11/13-19:53:30  [642]  
                                 ┗ 冒険中 ナニカ  2017/11/23-18:34:38  [644]  
                                 ┗ トーネムも撫で撫で、.. ダリア=E  2017/11/26-12:42:45  [646]  
                                    ┗ じぃ。 ナニカ  2017/11/27-21:11:32  [648]  
                                       ┗ 一緒に唄おう リコス  2017/11/29-18:43:52  [649]  
                                          ┗ 私の恋人は星の王子様 ダリア=E  2017/12/03-12:07:50  [650]  
                                             ┗ 観客 ナニカ  2017/12/10-22:06:45  [652]  
                                                ┗ 素敵な歌声に合わせて リコス  2017/12/25-17:06:56  [655]  
                                                   ┗ ダリアさんは大喜びだ ダリア=E  2017/12/30-13:44:16  [656]  
                                                      ┗ 音楽会が終われば ナニカ  2018/02/12-19:38:16  [660]  
                                                         ┗ 友達になりたい リコス  2018/02/19-10:12:30  [661]  
                                                            ┗ 魔法の言葉は「お友達.. ダリア=E  2018/02/25-11:41:58  [662]  
                                                               ┗ お誘いのお返事 ナニカ  2018/04/29-16:08:31  [665]  


召喚士と召喚獣 2017/10/12/07:32:01 No.618  
リコス  
天気のいい朝、館で朝食を終えると裏庭へ駆け出す帽子を被った召喚士。依頼を受ける前等に必ず、契約した召喚獣達と遊ぶ事にしている為に、なるべく広い場所へ行くようにしているのだ。
それは、召喚獣との絆を深める事でもあって

「皆、遊ぶからでておいで。」

中庭に着くなり杖を左から上へ向かって大きくふると、魔法珠が三色に僅かに輝き、3匹の精霊や幻獣が姿を見せる。

「そういえば、まだここにいるお兄さん達にこの子達をあまり会わせてないわ…。」

召喚獣は心無い者に狩られたりする場合もあるだけに、主は余程の事でなければ普段は召喚しないし、また危機が迫らないと、召喚獣達も自ら姿を現さない。それだけに、触れあってもらおうと呼び出したのだ。

黒衣の女魔法使い。 2017/10/15/23:59:57 No.620  
ダリア=E  E-Mail 

黒衣を纏った女が独り。
神隠しの森の館の森から現れて、何やら魔力の動きを感じた。
それに惹かれて、それに誘われて、
優雅なくらいにゆったりとした歩き方で、
そちらへと足を延ばす。
後ろ三つ編みにした艶やかな赤い髪を揺らしながら、
黒衣の女は召喚士の少女の元にやってくる。

「あら!こないだ時狭間で会った子ね。確か、リコスちゃん、だったかな?やあやあ♪」

見た目は神秘的な趣さえ感じさせるくらいに端正で美しい顔立ちのこの女性。
口を開いた瞬間、あけっぴろげなくらいに、陽気で、明るくて、とても表情が豊か。
にこにこと笑顔で、手まで振りながら、近づいて来る。

「あら、こないだお話ししてた、召喚獣?初めてみるなぁー…。」

物珍しそうに好奇心いっぱいに、3匹の召喚獣をキョロキョロと眺めるダリア。
ドラゴンに、大蛇に、赤毛に青瞳の猫。
それに可愛らしい魔法使い…ではなく、召喚士の少女。
それは、なんだか、まるで……。

「すーごーっく、ファンタジーな眺めだねっ♪」

黒衣の女は、無邪気な笑顔で声を弾ませた。
そんな事を言っているこの黒衣の女も、専業ではないが魔術を嗜む者。
魔力の働きや、霊妙な超自然の力の動きはある程度知ることが出来るし、その力を扱う事も出来る。
もし、リコスに魔力や不思議な力を感知できる力があるのなら、黒衣の女が身に着けているアクセサリーには、それぞれ不思議な力が働いている事がわかるだろう。

右手の人差し指に不思議な文字が刻まれた銀の指輪。
首に掛けられた華奢な作りのロザリオ。
後ろ三つ編みを止めている銀製の髪留め。
そういった意味では、この女性も負けも劣らずファンタジーだ。

召喚獣達とのふれあい 2017/10/16/08:24:13 No.621  
リコス  
声をかけられ振り向けば、以前出会った姿が近寄ってくるのが見えて、微笑む。感じる不思議な力に、召喚獣達も小さく鳴き声をたてていて

「あっ、ダリアお姉さん!そうだよ、この子達があたしの友達なの。そうかな、お姉さんもファンタジーなの」

嬉しそうに言うと、お行儀良くお座りしていた赤毛の猫をだっこして連れてくる。ドラゴン達もそれぞれ、のんびりとしていて。

「この子はミールア。触ってみる?」

ふかふかの毛並みを撫でてあげながら、そう尋ねた。警戒心が強いのか、猫の尻尾が左右に揺れていて。


ピーピング・トム 2017/10/16/22:35:06 No.623  
ナニカ  
──迷い込む者は、何も人だけとは限らない。
賑やかな声が響く中、中庭の茂みがかさりと揺れて、真っ黒い小さな眼が、2度3度瞬く。
ダウンの様なふわふわの真っ黒い体毛は足の先と耳の先だけ薄いグレー、細長い兎の様な耳(といっても親指程の長さだが)と、
長毛種の猫の様に長いふわふわの尾、あるのか無いのかふかふかの毛に覆われた前足は短く、兎の様な長い足、
丸めた毛玉の様な風貌の、手の中にすっぽりと収まってしまいそうな小さな獣は、楽しげな声に釣られる様にちいさくぷぃ、と鳴いた。
うずうずとしている様に、忙しなく耳を揺らし、尾を揺らし、時折背伸びをする様に伸びあがり、歩く少女と笑う女をじい、と眺めながら。

ミールアちゃん、触っていいかな? 2017/10/21/19:45:40 No.626  
ダリア=E  E-Mail 
「あ、覚えててくれたんだね!」

リコスが名前を呼んでくれると、パァッと顔を明るくする黒衣の女性。
この子たちがあたしの友達なの、と聞けば、「そっかそっかー♪仲が良いんだねー。」と、にこにこと声を弾ませている。
お姉さんもファンタジーなの、と聞けば「うふふふ。スーパーヒロインにして、子供たちに夢を与える魔法使いさんだからねー。」等とのたまって、楽しそうに、小さくVサインをして見せた。きらっ。
リコスがミールアを連れて来るのを興味津々見ていたダリアは、触ってみるか聞かれて「触っていいの?」と、さらにさらに目を明るく輝かせる。

ふかふかの毛並み。
リコスが撫でているのを見て、なんだか、とても、触り心地も良さそうだ。
しかし、どうやら警戒心が強い様子を見せているらしい事に気付いたようで、ダリアは少し首を傾げると、思いつくままに、行動に出る。

「ミールアちゃん、触ってもいいかなぁー?あっ、なぁんだ、赤い毛、私の髪みたいだね♪」

赤髪のこの女性は、腰を屈めて、赤毛の猫…ミールアと目線を合わせて、暖かい笑顔で話しかける。
優しい声に、不思議と香しい匂いは透明感のある甘い香り。
瞳は明るい星のように輝いていて、それでいて、生気に溢れて瑞々しい。

日差しのように暖かい、優しく包み込むような……。





――……と、そんなわけで。


茂みの中の可愛らしい情景には、まだ、気づいていない。
きっと耳を揺らしたり、背伸びしたり、毛玉のような生き物は色々な姿を見せてくれているのだろう。
乙女心をくすぐる鳴き声を上げている事だろう。
もし、赤髪のこの女性が聞きつけたなら「私の事を呼んでいるのね。」と、ついつい自分の都合の良いように思い込みそうな…それはさておき。


楽しそうな雰囲気に惹かれて、と、言うことであれば、この女の笑い声は快く聞こえ、この赤髪黒衣の女の表情の豊かさに、わくわくしたものを感じるかもしれない。
瞳は透明感があり、明るい星のように輝いていて、瑞々しくて生気に溢れている。
まるで命が水と一緒にダンスをしているかのようだ。
単調さとは無縁な変化に富んだ表情や振る舞いには、百面相のエンターティナー…ではなく、幻想的な世界に生きる夢見る少女的なものを感じて、見る者誰もがワクワクとドキドキが止まらない……きっと、この黒衣の女の魅力は、動物にも、こうかはばつぐん……もとい、よくわかってもらえるはずだ。
もちろん、好みは人…ではないが、皆それぞれだ。
誰だって好きな食べ物もあれば、嫌いな歌もある。
けれども、もし、この少女のような女性(33)の醸し出す空気がお気に召したのであれば、愉快にサンバでも踊りたくなるくらいに楽しい気分になってくれても、もちろん、大丈夫だ。

ミールアと仲間達 2017/10/23/17:26:38 No.627  
リコス  
「お姉さんが夢を与えたら、きっといい事が起こりそうなの~」

憧れるようにうっとりとしてしまう。自分も大人になったら、あんなに綺麗で素敵な人になりたいというように。

そして最初はダリアに軽く威嚇していた猫だったが、優しい声を掛けられ耳を真っ直ぐに立て、視線を向ける。体毛と同じ色、そして優しくも甘い香りに、大人しくなり、「にゃあ」と鳴いて、そっと女性にすりよろうとしているのをみて

「お姉さん、ミールアが撫でてっていっているの」

召喚獣が何を言っているのか伝える。触ればふんわりと柔らかい毛並みの感触がわかるだろうか。

そんな和やかな中、何かの気配を感じ取ったかドラゴンが草むらに視線を向ける。
聞こえてくる小さな鳴き声、そしてちらっと見えた姿に優しく「こっちにおいでよ。」と呼び掛けるように鳴き声をあげた。その様子にとぐろを巻いていた鳥の翼を持つ羽蛇もじっとその方を見つめる。

「トーネム、フールル。どうしたの?誰かいるの?」

二匹の召喚獣達の様子に不思議そうに見つめている。警戒している様子がないので、隠れながらこちらを見てる獣も近寄れるだろうか

そわ、そわ、そわ。 2017/10/23/23:03:22 No.628  
ナニカ  
怒った様な猫の声に、黒い毛玉は小さくびく、と体を縮こまらせた。
が、それも直ぐに、甘えた声に変われば、恐々と葉っぱの影から覗き見る。

日陰の中の茂みの中は薄暗くて、陽のあたる庭は明るくて暖かくて、弾む声は楽しげで、
うっかりこの世界に迷い込んだ小さな獣にとって、惹きつけられるには十分すぎる光景だった様だ。
夢中で眺めていた獣は、ドラゴンがこっちを見ていることに僅かの間気付かなかった。
が、視線に気づいた獣は、叱られた様に長い耳をぺたりと倒す。伸びあがって覗いていた体を、小さく縮こまらせて。
僅かに怯えた気配を見せた小さな獣は、続いて聞こえた優しい声に、小さな耳をぴんと立てた。

そわそわとする様に耳を揺らし、喜んでいるかのように、ちょん、とその場で小さく跳ね、茂みのギリギリまで近づいてくる。
交互にこっちを見つめる竜と、羽蛇へと、交互に視線を移し、甘えるような声で、ぷーぃ、と鳴いた。
優しい声に誘われる様に、そろりと茂みの隙間から丸い体を覗かせる、小さな獣の姿が見えそうだ。

魔法使いは褒められると調子に乗る 2017/10/28/20:46:51 No.631  
ダリア=E  E-Mail 
お姉さんが夢を与えたら、きっと良い事が起こりそう。
そう言われて舞い上がるわけではないけれど、「そうでしょう♪そうでしょう♪」と声を弾ませながら、ウィンク一つ、ぱちり、と瞬いて見せる。
それから、ピースになった指をきらりと煌くように素早く上げて見せた。
褒められて、とても調子が良さそうな黒衣の、自称スーパーヒロインにして、夢を与える魔法使い。

「おほほほほ…。」

それはお嬢様のような雅でお上品な笑い方、だが、口元に手を当てる仕草と言い、何処か芝居がかっているような、それでいて、なんだかウキウキとした感じで、瑞々しい。

一言で言うと、なんだか、とても、楽しそうなお姉さん。

「触っていいの?うふふ、ありがと。…あ、甘えようとしてるのかなぁ?あはっ、かわいいなぁ。」

ミールアに触っても良いと聞けば、そして、赤毛の猫が可愛く鳴いて、こちらにすり寄る素振りを見せていると、ほがらかに、それでいて、嬉しそうに笑いながら、無邪気に歓声をあげている。
そうしている様子は、芝居臭さもなく、子供のようなあどけなさが見られる。

「わぁ…。うふふっ、召喚獣って言っても、私たちと同じ、生き物だね。あったかいなぁ…。」

ふんわりとした心地よい感触の毛並みに、優しく目を細めながら、赤毛の猫を撫で撫でするダリア。
安らかな表情は、癒しの時間、と言う風で、とても優しい顔だ。
ああ、まったり、まったり、ほっこり、ほっこり……。


「およっ。」

リコスの不思議そうな様子の視線の先を見つめ、召喚獣たちの様子に気付いて、その召喚獣の視線の先に目を向けて……。


「おや。」

茂みの中から出て来る生き物に気付いて、目を丸くする。
珍しそうに興味津々に瞳を開いて、じい、と、丸い毛玉のような生き物を見つめると。

「あはっ♪今日のこの館の裏庭は、可愛いものが大集合って感じだね。」

朗らかに笑みを零して、溌剌(はつらつ)とした明るい声を弾ませた。
まるで、これこそが、魔法だと言わんばかりに、驚きの色も滲ませながら。

蒼き水のドラゴン、トーネム 2017/10/29/17:33:51 No.632  
リコス  
召喚士は使う魔法は違っても、魔法使いの仲間みたいな者であり、やはり憧れを抱く。自分の言葉で調子に乗ってしまったとしても、相手が年上となれば尚更で。ダリアの様子に、少女も思わず、ミールアを抱っこしたまま、くるりと一回転してどこかお嬢様みたいに、ローブの裾を片手でつまんで挨拶してしまい。

「あっ、ミールアごめん?!」

撫でてもらい喉を鳴らして、甘えようとした矢先のリコスの動きに驚いたか、ミールアは猫パンチの一撃を召喚士の頬にくらわせると、魔法使いの右肩に飛び乗って、すりすりとまた甘えだす。

「そうだよ。精霊も幻獣も生きているんだもん、大切な命なの」

すべてが危害を与えるわけでない生き物。優しい時間が日溜まりに溢れていく。

鳴き声をあげて、茂みから姿を現した小さな生き物に、ドラゴンのトーネムがゆっくりと近寄ると、ウルルル…と優しく唸って鼻先を軽くお互いにくっつけて挨拶を交わそうとする。

「あのこ、何処からきたんだろ。いじめないから、こっちにおいで」

遊びの仲間に入りたいような、小さな生き物に、召喚士も呼び掛けた

お誘い頂いて 2017/10/30/20:08:08 No.633  
ナニカ  
言葉の意味は理解出来ているのか居ないのか。
楽しげな声に、黒い小さな目をきらきらさせて、小さな獣はしきりに頭か胴か判らない体を左右に傾げながら、弾む様に数度跳ねた。

茂みに隠れていた体は、殆ど丸見えの状態になる。

水のドラゴンが鼻先を寄せれば、少し怯む様に一歩下がり、伸びあがるようにしてぴすぴすと鼻を鳴らして顔を寄せた。

鼻先を此方も近づけて、ちょん、と合わせて挨拶を返す。

『おいで』の声に、耳をしっかりと其方へ向けて、龍が主の元へと戻るなら、小さな獣は長い後ろ足を合わせる様にぴょんぴょんと跳ねながら、蒼い龍について行くようだ。

赤毛の女の弾む様な声に合わせる様に、楽しげに長い耳を揺らしながら。

毛玉君は何処からきたのかな? 2017/11/05/12:45:13 No.636  
ダリア=E  E-Mail 
「おおっ。」

ミールアを撫で撫でしていた所で、突然、くるりと回り始めたリコスに目を見開いて驚く。
相変わらず楽しそうなので、緊張感ゼロの緩い驚き顔。
そして、舞踏会のお姫様のような仕草を見て、そこでようやく「ああ。」と得心の言った様子で手をポンと打ってにこやかに頷いて。


「ふふふっ。そういうことね。マジック・ナイトでお姫様、今宵だけは魔法の力でお姫様に大変身♪」


それから、口元にまた手を当てて「オホホホホホ♪」と貴族階級のおばちゃん…もとい御婦人のように笑い出す。

「マア・リコスサマ・キョウノドレスハトテモオウツクシイワ。」

声が裏返って、もはや、怪しいというか、いかがわしいおばちゃんの声である。
「ヲホホホホホ♪。」だが、本人はとても楽しそうだ。
そして、猫パンチを受けてるリコスを見て「あっはっはっは♪」と屈託なくあっけらかんと笑う。


そミールアがまたこちらに飛び込んでくると「ワァォ」と歓声のような驚きの声を笑い混じりに上げて、自分の右肩に乗ったまま、すりすりと甘えてくると。

「あはは♪かわいいね~~♪ミールアは何歳なのかなー?」

柔らかく目を細める柔和な顔、零れる微笑みはまるで月から零れているかのように柔らかい。
そういう表情をしている時だけは、繊細そうな風貌に見えるかもしれない。
それでいて、この季節の日溜まりのように暖かい。

精霊も幻獣も生きているの、との事には「本当にそうね。」と同意している。
こうして、戦いのために、魔法の力を得るために召喚されるのとは、また異なり、ただ生き物としてこうして戯れていると、目の前の生き物が生き物であり、触れ合える命であることがよくわかるのかもしれない。

「ミールアは甘えん坊さんだね、かわいいね~♪」

優しい微笑みは、小さな命を愛する気持ちが溢れているかのような、柔らかく暖かいもので。




―――そして。

あの子、何処から来たんだろ。

そんな何気ない質問に、黒衣の女は、少しだけ首を傾げて、ふむ、と考えてみる。

「今まで、この世界で、館や時狭間で動物や幻獣の類って見たことないから……異世界から、来たのかな?前に、私たちと同じように異世界から来たグリフォンの子とか見たことあるし、ひょっとしたら、その類なんじゃないかしら?」

過去の記憶からの推論。
そんな時の表情は、柔らかくもあるが、まるで磨き上げた銀器のような冴え冴えとした雰囲気だ。
まるで頭脳が淡く光り輝いているかのような。

トーネムと毛玉くんが、鼻面をつつき合わせて挨拶をしているのを見て、また笑みを零して。

「ふふふっ、可愛いわね~♪。」

暖かい笑みが再び戻ってきて、可愛らしい大きな子と小さな子の挨拶をにこにこと眺めている。

「もしかして、言葉、わかるのかな?」

おいで、という言葉に応じたように見て取れたので、そんな風に考えたようだ。
じー、と、ミールアを肩に乗っけたまま、毛玉君がぴょんぴょん跳ねるのを観察している。

トーネムとフールル 2017/11/06/17:23:21 No.637  
リコス  
「あたしがお姫様なら、ダリアお姉さんは王女様なの。」

周りの風景が城の庭になったりと、少女の想像は膨らんでいく。爪を出さない猫パンチなので痛くはないが、甘える様子の猫が「にゃっ」と、魔力かかった鳴き声をしたのを聞いて

「1歳だって言ってるなの。精霊も幻獣も長生きだから、ミールアはまだ子供になるの。でも、その子はあんまり懐く事ないんだけど、ダリアお姉さんが気に入ったみたい。」

自分が片手を出すと、じゃれてくるのに笑い声をだして

「そしたら、迷い込んだ子なのかもしれないよね。」

トーネムが連れてきた黒い子を優しく見つめる。

ドラゴンはある程度歩くと、その生き物の傍でゆっくり伏せると、今度は緑の鳥の翼を持つ15mもある羽蛇が、そっと近寄ると、怖がらせないように頭を地面へ伏せるような仕草を見せたかと思うと、尻尾をそっと毛玉に差し出して、背中に登れるようにしていた

陽だまりに 2017/11/06/23:16:59 No.638  
ナニカ  
小さな獣は踊る様に、右に左に弾みながら、竜に後を着いて陽だまりの中へと出て来る。
楽しげに「ぷぃ」「きゅぃ」と小さく声を上げながら。
龍が体を横たえれば、直ぐに興味は近づいてきた羽蛇へと移った様だ。
敵意のない気配を直ぐに感じ取った様で、近づいてきた羽蛇に怯える様子は無かった。
ぴょこぴょこと跳ねては興味深そうに蛇の体を眺め、降ろされた尻尾をすんすんと嗅ぐ。

小さな毛玉の興味は尽きない。
羽蛇の体を、短い小さな手でぺたぺたと触れれば、ゆっくりした動作で危なげに背中によじ登って来る。
クックッと、木を突くような小さな喉を鳴らす音は、甘えるような笑う様な、丁度猫が喉を鳴らすのと似た感情なのだろう。

突然の乱入者は、始めからそこに混ざっていたかのように、既に警戒心は全くなくなっている様だった。
向けられる視線に安心しているかのように、ぷぅぷぅと甘えるような声を上げれば、長い蛇の体を、よたよたとおっかなびっくり渡って行く様だ。

毛玉君の冒険 2017/11/11/21:30:01 No.639  
ダリア=E  E-Mail 
ダリアお姉さんは王女様だなんて。

「あらあら♪」

広がり続ける夢の世界に、声を弾ませて笑っている。
それから、ミールアについての話に耳を傾ける。
興味津々に目を丸くして、じーっと耳を傾けている。

「ふふっ、精霊に幻獣、かぁ。こうして甘えているのを見ると、ちょっと不思議な可愛い猫ちゃんに見えるけどね。普通の可愛い猫ちゃんじゃないんだね。」

柔らかい、おっとりとした調子だけど、しみじみとした様子に、静かに輝いている瞳は、優しさと共に探求心に満ちているようだった。

知性の星霜。
未知と神秘を知りたいと願う星屑のような煌き。
傍に居るだけで、楽しいとは異なる、何かわくわくするようなムード。
それから、優しく細められた瞳。

「まだ一歳なんだね。お母さんとか、まだまだ恋しい年頃かな?でも、リコスが可愛がってくれるから、きっと寂しくないね。」

ミールアがリコスにじゃれてるのを見て穏やかな顔で、最後の方はミールアに優しい声で、話しかけるようにして、にっこりと。


そして。
話題は未知の生き物、毛玉君に移る。
楽し気に踊るように、ぴょんぴょん、と揺れるようにだろうか?
弾みながら日溜まりの中に出て来る。
それを、フールル…とはまだ知らないけれど、翼の生えた立派な大蛇が、小さな生き物を怖がらせないように、優しく気遣って地に伏せて出迎える。

とても、とても、思いやりに溢れた風景。
怖がりな小さな生き物も、これなら安心みたいだ。
ぴょこぴょこと跳ねては興味深そうに蛇の体を眺め、降ろされたフールルの尻尾をすんすんと嗅いでいる。

それを見て、黒衣の女はにっこりと、

「怖がりみたいだけど、とっても好奇心が旺盛なのね。なんだか、私みたい。」

そう言って、朗らかな笑顔を見せている。

ぷうぷうと甘えるような声、楽し気にクックッと喉を鳴らしている。
どうやら、この子は気を許しているようだ、
そうと見て取って、にこぉ~~っ♪♪


そのまま、フールルの背に上り始めているのを見て、笑みを零し続けながら。



「さあ、毛玉君の冒険が始まりました♪果たして、無事にゴールにたどり着けるのでしょうか?」

実況解説を始めるお姉さん。
楽しい事にすぐに夢中になるのか、じーーっと固唾をのんで、両手をぎゅううと、握りしめて、毛玉君の冒険を見守る。

「がんばれ、がんばれ。」

お母さんにでもなったかのように熱心に声援を送って見たかと思えば、

「おおっと、毛玉君、落ちそうで落ちない見事なバランス感覚。そのまま、ゴールに行けるのかっ?これはハラハラドキドキ、しかし、当の本人は、ぷうぷう可愛い鳴き声を観客に聞かせて見せる余裕しゃくしゃくを見せていますっ、さあ、私たちのハートをぎゅっと掴んだ所で、このまま落ちないで、ゴールにたどり着けるのでしょうかぁぁ~っ。」

まるで磨かれた銀のように滑らかな調子で、水が溢れるように言葉を紡ぎ出す解説のダリアさん。
そんな解説を聞きながら、どうする毛玉君。
うるさ…賑やかなお姉さん(3○)に応援されながら、果たして、ゴールまでたどりつけるのか。

次回に続く。

優しきドラゴンと大蛇 2017/11/13/19:53:30 No.642  
リコス  
優しくて好奇心旺盛な様子のダリアの傍でミールアと少し遊ぶと

「普通の子猫じゃないけど、こうやっていると精霊に見えないの。この子達の本当の力は余程の事がないと、見ることはないわ。」

そして、ミールアが「みゃう」とまたないて

「パパとママに会いたい時あるけど、皆がいるから寂しくないだって。ミールアが言ってるなの」

召喚獣が何を言ってるが伝えたとたん、急に左側から寝そべっていたはずのドラゴンがぬうっと顔を出して近寄ると、ぐいぐいとダリアから下ろそうと、片足で猫を押しはじめてしまい

「トーネム、やきもちやいたみたい。自分も撫でて欲しいんだって」

猫もてしてしと、じゃれるようにドラゴンにパンチしているのに、笑って

応援するダリアの声に、じっと毛玉が遊ぶのをじゃましないように羽蛇は動かない。

「フールルの鱗は触ると少しざらざらしているから、あの子も登りやすいかも。」

大冒険の毛玉に対して優しく遊び相手する大きな蛇。気に入ってくれるだろうか

冒険中 2017/11/23/18:34:38 No.644  
ナニカ  
赤毛の女の声援が聞こえれば、長い耳をぴんと立て、声の方へと向けた。
心なしか顔つきがキリッ!となったかもしれない。

中央あたりまでよたよたと移動をすれば、ぽふり、とその場に体を落ち着けた。
賑やかなやり取りに耳を傾ける様に、しきりに耳を動かしながら。

トーネムも撫で撫で、毛玉君ゴールイン! 2017/11/26/12:42:45 No.646  
ダリア=E  E-Mail 
「ふふっ♪そっか、そっか♪そうだね。楽しいと、寂しい事も忘れちゃうもんねー♪」

リコスを通じてミールアの言葉を聞いて、楽しそうに声を弾ませながら、黒衣のお姉さんは笑顔で頷いている。
と、ここまでは、安心してお姉さんの顔でいられたが…。

「ふわほぅっっ…!?」

トーネムの襲来!ではなく、完全に気を抜いて油断してた所に、小柄ながらも竜の姿の存在が視界に迫ってきて、裏返った変な声の悲鳴を大声をあげて驚いてしまった。
反射的に身体がビクッッと震えて、身体を庇うように両腕を自らを抱くように回して固まってしまう。

「あはははは。は~ぁ~。びっくりしたぁぁー…。」

ドキドキした様子のまま乾いた笑いを漏らして、それから安堵した様子で胸に手を当てて息を吐いた。
…、割と乙女チックとはかけ離れた悲鳴がバツが悪かったのか、ちょいちょいと頬を掻いてから、

「ど、どうしたー?喧嘩しちゃダメだよー。」

と、困ったような笑みを浮かべたまま、トーネムとミールアがバトル…ではない、小競り合いのような事を始めたので、交互に二匹を見やっている。どうしたんだろう。
しかし、すぐにリコスが笑いながら事情を話してくれたので、なぁんだ~、と落ち着いてまた笑顔を見せて。

「トーネムもまだミールアと同じくらいの年なのかな?ほーらほら。君も強そうでカッコイイのに甘えん坊さんねー。」

軽やかに軽口を叩きながらも、声の音色には母性本能が思わず滲み出てしまうらしい。
優しい想いは海辺を照らす秋の陽ざしのようで、その声はそんな海辺の波音のように穏やかなものだ。
優しく細められた瞳の持ち主たるこの女は、トーネムの首に手を伸ばして、ゆるゆると撫でてやろうとするのだった。



……と、そこでふと、気が付く。
いつの間にか、毛玉君がフールルの長い蛇の身体の真ん中の背の上で、落ち着いた様子で座っている。
なんて事だろう、いつの間にゴールイン!

「あら、毛玉君!そこがゴールなのね!すごい、すごい!ちゃんと落ちないでそこまで行けたじゃない!」

キリリっとした勇ましい表情になる瞬間までは見れたかもしれない。
なにせ、トーネムの接近で、こっぱずかしい悲鳴をあげてしまい、観戦どころでは……やっぱり、女の子は「きゃあ」の方が可愛いに違いない。いや、それはさておいて…。(けふんけふん。)

「うふふ♪そこに座ってると、ドラゴンライダーみたいだね。って、ドラゴンはトーネムの方だけどねー。」

そんな事を言いながら、特に嫌がられたりしてなければ、トーネムの事をなでなでしているに違いない。
それから、毛玉くんが耳をしきりに動かしているのも、興味を惹かれるはずだ。
生き物の何気ない仕草も、好奇心旺盛な人間からしてみたら、なんて不思議なんだろう!と、目が吸い寄せられてしまうのだ。

「耳、いいのかな、この子……。もしかしたら、綺麗な歌とか歌ったら、喜んでくれるかなぁ…。」

楽しそうでもあるけど、じーっ、と真面目な顔で考えている様子は、なんだか、熱心そうな気配だ。
黒衣のお姉さんは、元気いっぱいで一生懸命だ。そう、まだ若いんだよ3○歳は……。

じぃ。 2017/11/27/21:11:32 No.648  
ナニカ  
羽蛇の真ん中で落ち着いた毛玉は、大きな声に小さな目を大きく見開いて、ぴょ、と小さく跳ねた。
それでなくてもふるもっふな毛がびっくりして逆立って、更に丸い毛玉になる。

ぱし、ぱし、ぱし、と瞬きをすれば、伸びあがる様に黒衣の女へと視線を向けた。

女の声に合わせ、しきりに耳をぴこぴこと揺らす。
見ようによっては期待をしているように見えない事も無い? ・・・かもしれない。

一緒に唄おう 2017/11/29/18:43:52 No.649  
リコス  
ダリアの悲鳴に召喚獣達が驚いて一斉に視線を向けてしまっていたが、トーネムが優しく喉を撫でられ、ウルルル…と小さく鳴き声をあげる

「トーネムは人間の歳で10歳なの。前の召喚士に酷い事されて捨てられた事あるから、甘えん坊になる時があるの」

ミールアはダリアの肩から降りると、召喚士の足元で座って毛繕いしている。優しい日溜まりは、気持ちも優しくしてしまうのだろう。

「渡るの上手なの~。耳がいいみたいだし、お姉さんや皆で歌ったらもっとお友達になれるかもしれないよね。」

好奇心旺盛そうとはいえ、急に近寄ったら、毛玉が驚いて逃げ出すかもしれない。

その声にフールルが一声鳴いて、優しく翼を広げ、歌声をまるで包み込もうとするかのように、そよ風を吹かせてきていた

私の恋人は星の王子様 2017/12/03/12:07:50 No.650  
ダリア=E  E-Mail 
毛玉君が驚く仕草が可愛かった!
だが、シチュエーション的に、しげしげとそれを観察する事が出来なかった。

けれども、後々、目の端に、ふるもっふ毛玉君が、小さく跳ねたり、真ん丸になったりしてる所を思い出してもいいはずだ。
もう、ひとつひとつの仕草が気になって仕方がない………。
ぱし、ぱし、ぱし、と瞬きする仕草も気になって仕方がない………………。

観察するだけで、どんな気分なのかがわかるのもいい。
そうか、そうか、なるほど…。
こんな風に動くのか…こんな気持ちなのか……可愛いヤツめ、毛玉くん…………………………。



――――――とか、何とか考えるのは、きっとしばらく後になるだろう。さて。



リコスのトーネムについての話を聞いて、ダリアは「10歳かぁ~♪」とか、にこにこと相変わらず、マイペースそうでおっとりとしている笑顔を零しながら、にこにこにこ、トーネルの首とか頭とかを撫でている。

ミールアが肩から離れて毛繕いを始めた。
可愛いなぁ、と思っているのかもしれない。にこにこにこにこと、トーネムに構いながら、猫らしい自然な仕草を眺めている。

「小さい頃に、優しくされないで育つと、愛されてるって感じが当たり前じゃなくなっちゃうからねー。」

不意に、何気なく呟く表情は、相変わらず明るいけれど、楽し気と言うよりは穏やかなもの。

「これから、ちゃぁんとリコスや、周りの大人たちに愛されるといいね♪」

柔らかく目を細めて、ポン、ポン、と、子供の竜の額を軽く叩くように触れる。
それから、トーネムの瞳を見つめて、にっこりとした。


リコスの「渡るの上手なの~。」には「上手だねー♪」なんて合いの手を入れる様にして、リコスの隣に並ぶようにしてフールルに騎乗してライダーになっている毛玉君を眺めよう。
かっこいいぞ毛玉君!とか言わないものの、にこにこと満足そうに何度も頷いてるお姉さん。何を考えてるかはさておいて、お気に召しているらしい。

「そうそう。耳、ぴこぴこぉーってしてるしね。」

そこがポイントらしい、ぴこぴこは耳が良い証拠だ、きっと。
ぴこぴこは、しっかりと、強調するダリアさん。

「うんうん。そうだね。じゃあ、さっそくー♪」

リコスのお友達になれるかも等の言葉に同意しつつ、さっそくダリアさん、
一足先にフライングでメロディを鼻歌で鳴らしはじめた。
のどかな感じの素朴そうなメロディだ。
そして、歌を歌い始める。
優しい声で、あどけない子供のような声で。
まるで童話の世界の少女のように。




――私の恋人は星の王子様
星降る夜にやってくる
今夜は彼がやってくる
私はときめきでいっぱい
ふわふわふわふわ、落ち着かない――


両手を胸に手を当てて、目をつむって、ゆらゆらゆらゆら、ダリアは左右に揺れる。
まるで王子様を待つ、どこかの村の、普通の女の子のような感じ。


――私の恋人は星の王子様
星降る夜にやってくる
白馬にのった、凛々しい顔立ち
私はときめきでいっぱい
どきどきどきどき、落ち着かない――――


胸に手を当てたまま、笑顔で幸せそうに左右に揺れている少女。


―――今宵が幸せな夜になりますように
祈りながらも、信じている
彼がいるだけで、夜の世界は幸せになる
だって、星の王子様は、とっても素敵な方なのだから―――


祈るように手を組みながら、左右に揺れて歌う赤髪の少女。
そして、最後は、あっけらかんと、だって、とっても素敵な方なのだから、と、元気に声を弾ませた。




―――私の恋人は、星の王子様

ふわふわふわふわ
どきどきどきどき
ふわふわふわふわ
どきどきどきどき


私はときめきでいっぱい。
ふわふわふわふわ
どきどきどきどき―――――。


最後は元気に左右に揺れながら、少女が力いっぱい、彼氏が星の王子様なんだよー!とアピールしているみたいに、元気に明るい声で、にこにこにこ左右に揺れながら、明るく歌って、おしまい。



ちゃんちゃん♪

ローブの裾を掴んで、お辞儀をしておしまい。

観客 2017/12/10/22:06:45 No.652  
ナニカ  
羽蛇が翼を広げれば、少し驚いたのか、よたよた、っと左右に揺れる。
が、直ぐに落ち着けば、歌声に聴き入る様に耳をリズムに合わせる様に揺らしながら、目を閉じてちんまりと丸くなった。

さながら黒い大福もちの様だ。
女が左右に揺れて歌う様子を真似ているかのように、ゆらゆらと小さく揺れながら。

暫く大人しく歌声を聴いているが、ふと目を開ければ、じぃ、と赤毛の女を見上げて、遠吠えでもする様に喉を逸らせ、つられた様にぷぅー、ぷぅー、と鳴きだした。

歌が終われば、喜んでいる様に羽蛇の上でぴょんぴょんと弾む。
時々よろける所を見ると、あまりバランス感覚は宜しくない様だ。

素敵な歌声に合わせて 2017/12/25/17:06:56 No.655  
リコス  
撫でられる感触と優しい言葉に、ドラゴンは「ウルルルッ♪」と喜ぶ鳴き声をあげる。

そして、ダリアの歌声に合わせるように、召喚獣達が身体をゆっくりゆらしながら、歌の合間に鳴き声をあげ少女もステップを踏んでダンスを踊る。

毛玉の鳴き声も合わさると、優しいそよ風が吹き抜けていく。

すると、ミールアがよろける様子に立ち上がって、羽蛇の上にいる毛玉の側に行くと、そっと口にくわえて主とダリアの傍へ連れていこうとした。その様子にフールルもついていくように、這っていく。

ダリアさんは大喜びだ 2017/12/30/13:44:16 No.656  
ダリア=E  E-Mail 
トーネムが喜んでくれてダリアも嬉しそうだ。
喜んでくれて、よかった、よかったと、満足そうな笑顔で、うんうん、と言うように何度も頷いている。
それは、先ほど、リコスから聞いたトーネムの過去の事を意識してか、ずいぶんと親身な眼差しで、短い間ではあるものの、ずいぶん長く感じられるような暖かい日溜まりのような眼差しを召喚獣の竜に注いでいた。


そして、そして、
自分が歌を歌い始めると、みんな何ともノリが良い事に、一緒に歌ったり、踊ったりしてくれた。
トーネムも、ミールアも、フールルも、身体を楽しそうに揺らして、歌と歌の合間に鳴き声のコーラスを歌ってくれるのだ。

「わぁぉ…♪」

思わず笑顔がこぼれてしまう。これは面白くなってきたぞと言わんばかりに感嘆の声も相変わらずおっとりとしてるものの、楽しそうな音色。
皆の合唱に合わせて、ダリアも歌を歌い、それから、ゆらゆら、ゆらゆら、可愛らしい年頃の娘よろしく揺れている。
そうこうしてるうちに、リコスが歌に混ざるようにステップで歌の輪の中に入ってきて、ダンスを踊りだす。
ダリアは目を輝かせて、ますます、裏庭は楽しい雰囲気になってきた。
リコスのダンスに合わせて、ダリアの歌声も踊るように弾んだものになる。

そして、そして、
毛玉君が、さらに盛り上げるように、ぷぅー、ぷぅー、と鳴き出して、まるでバックコーラスみたいになってきた。
すごいぞダリアさん。
ヴォーカルがダリアさんで、ダンサーがリコスちゃん、ミールア、トーネム、フールルがコーラス部隊で、毛玉君がバックコーラスだ。
きっと、観客がいたのなら、賑やかで楽しい舞台を目でも耳でも楽しんで頂けたに違いない。

そんな感じで、楽しい、楽しい、歌のステージは終わりました。
ちゃんちゃん♪

「あはー!みんな、ありがとー!」

わぁい、わぁいと、大喜びしながら、リコスに「いぇーーい♪」とハイテンションで抱きついたり、トーネムやフールルにも「いぇぇーーーいっ♪」と首とか、顔とか丁度良い所に抱きついたり、ミールアに「ミールアぁぁ~~♪」と、猫さんなので、こっちが膝を折って、正座気味にストンと座ってから「わぁぁーい♪」と抱きついたり、皆が嫌がらなければ、すっかり上機嫌かつハイテンションになって全員に抱きつくダリアだった。

毛玉君も、きっとミールアが連れてきてくれたのだろう。
すっかり真夏の太陽かと思わんばかりに輝かしい瞳に、溢れんばかりの笑顔で毛玉君を覗き込み。

「毛玉君も、可愛い歌声だったよ♪」

眩い笑顔のままに優しく目を細めながら、人差し指で、ちょん、と毛玉君の頭にちょっとだけ触れる。

「うふふふ…♪楽しかったねぇ~~♪」

毛玉君にそう笑みかけながらも、一番、楽しんだのはこの赤髪の女かもしれない。
そういうわけで、ダリアさん。
すっかり上機嫌です。
笑顔がまばゆいぜ。


音楽会が終われば 2018/02/12/19:38:16 No.660  
ナニカ  
歌がフィニッシュを迎えれば、楽しいと言う様にぽょぽょと体を弾ませた。
弾んだ所をミールアに咥えられ、きょとんとしたように小さな目をぱしぱしと瞬く。
嫌がる様子も無くぷらんぷらんと運ばれていけば、赤毛の女を咥えられたまま見上げる様だ。

指先が触れれば、心地よさそうにぷぅ、と鳴いて目を閉じる。

ふわふわの毛は羽毛の様に柔らかく、陽だまりに暖められてぬくぬくと暖かい。

指が離れ、楽しかったねと言われれば、返事の様にぷぅ、ぷぅ、っと声を上げ、ミールアに咥えられたまま楽しげにそのふこふことした体を弾ませた。


友達になりたい 2018/02/19/10:12:30 No.661  
リコス  
ダリアに撫でられご機嫌な黒い毛玉の様子に、ミールアはそっと地面に降ろすと、頭をそのもふもふに軽く擦りつけて、挨拶をする。

「ダリアお姉ちゃんの歌声って、森で綺麗な鳥が歌っているようだったなの」

踊り終わって、お世辞でない素直な感想を言うと、自分も黒い毛玉に触って見たくて、そっと手を伸ばしてみて。

「ねぇ、この子。あたし達とお友だちになれるかな?」

こうしていられるのに、小さな生き物と友達になりたいという気持ちを呟いた

魔法の言葉は「お友達。」 2018/02/25/11:41:58 No.662  
ダリア=E  E-Mail 
「ちゅぴぴぴーぃ♪♪ありがとぉー♪」

リコスに森の小鳥さんのようなの、と褒められると、この人は鳥さんのモノマネをちゅぴぴぴ~、としながら、ぺこんとお人形のようにお辞儀をしてお礼を言った。
褒められて嬉しそうだ、笑顔がまばゆい。

「なれるよ~。だって、こぉーんなに、楽しい時間を一緒に過ごせたんだから~♪」

そんなまばゆい笑顔を零しながら、続いたリコスの問いに、瑞々しく輝く明るい瞳でリコスを見つめながら、力強くも穏やかに頷いて見せた。
それから、毛玉くん、カワイイ~、と、ミールアが連れて来た毛玉くんの前にしゃがみこんで、リコスに触れられて、どんな反応するかなー、なんて、キラキラとした眼差しで見つめている。

「楽しかったね、って言ったら、返事をしてくれたのだから、言葉が何となく伝わるのかな?」

笑顔から、今度は興味津々と子供のように目を輝かせて、小首を傾げて、毛玉君を覗き込むダリア。

「毛玉くん、毛玉くん、私たちとお友達になりませんか~?」

アダブラカタブラ~と、おまじないでも言うような調子で、毛玉くん、毛玉くん、と言ってから、優しい眼差しで微笑みかける。
燦々と降り注ぐ日差しのように、柔らかく細められた眼差しは、暖かな光に満ちている。

毛玉くん、毛玉くん、私たちとお友達になりませんか?

魔法使いの魔法の言葉は、”お友達”
優しく、そっと、想いを込めて、唱えれば、きっと伝わるだろう。

お誘いのお返事 2018/04/29/16:08:31 No.665  
ナニカ  E-Mail 
代わる代わるに掛けられる言葉に、小さな毛玉は小さな目をくりっとさせる。
ぴょんぴょんとその場で弾み、嬉しそうに少し高い声でぷーぃっと鳴いた。
伸ばされた手には甘えるようにすりり、とふこふこの頭を摺り寄せて。
言葉は話せなくても、気持ちは伝わる・・・かもしれない。

No. PASS
No. USER PASS